朝ドラ

ゲゲゲの女房|第21~24週|あらすじ

 昭和47年7月。小学4年生になった長女・藍子(菊池和澄)は、有名な漫画家の娘であることから、学校でからかわれていた。次女・喜子(松本春姫)は、茂が片腕であることを不思議がるようになっていた…

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第21週(第121~126回):戦争と楽園

 茂(向井理)のもとを、戦時中同じ隊に配属されていた三井(辻萬長)と笹岡(井之上隆志)が訪ねて来る。布美枝(松下奈緒)は、茂(向井理)たちから戦争中のラバウルで起こったズンゲン支隊の「幻の総員玉砕」の話や様々な出来事を初めて聞く。
 深沢(村上弘明)が久しぶりに訪ねてきた、漫画業界も様変わりし、会社の経営も限界かと、思い始めていた深沢だったが、自身の戦争体験記を描こうとする茂の決意を聞き深沢は今しばらく踏みとどまる決意をする。茂の戦争体験記「総員玉砕せよ」は、その後大きな反響を呼ぶこととなった。

第22週(第127~132回):おかあちゃんの家出

 【昭和47年10月】茂(向井理)の仕事は多忙を極め、夫婦の間で会話が無くなっている事を布美枝(松下奈緒)は気にしていたが、茂(向井理)は全く気に留めていなかった。ある日夕食の席で布美枝と言い争いになってしまい、布美枝は家を飛び出してしまう。思い直して家へ戻ったが、何の声もかけてくれない茂に対して、布美枝は寂しい思いを抱いていた。
 ついに過労で倒れてしまった茂(向井理)、病院でようやく布美枝(松下奈緒)との間のわだかまりがなくなった。茂の体調も回復し、仕事に復帰した夜、布美枝に安来の実家から電話がかかってくる。「弟の貴司(星野源)が、海に落ちて亡くなった」という知らせだった。布美枝は、姉の暁子(飯沼千恵子)と共に急ぎ安来へと向かう。
 弟・貴司(星野源)の葬儀も終わり、布美枝は源兵衛(大杉漣)、ミヤコ(古手川祐子)、邦子(桂亜沙美)たち家族との別れを惜しみながら実家をあとにする。
調布に帰った布美枝を茂(向井理)は優しく迎える。布美枝は、貴司が手入れをしてくれたミシンを見ながら、早世した弟のことを思うのであった。
 布美枝(松下奈緒)のもとに、8年ぶりに田中美智子(松坂慶子)が訪ねて来た。病気亡くした息子の墓を、千葉に移すために東京に来たのであった。

第23週(第133~138回):妖怪はどこえ消えた?

 【昭和56年4月】長女・藍子(青谷優衣)は大学生、次女・喜子(荒井萌)は中学3年生になった。茂が“漫画界の第一線で活躍していた頃から、15年が過ぎ、水木プロダクションの仕事は激減していた。布美枝(松下奈緒)は、久しぶりに戌井(梶原善)の妻・早苗(馬渕英俚可)と会い、文庫サイズの漫画出版から手を引き、軽印刷の仕事をしていることを聞く、戌井はスランプの水木に「本物は消えない、今は苦しんでもその先に必ず突破口が見つかる」と励ます。
 漫画家をあきらめ郷里の山梨に帰った河合はるこ(南明奈)が村井家を訪ねてきた。
はるこは小学校の教師を目指していて、この春ようやく本採用が決まったという。はるこは茂(向井理)に「山梨に来て、伸び伸びした子ども時代の話を学校でしてもらえないか」と依頼する。
 茂(向井理)は、山梨を訪れ、小学校の子どもたちと共に自然豊かな山中で川遊びを楽しむ。茂が谷川沿いを歩いていると、どこかから奇妙な歌声が聞こえてくる。声のする方向には妖怪「小豆洗い」の姿が、茂は小豆洗いとからちゃんと自分らを描いてくれと言葉をかけられ、妖怪大辞典を執筆する事を決意する。長く暗いスランプをやっと通り抜けた茂であった。

第24週(第139~144回):人生は活動写真のように

【昭和59年4月】茂(向井理)の父・修平(風間杜夫)が高齢のため、このごろめっきり元気がないことが、家族の心配の種だった。出版社の編集者のなかには、小さい頃茂の漫画を愛読していた人も出始め、茂の仕事も再び軌道に乗り始めていた。
 娘をいつまでも手もとに置いておきたい茂(向井理)は、藍子(青谷優衣)が教員になることに相変わらず反対していた。修平(風間杜夫)は、このところ体調を崩して横になって過ごすことが多くなり、調子のいい日には、かつて手がけていたシナリオを書く日々を送っていた。
 修平(風間杜夫)は寝つきがちな毎日を送り、目をさましては布美枝(松下奈緒)に自分の若き日のことなどを語って聞かせる。ある日夢の中で自分の人生を活動写真館で観た修平、それから数日後、ウトウトと眠りながら枯れるように静かに旅立っていった。

つづき(第25~26(最終)週)はこちらから