朝ドラ

ゲゲゲの女房|第1~4週|あらすじ

【昭和14年】、島根県安来市、大塚町の呉服屋の三女・7歳の飯田布美枝(菊池和澄)は、引っ込み思案のおとなしい女の子だった。家は先代から続く呉服店で、祖母、父、母、男の子2人、女の子3人、総勢8名の大家族である。いつも飯田布美枝(菊池和澄)を気にかけかわいがってくれていた、安来の商家に嫁いだ叔母・輝子(有森也実)が体調を崩したという話を聞き、布美枝は輝子に会いたい一心で、たったひとり遠く離れた安来の町まで走っていく…

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第1週(第1~6回):ふるさとは安来(やすぎ)

【昭和14年】、島根県安来市、大塚町の呉服屋の三女・7歳の飯田布美枝(菊池和澄)は、引っ込み思案のおとなしい女の子だった。家は先代から続く呉服店で、祖母、父、母、男の子2人、女の子3人、総勢8名の大家族である。ある日、安来の商家に嫁いだ叔母・輝子(有森也実)が体調を崩したという話を聞き、輝子(有森也実)に会いたい一心で、たったひとり遠く離れた安来の町まで走っていく。

 安来まで行ったその帰路、布美枝(菊池和澄)は妖怪に追いかけられ、若き日の水木しげる、村井茂(向井理)に助けられる。水木は妖怪を怖がる布美枝(菊池和澄)にかわいらしい妖怪の絵を描いて見せた。この時の小さな冒険は、初めて行ったよその町、目に見えないモノの住む不思議な世界という2つの新しい世界を布美枝(菊池和澄)見せたのであった。

【昭和17年】10歳になった布美枝(佐藤未来)、前年の12月に太平洋戦争が勃発、モノ不足が深刻になり着物も簡単に売り買いが出来なくなっていた。長女の暁子(小林さり)は女学校を出た後教員になっていた、教師ならば工場動員されずに済むという、父、源兵衛 (大杉漣)の考えであった。

【昭和18年】戦局は急激に悪化、食料が乏しくなったこの頃、飯田家ではミツバチを飼い始めていた。長女の暁子(小林さり)は嫁ぎ、長男の哲也は師範学校の寮に入り、新たな妹が生まれていた。次女ユキエ(足立梨花)は長女と同様に父の勧めで教員になっていた。
いつまでもユキエ(足立梨花)が見合いをしない事に業を煮やした源兵衛(大杉漣)が、ユキエ(足立梨花)の勤める学校に乗り込み、無理やり教員の職を辞めさせてしまう。
 怒ったユキエ(足立梨花)は源兵衛(大杉漣)と口をきかなくなり、ついには家出を決行、布美枝(佐藤未来)はその手助けをするハメにる。

 ある日布美枝(佐藤未来)はユキエ(足立梨花)のお見合い相手の青年・横山(石田法嗣)と出会う、父とユキエ(足立梨花)のケンカのせいで家が暗くなり、ユキエ(足立梨花)が家に帰ってこないのは縁談のせいだと考えた布美枝(佐藤未来)は、縁談を断ってほしいと横山(石田法嗣)懇願する。横山(石田法嗣)は布美枝(佐藤未来)が頼んだ事を言わずに縁談を断ってくれたため、横山(石田法嗣)から一方的に見合いを断ってきたと家族は勘違いしている。

 ミヤコ(古手川祐子)が、飼っていたハチに刺され、意識を失って倒れる。医者を呼びに町へと走った、道の途中で横山(石田法嗣)と出会い、彼の助けでミヤコは一命をとりとめる。丁度その時、家出していたユキエ(足立梨花)が戻り、縁談を取り下げた横山の悪口を言い始める。横山が自分のせいで誤解され、悪く言われる事に耐えきれなくなった布美枝(佐藤未来)は、自分が見合い話を断るように横山に頼んだ、横山はその事も黙っていてくれた、本当は優しいいい人だと涙ながらに告白する。

 横山とユキエ(足立梨花)は後日改めて見合いをし、結婚が決まった。嫁ぐ日ユキエ(足立梨花)は自分の裁縫道具を布美枝(佐藤未来)に託す「これからは、布美ちゃんが裁縫上手になって、みんなのもの縫ってあげてね」
「…頼りにしてるぞ、布美枝」、源兵衛(大杉漣)がそう布美枝に声をかける、内気で引っ込み思案でパッとしない私でも、頼りにしてくれる家族がいる、その思いが小さな布美枝強くしたのであった。

