あらすじ国内ドラマ

恋ノチカラ|第9話|2人きりの夜|あらすじ

ある雑誌に、ユニバーサル時代に貫井(堤真一)の後輩だった中沢(東根作寿英)が、貫井を中傷する記事を掲載した。”貫井の時代は終わった”――そんな挑発的な内容に、籐子(深津絵里)と壮吾(坂口憲二)は貫井が傷つくのではないかと心配する。しかし当の貫井は、まるで気にも留めていない様子で二人はひとまず安堵するのだった。

だが、その直後から状況は変わり始める。吉武(西村雅彦)が取ってきた新たなビール会社の仕事が壮吾に任され、さらに壮吾が以前手がけたデパートの仕事が評価されて新たなオファーが舞い込む、壮吾の活躍は目覚ましいものとなっていく。その一方で、その状況は貫井の焦りと苛立ちを次第に募らせていった。

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いつしか貫井企画では、仕事に追われる壮吾の姿と籐子とともに雑務をこなす貫井という、かつてとは逆転したような光景が日常になっていた。そして春菜(矢田亜希子)は、次第に距離を縮めていく貫井と籐子の関係を見て心を痛めていく。

そんなある日、パーティーの場で貫井は偶然中沢と再会する。中沢は意味深な言葉を投げかける。

「貫井企画は怖いですよ。でも、それはあなたが怖いんじゃない。木村壮吾(坂口憲二)がいるからです」
さらに、新たなビール会社の案件も当初は貫井に依頼があったものの、最終的にNGが出て壮吾に決まったという事実を知らされる。それは貫井の自信とプライドを根底から揺るがすには十分すぎる言葉だった。
その夜、貫井は我を失うほどに酒に溺れてしまう。

後日、壮吾から「日の丸食品の仕事を手伝ってほしい」と声をかけられた貫井は、苛立ちを抑えきれずに言い返す。
「俺に仕事を恵んでくれてるのか?それとも、可哀想だと思ってるのか?いつからそんなに偉くなったんだ」
その一言をきっかけに、二人は激しく衝突するし、感情のままに事務所を飛び出していく貫井、籐子はその後を追いかける。たどり着いた先で、貫井はかつて自分がデザインした缶コーヒーの自動販売機の前に座り込んでいた。

「俺、事務所抜けるわ、俺がいなければみんな気持ちよく仕事できるだろ。壮吾に任せておけば食いっぱぐれることもなさそうだし…海外にでも行って、一から勉強するか。今度こそ本当の再出発ってやつだな」

その言葉に、籐子はきっぱりと言い返す。「違います。それは再出発じゃない。ただ逃げてるだけです」

「お前に何がわかるんだよ。俺は、俺にしかできないことを必死に探してきたつもりだった。でも、それはただの勘違いだった。幻想だったんだ。俺には才能なんてなかった。こんなの、誰が作ったって同じだったんだ」
そう言って、貫井は自分がデザインした缶コーヒーを投げ捨てる。

籐子は、その姿を見て言葉を絞り出す。
「最低…私、ユニバーサルにいた頃、たった一度だけ貫井さんと話したことがあります。貫井さん、『これ俺がデザインしたんだ、カッコいいだろ』って、その缶コーヒーくれたんです…」

「私は、そういう貫井さんについていこうと思ったのに…そういう貫井さんが好きだったのに…ずっと憧れてたのに、バカみたい…ガッカリした!」

そう言い残し、籐子は走り去っていくのだった。

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