朝ドラ

ゲゲゲの女房|第9~12週|あらすじ

布美枝(松下奈緒)と茂(向井理)の新婚生活が始まった。商店街に出かけた布美枝は、引ったくりにあってしまうが、貸本屋の女主人・田中美智子(松坂慶子)が捕まえてくれる。

 10年前から赤羽に住む姉の暁子(飯沼千恵子)が訪ねてきた。新居のみすぼらしさや、茂(向井理)の様子を見て心配した暁子(飯沼千恵子)は、実家に連絡しておくと言うが、布美枝(松下奈緒)は心配をかけたくない、頑張るから黙っておいてとお願いする…

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第9週(第49~54回):私、働きます

【昭和37年】茂(向井理)は深沢(村上弘明)の出版社で、父親から漫画を描くことを反対されている河合はるこ(南明奈)と出会う。新作「河童の三平」にとりかかろうとしていた矢先、深沢(村上弘明)が突然倒れてしまう。病気で働けないため、深沢(村上弘明)の会社は閉じられしまった。茂(向井理)の収入は途絶えてしまった。茂(向井理)再び、出版社への売り込みを始める。

 茂(向井理)は、付き合いのなかった出版社からの仕事を受けるが、なぜか布美枝(松下奈緒)を仕事場にも入れず、手伝いも頼んでくれない。実は仕事のために女性の名前で少女漫画を書かされていたのだった。高熱を出した茂(向井理)に代わって出版社に原稿を届けに行った布美枝(松下奈緒)はその事を知り、茂(向井理)の屈辱を思い涙を流す。

 漫画の売り込みに歩いていた茂は、富田(うじきつよし)と再会する。富田(うじきつよし)から懇願され、茂は「河童の三平」を出版する事を決める。原稿料の支払いは現金ではなく手形で3か月先という状況だった。

 布美枝(松下奈緒)は、家計のために仕事をすることを決意、商店街で銭湯を営む靖代(東てる美)の化粧品販売の仕事を始める事となった。しかし仕事を始めた矢先、布美枝の体に異変が起こる…

第10週(第55~60回):こんにちは赤ちゃん

 布美枝(松下奈緒)は初めての子供を妊娠していた。茂(向井理)にどう伝えようかと考えていた矢先、中森(中村靖日)が漫画家をあきらめ郷里の大阪へと帰ることに、家賃収入が無くなり家計が厳しくなること心配している茂(向井理)を見て、布美枝(松下奈緒)は妊娠を言い出せなくなってしまった。
 美智子(松坂慶子)に励まされ、布美枝(松下奈緒)は茂(向井理)に妊娠を告げるが、茂(向井理)は「子供はたいへんだぞ」とつぶやくだけだった。落ち込んだ布美枝(松下奈緒)は、赤羽に住む姉の暁子(飯沼千恵子)の家を訪ねる。
 布美枝(松下奈緒)は、しばらく赤羽にいることを決意し、茂(向井理)に電報を打つ。突然茂(向井理)が布美枝(松下奈緒)を迎えにやってきた。帰り道の公園で「突然だからビックリした、まぁ何となるだろう、子どもを持とう」と布美枝(松下奈緒)に言う。妊娠の知らせは茂(向井理)や布美枝(松下奈緒)の実家にも届いた。
 茂(向井理)は家のローンの支払いの代わりに、富田(うじきつよし)の約束手形を不動産屋に預けていたが、その手形が不渡りとなってしまい、家の立ち退きを迫られてしまう。
 富田書房には倒産し、茂(向井理)も原稿料を回収しに行ったが、金はまったく回収できなかった。茂(向井理)はあちこちから注文をとり猛烈に描き続けたが、原稿料は安く、暮らしは厳しくなる一方だった。
 年末も押し迫ったクリスマスイブの日、布美枝は病院へ定期健診に行くが、今日中にも産まれるかもしれないといわれ、そのまま入院、無事女の子を出産した。

第11週(第61~66回):貧乏神をやっつけろ

 茂(向井理)は子供を「藍子」と命名。戌井(梶原善)が、漫画の出版社を始めたことを茂(向井理)に報告し、茂(向井理)に新作を注文する。茂(向井理)は、戌井(梶原善)の出版社のための漫画を描き続けていた。
 藍子が生まれて半年、村井家は相変わらず貧しく、戌井(梶原善)の出版社も赤字続きで事務所を引き払い、今では自宅で仕事をしていた。

 村井家の家計はどんどん厳しくなり、ついに電気も止められてしまった。ある夜、大蔵省の役人を名乗る男(片桐仁)が村井家を訪れ、村井家が今、建っている土地の半分は大蔵省の所有であり、土地を買い取るか、もしくは退去せよと言う。
 ついに”家を失う”覚悟を決めた二人だが、翌日違う役人がやって来て「帳簿の記載ミスであり、土地は大蔵省のものではない」とわびる、狐につままれたような二人だった。


「世の中不公平な事だらけだが、せめて漫画の中だけでも世界を変えたい」世間への強烈は反骨心から「悪魔くん」が生まれることに。出来上がった「悪魔くん」を読み、戌井(梶原善)傑作だと大絶賛する。

第12週(第67~72回):連合艦隊再建

 家計は相変わらず厳しいのに、高価な戦艦模型作りに没頭する茂(向井理)を、布美枝(松下奈緒)は理解できなかった。
 茂(向井理)の模型戦艦作りの話を聞いて美智子(松坂慶子)は、まゆをひそめるが、夫の政志(光石研)は「どうしようもない時こそ熱中するものが欲しくなる、向こう(戦地)でもそういう奴が大勢いた」と、理解を示す。
「悪魔くん」の売れ行きは悪く、戌井(梶原善)は途中で打ち切りにさせてほしいと申し出る。茂(向井理)と戌井(梶原善)が精魂を傾けて世に送り出した作品だったが、無残なまでの大失敗であった。浦木(杉浦太陽)は、業界新聞の片隅に載る漫画に乗り換える事を提案する。

 茂(向井理)は漫画の表紙だけを美男美女の絵で飾り、内容は恐ろしいタッチのものにして、少しでも売れるよう工夫をする。戌井(梶原善)の会社の経営状態は相変わらず厳しく原稿料が入らない。
 ある日、布美枝(松下奈緒)が風邪をひくが、鼻紙も買えないような貧しさに気持ちが弱り「漫画をやめて看板描きにでもなるか」とこぼす。「私一緒にやっていきますけん…お父ちゃんは今まで腕1本でやってきた、今は私の手を合わせて3本ありますけん、3本あったらこの先もきっとなんとかなります」と励まし、茂(向井理)はその言葉に救われるのであった。

つづき(第13~16週)はこちらから