結婚式の準備は着々と進んでいたが、東十条 司(東幹久)はどこか拭いきれない不安を抱えていた。改めて神野 桜子(松嶋菜々子)に問いかける「もう一度だけ聞いてもいいかな、病院の計画を白紙に戻してくれと言ったのは、中原欧介のためじゃないよね」
桜子は間を置かずあっさりと答える「何言ってるんですか、私はただ代官山が嫌だっただけです、あの辺お休みになると人がいっぱいで疲れちゃうでしょ?あの人の事は関係ありません」
ある日、中原 欧介(堤真一)の友人粕屋 紳一郎(筧利夫)が、信用金庫の担当者から事の詳細を聞き出した。なんと建設予定地が変更になった理由は「息子の婚約者があそこじゃイヤだとゴネたから」というものだった。
それって桜子さんの事かな…(欧介)
息子さんの婚約者って言ったら、桜子さんしかいねいだろ…(粕屋)
あの女が欧介を助けるなんてありえない、絶対にありえない!とその話を聞いた佐久間(西村雅彦)達は桜子の真意を汲み取れていなかった。
第8話・あらすじ/ネタバレ
- 桜子の「わがまま」という名の救済と、ついに暴かれたボロアパート
- 欧介の「優しい嘘」が東十条との仲を修復、欧介の恋の終焉
- 動き出した若葉との恋、若葉のキスと繋がらない電話
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桜子が欧介のことを気にかけているのではないか――そんな不安を抱えた東十条は、桜子に詰め寄る「水漏れはちゃんと直ったのかな、心配だから見ておきたい。中に入れてくれ」そう言い今日こそ桜子の部屋に入ろうと迫る
「最近のキミはおかしいよ。あの時、病院の計画を白紙に戻してくれって言った時から」
「何を言ってるんですか、私はいつもの私です」
「違う、僕にはわかる、君は何だか…」
「やめてください!おかしいのは東十条さんの方です。そんな東十条さん好きじゃありません!…おやすみなさい」そう言い残し桜子はそのままマンションの方へ駆けていった。

ある日桜子がアパートに帰ると欧介がアパートの前で待っていた「なんか用ですか」
「すぐに済みますから、ただお礼が言いたくて。病院の建設地変更はあなたが申し出てくれたことだって…僕知らなくって…あの夜勝手な事言っちゃって…」
「あなたにお礼を言われる筋合いはありません。確かに私は病院を代官山に建てるのは嫌だと言いました。でもそれはどうせなら白金とか松濤とか、そういう高級住宅地がいいと思っただけで、それ以外に理由はありません」
それでも欧介は頭を下げる、真意はどうであれ自分が救われたのは事実だと礼を言い、その場を去ろうとする。その背中を桜子が呼び止めた「あなたに聞きたいことがあるの」
「お金で買えないもの」を探して、欧介の日常に染まる桜子

桜子のために無理をして高級店に入ろうとする欧介だったが、桜子は言う「あなたがいつも行っているお店に連れて行ってください」――欧介の行きつけの居酒屋、気後れする欧介に桜子は続ける「あなたがいつも食べてるもの、食べさせてください」
やがて常連にしか出されない特別メニューが運ばれてくる
「おいしい!」
「でしょー!これ980円なんですよ」
「うそー!」
その頃、東十条は桜子の部屋を訪れていた、しかしドアを開けたのは見知らぬ男だった「桜子じゃない…」ショックを受ける東十条。
(欧介)「さっき聞きたいことがあるって言ってましたよね」
「あぁあれね、たったひとつの大切なものってなんですか。あなた持ってるんでしょ?お金では買えないたったひとつのもの、それがあれば幸せになれるんでしょ?」真剣な表情で問いかける桜子に欧介は戸惑う「なんですかそれ?」自分にはそんなものはないと答える
「そうよねぇ…とにかく連れて行ってください、あなたがよく行くところに、もっと他にも!」
そう言われ、戸惑いながら欧介はパチンコ屋やバッティングセンターに桜子を連れて行く、そこで二人は思いのほか楽しい時間を過ごした、そしてパチンコの景品で手に入れた大きなぬいぐるみを抱えたまま二人は桜子の部屋の前まで戻ってくる。
ーーしかしドアの前には、東十条が立っていた。
「騙そうと思って言ったんじゃない」― 欧介が自分の想いを重ねて守った桜子の嘘