第2週(第7~12回):ご縁の糸

【昭和21年】終戦後、村井茂(向井理)が南方の戦地から復員した、布美枝(松下奈緒)との出会いを果たすのはこの14年後の事となる。
【昭和28年】飯田家は酒屋を営むようになり、布美枝(松下奈緒)は21歳で洋裁学校に通い、家事と酒屋の手伝いに忙しい。洋裁学校の友人たちに結婚の話題が出始めるころ、布美枝のもとにも地元の老舗の和菓子屋の跡取り息子からの縁談が舞い込む。
 布美枝(松下奈緒)は、農家に嫁いだ姉・ユキエ(星野真里)の幸せそうな姿に結婚への夢をふくらませていた。しかし、布美枝の背の高さを理由に縁談を断られてしまう。落ち込む布美枝に祖母の登志(野際陽子)は「いずれ一緒になる人とは、ご縁の糸でちゃんとつながっている」と優しい言葉をかける。
 源兵衛(大杉漣)は、新たな店舗を出すことを計画。あれこれ商売の手を広げすぎること、登志(野際陽子)と源兵衛が対立。その数日後、登志(野際陽子)は脳こうそくで倒れる。布美枝(松下奈緒)は源兵衛(大杉漣の口から登志(野際陽子)が夫を亡くしたのち、商売や読み書きを独学で学んだ事を聞く。「お前の事は、おばばがずっと見守っているけんな…」目を覚ました登志は励ましの言葉をかけ亡くなる。

【昭和35年】布美枝(松下奈緒)は28歳になっていたが、まだ独身であった。兄・哲也(大下源一郎)は結婚し、妻・邦子(桂亜沙美)と共に飯田家で同居していた。源兵衛(大杉漣)は4年前に市議議員になっていた。飯田家では洗濯機と冷蔵庫を購入、家事手伝いの必要性が低くなり、布美枝はいっそう肩身が狭くなる。そんなある日、新しい見合いの話がやってくる、相手は村井茂(向井理)、戦争で片腕を失った東京在住の貸本漫画家だった。

 布美枝(松下奈緒)より10歳も年上で、片腕が無く、会社員でもない村井茂(向井理)との縁談を反対するおばの輝子(有森也実)達の話を聞き落ち込む布美枝(松下奈緒)だったが、源兵衛(大杉漣)は布美枝(松下奈緒)を早く片付けたくて見合いを勧めていわけではない、「片腕を失っても勤め人ではなく、本当の腕一本で己の道を生きている、失敗した時にしぶとく立ち上がるのはああいう男だ。40年、50年添い遂げるならああいう男が良い」と布美枝(松下奈緒)に語るのであった。

第3週(第13~18回):たった五日で花嫁に

【昭和35年、秋】貸本漫画家の村井茂(向井理)にはまだヒット作がなく、東京で貧しい暮らしを送っていた。漫画で成功するまで仕事に集中したい茂は結婚に関心をもっていなかったが、郷里の境港より上京してきた父・修平(風間杜夫)と母・絹代(竹下景子)から布美枝との見合いを強引にねじ込まれる。

【昭和36年1月25日】見合い当日、お互い好印象だった村井茂(向井理)と布美枝(松下奈緒)。結婚を急ぐ母・絹代(竹下景子)の意向もあり、村井家はお見合いのその場で結婚を申し込む、驚く飯田家だったが、布美枝(松下奈緒)は結婚の結婚の申し込みを受ける。

結婚式は絹代(竹下景子)の計画通り、見合いの日からわずか5日後に決まった、両家は慌ただしく準備を進める。
「…嫁に行くの人より遅くなってしまったけど、お父さんと一緒に暮らせて幸せだったと思ってるよ、長い間お世話になりました」結婚式の前日、父・源兵衛(大杉漣)に挨拶をする布美枝(松下奈緒)。そして、結婚式当日の朝がやってきた。慌ただしく布美枝(松下奈緒)は家を後にする。

第4週(第19~24回):さよなら故郷(ふるさと)

【昭和36年1月30日】、結婚式当日である。緊張した布美枝(松下奈緒)とは対照的に、茂(向井理)は飲めない酒を飲んでひっくり返ってしまった。式が終わり、布美枝と茂は境港の村井家へ、夜になってようやく酔いがさめた茂(向井理)は、布美枝(松下奈緒)に幼いころの“のんのんばあ”との不思議な思い出を話して聞かせる。翌朝、茂は起きてこない、布美枝は修平(風間杜夫)と絹代(竹下景子)と朝食を共にし、飯田家とは正反対の村井家の様子に驚くのであった。
この当時、東京へは1日がかりの旅である、源兵衛(大杉漣)以外のミ家族が二人を見送りに駅のホームにやってきた。涙の別れのあと、東京へと向かう汽車のなかで、茂(向井理)の旧友・浦木(杉浦太陽)に遭遇し、つきまとわれてしまう。

つきまとう浦木(杉浦太陽)を振り切り調布の家へと向かう二人。東京の街並みを見て東京での生活に夢を抱く布美枝(松下奈緒)であったが、到着したのはまだのどかな風景が広がるおんぼろの家だった。

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