籐子(深津絵里)は、「貫井企画」立ち上げ当初から付き合いのある楠木文具から、創業100周年を記念した会社案内の制作を依頼される。貫井(堤真一)は「お前のクライアントだ」と、その仕事をすべて籐子に任せた。籐子は、ようやくこの事務所に自分の居場所を見つけられたような気持ちになるのだった。
そんな中籐子は春菜(矢田亜希子)から、兄・勇祐(谷原章介)がミラノから一時帰国していることを聞く。3年ぶりの元カレとの再会を控え、籐子は明日からお酒も甘いものも断つと決め、ダイエットを始める。その様子を見ていた春菜は、二人の間にはまだ想いが残っているのではないかと感じ、貫井にその話をする。
第8話・あらすじ/ネタバレ
春菜の言葉に貫井は複雑な思いを抱く。しかし、その予感は的中していた。勇祐は籐子に対し、もう一度やり直したいと改めてプロポーズする。ミラノへ戻る日までに返事がほしい――そう告げられた籐子は、深く悩み始める。
いつもの会社の飲み会に春菜に加え勇祐も参加する事になった、その場での貫井の様子は明らかにおかしかった。なぜか籐子に対して必要以上に突っかかる。
飲み会の後勇祐(谷原章介)は籐子に「そうか、春菜と付き合ってるんだな。俺は籐子と付き合ってるのかと思ってた」、冗談めかして言う勇祐に、籐子は「やめてよ、ありえない!」と強く否定する。
しかし勇祐は真剣な表情で続ける。「本気なんだ。25の時にプロポーズしたとき、仕事がしたいって言われて、カッコつけて待つなんて言ったこと、今でも後悔してる。今の仕事が、籐子が本当にやりたかったことなのか…もしそうなら、それでいい。でも――」と、改めて自分の想いを伝えるのだった。
翌日、会社で貫井は「倉持さんの兄貴、なかなかいい男だったな。明日にでも結婚してミラノに行けばいい。日本にいたってどうせ一人で寂しく酒を飲んでるだけだろ」と、突き放すような言葉を籐子にぶつけてしまう。
その様子を見ていた壮吾(坂口憲二)は、籐子が傷ついているのではと気にかけるが、実際にはそれ以上に深く心を揺さぶられていた。
籐子は友人の須田真季(猫背椿)に「今でも好きなのか分からない」と本音を漏らす。すると真季は「少なくとも嫌いじゃない男が結婚したいって言ってるのよ?気心も知れてるし、経済力もあるし、家族とも仲良し。そのうえ海外生活まで待ってるなんて完璧じゃない。何が不満なの?贅沢言ってるんじゃないわよ!」と籐子を現実的な言葉で諭すのだった。
倉持家での食事の帰り、ひとりで考えたくなった籐子は会社へ立ち寄る。そこには、遅くまで仕事を続ける貫井の姿があった。
「あたしがいなくなっても、困ったりしませんよね?」
そう問いかける籐子に、貫井は軽い調子で「もちろーん、困らないよ。だからミラノでもどこでも、好きなところに行けばいい」と言い放つ。その言葉に籐子は深く傷つく。
しかしその直後、貫井は表情を変え静かに言う。
「お前の好きなようにすればいいんだ。好きな場所で、好きな奴と、好きなように生きればいい。俺はそれを…俺たちはそれを望んでる。からかったりして不愉快な思いをさせたなら悪かった。俺たちのことは気にするな。自分の幸せだけを考えろ。以上だ」
そう言い、再び仕事に戻る貫井。
やがて迎えた出発の日。空港で勇祐を見送る籐子。
「焦らなくていい、待ってるよ。前にも同じこと言ったな。でも今度こそ、本当に待ってる」そう言う勇祐に対し、籐子は強く首を振る。

「待たないで。お願い、待たないで。私、今ここで答え出すから。行かない、ミラノには行かない。勇祐とは結婚できない…ただ、私がいたい場所があるの。あそこが必要なの。勇祐、言ったよね、私が後悔してるんじゃないかって。正直に言うね、めちゃくちゃ後悔してた。あれからロクなことなくて…でもある人に言われたの。後悔する人はどんな選択をしても後悔するって。すごくムカついたけど、図星だったのかもしれない。でも今度は絶対に後悔しない。だから…ありがとう」
勇祐は飛行機の中から春菜に電話をかける。
「振られちゃったよ。あの事務所にいたいんだってさ。…なあ春菜、あの男、本当にお前のこと好きなのか?」
兄の言葉に春菜の心は静かに揺れ始めるのだった。
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【本記事の画像引用元】
作品名:ドラマ『恋ノチカラ』/ 放送・配信:フジテレビ
備考:本記事の画像は、作品の解説・紹介を目的として上記より引用し、加工を施して使用しております。