「桜子、どういう事なんだ、今日君の部屋に行ってきたよ、昨夜の事を謝りたくて。でも出てきたのは知らない男だった、それから不動産屋に調べてもらった。神野桜子が住んでいるのはここだと教えてくれたよ。桜子…君は僕を騙したんだね。どうして…他にも何かウソをついている事があるのか、答えてくれ。中原さんも知ってるんですよね、桜子がここに住んでる事。こうやって二人で時々会ってたんですよね」
「誤解です!」桜子は強く否定する。
東十条は悲しげに続ける「そうかな…だから急に建設地を変更してくれって言ったんじゃないかな…この人の店を守るためじゃなかったのか」
桜子が何か言いかけたその時「違います!それは違います!」欧介が割って入り強く否定する、桜子はただ母に同情してくれただけ、東十条家の人間としてお見舞いに来てくれた時、きっと母に泣きつかれ、桜子は優しいから放っておけなくなったんだと説明する
さらに続ける「今日はご迷惑をおかけしたお礼に僕が無理矢理に誘ったんです。それからマンションの事も…僕こう思うんです、好きな人に良く思われたくて、はずみでついウソをつく事ってよくあるじゃないですか。小さなウソがだんだん大きくなってって、自分でもホントの事言わなくちゃって思うんだけど言えなくて。でもそれは相手を騙そうと思って言ってるわけじゃないんです、嫌われたくないから、もっと好きになってほしいからなんです。わかりますか」
「桜子…君がどこに住んでようと、僕の気持ちは変わらないよ」(東十条)
「ごめんなさい、なかなか言い出せなくて」
「謝るのは僕の方だ…疑ったりしてすまなかった」無事和解した二人を寂しい目で見つめる欧介だった。
「恋は精神の病よ」—冷静な判断を失うリスクを説く桜子の結婚観

職場での雑談中、塩田若葉(矢田亜希子)がふと口にする「私はやっぱり結婚は本気で好きになった人としたいなぁ」それを聞いた桜子はたしなめるように語る「恋っていうのはね、精神の病なのよ、つまりとても冷静な判断を下せる状況ではないという事。そういう時に人生で最も冷静な判断を必要とする結婚を決めたら一生後悔する羽目になるわ」
さらに続ける「若葉ちゃん、その“好き”っていう気持ちが無くなったとしても、一生魚屋で暮らしていける自信はあるの?」
「お魚屋さんも結構楽しいですよ」(若葉)
「そういう事を言ってるんじゃないのよ。お魚屋さんでもいいのよ?お金があれば。でもあの魚屋は借金まみれでいつ潰れてもおかしくないの。それでもそこにいられると思う?」

桜子はアパートに帰宅し、欧介の母・富士子(市毛良枝)との会話を思い出していた、お金には代えられないたったひとつのもの、それが欧介と一緒にいらたわかるはず…。「わからないわ…」桜子は以前倒れた時、欧介が病院に持ってきたおもちゃの”カメレオン”を見てつぶやいた
桜子への思いを断ち切り、若葉との未来を選んだ欧介

欧介の母・富士子の退院祝いが開かれ、欧介の家には多くの人が集まっていた。そこに桜子の姿もあった、佐久間の妻・真理子(森口瑤子)が呼んだのだった。
先に帰宅する桜子、送りますと欧介が店の外へ桜子を追いかけて出てきた。
「この間は東十条さんと仲直りする事ができました。あなたのお陰で私と東十条さんとの絆はもっともっと深いものになりました。どうもありがとう」改めてお礼をする桜子。
「東十条さんならきっとあなたを幸せにしてくれます。ご結婚おめでとうございます。幸せになってください」
そう言って二人は握手を交わす、だがその瞬間桜子の脳裏にある記憶がよぎる。
以前自分が倒れた夜、欧介が一晩中手を握り続けてくれていたあの時のことだった。

翌日、退院祝いに来ていた若葉を空港まで送り届けた欧介はぎこちなく切り出す。
「…フライトから戻ったら、食事にでも行きませんか…嫌じゃなかったら」
「…はい」そう答えた若葉はそのまま欧介に駆け寄り、そっとキスをした。

同じ時、桜子は欧介に電話をかけていた。しかしその電話に欧介が出ることはなかった。
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【本記事の画像引用元】
作品名:ドラマ『やまとなでしこ』/ 放送・配信:フジテレビ
備考:本記事の画像は、作品の解説・紹介を目的として上記より引用し、加工を施して使用しております。


