- 高校生ベストセラー作家・出雲には小説家希望で不慮の事故で亡くなった高校教師、吉原が憑依していた
- 出雲の話から自分は「生まれ変わり」ではなく「憑依」だと思い出した貴恵は、万理華の体を返すべき時が来たと悟る
- 貴恵は自分は万理華の人生を奪っていると、愛する家族に別れを切り出す。圭介や麻衣の叫びも虚しく貴恵の意識が消え去った後、元の万理華が戻ってきた
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圭介(堤真一)と麻衣(蒔田彩珠)を見て、万理華(毎田暖乃)は怯えた様子を見せる
「万理華、万理華なのね?」と千嘉(吉田羊)が呼びかけると、万理華は走り出し、マスターにぶつかり、そのまままた眠りについた。

お店の中で万理華を休ませ、圭介たちが心配そうに見守る。マスターにはその様子を見る貴恵の姿が見えていた。
翌朝、新島家で万理華が目を覚ますと、元の貴恵の意識を持った万理華に戻っていた。
新島家からの帰り道、千嘉と万理華
「お正月早々、迷惑かけちゃったわね」(万理華)
「あれは万理華だった、一瞬のことだったけれど、間違いなく万理華だった」(千嘉)
第8話・あらすじ/ネタバレ
昨日の出来事を麻衣から聞き、友利(神木隆之介)は出雲凛音(當真あみ)のことを思い出し、その経験を話す。 何か手がかりがあるかもしれないと、友利は出雲に電話をかけるが、その番号は既に使われていなかった。
会社のお昼休み、友利の話から出雲の本に興味を持った圭介はその本を読んでみる。
守屋との会話で、今週末に出雲の本の最終巻のサイン会が開かれることを知り、圭介は出雲に会いに行くことを決意する。
ーー喫茶たいむで話し込む圭介と万理華。
「この本の物語、君に起こっていることとまるでそっくりなんだ。話を聞いたら何かがわかるかもしれない」(圭介)
「でも人気の作家さんなんでしょ?話なんてできるかどうか」(万理華)
「生まれ変わり」ではなく「憑依」

サイン会当日。圭介、万理華、麻衣、友利の4人で向かい並んだが、整理券は2枚しか手に入らなかった。結局、友利と圭介が会場に入ることになった。
「小説、大変感銘を受けました」 「どうしてもお話を伺いたいことがありまして」と圭介は手紙を渡そうとしたが、スタッフに阻まれる。
友利の番。
「い~ずもちゃん、この後空いてる?ちょっと話したいことがあって」
だが出雲は目を合わせることもなくサインを終え、友利の時間は終わった
「通報されかけたわ」と圭介たちがぼやいていると、麻衣がサイン本に記された「地下のカフェに来て」という出雲からのメッセージに気づく。
貸し切りとなっているカフェで落ち合う出雲と圭介たち
「お待たせしました。さっきはごめん母が見てたから、また心配かけると申し訳なくて」(出雲) 「出雲ちゃん。俺のことは覚えてるよね?」(友利)
「もちろん」 圭介は万理華を紹介した。

友利は出雲に以前話したことのある 『生まれ変わり』の件から、万理華が自分の姉だと説明する
「もちろん、信じてもらえないと思うけど」(友利)
「信じるよ。僕もそうだから」(出雲)
「出雲さんも、どなたかの生まれ変わりということですか?」(圭介)
明かされる高校生ベストセラー作家の正体
「僕の本当の名前は吉原康司、高校教師でした。学生時代からの夢は小説家になること、投稿サイトでは話題にならず、文学賞も二次選考止まり。それでも夢を諦められなかった、でも5年前に事故に遭いあっけなく人生が終わりました」
「5年前? それでは計算が合いません。出雲さんがその吉原さんの生まれ変わりだとしたら、年齢が…」(圭介)
「生まれ変わりではありません。あくまでそれは小説の設定です」と、出雲は万理華に向かって語りかける。
「思い出せませんか? あなたがその体に入った日のことを。僕は死後ずっと彷徨っていた、未練を残して。そんな時に彼女に出会った。バスケットボール選手だった彼女は、怪我がもとで競技を続けられなくなり、憧れの高校にも行けず絶望していた。いっそ消えてしまいたいと…」

「『大丈夫ですか』と肩に手をかけると、彼女の体に憑依した。彼女の『消えたい』という気持ちと、僕の『生きたい』という気持ちがあのときリンクした。だから僕は、この体を借りることができたんだと思う。恐らくあなたも」
「生まれ変わりじゃないって…いや、でも記憶だって」
「記憶はまるで外から映画のシーンを見ているようでしょう?実感が湧かないのは、その体の脳にある記憶を外から見ているにすぎないからだと思います」
「あの日、友利君と一緒にいた時、僕は小説を書き終えて気を失った。その時、一瞬だけ本物の出雲凛音さんが戻ってきた。彼女は自分が知らない間に小説家になっていたことにパニックになって引っ込んでしまったけど、戻ってきたのはきっと彼女が目覚めたいから、生きたいから。借りたものはいつか返さなきゃいけない。本当の持ち主に」(出雲)
貴恵がこの世に戻ってきた本当の意味
その夜、万理華は出雲の言葉を思い出していた
(思い出せませんか? あなたがその体に入った日のことを)
万理華はかつて千嘉から「消えてくれないかな」と言われ、パジャマ姿で飛び出し「万理華なんていなくなればいいんだ、万理華なんか消えちゃえ…」と公園でひとり泣いていた。
その時、貴恵が「そんなこと言わないで」と声をかけてくれたことを万理華は思い出していた。

『喫茶たいむ』で貴恵と待ち合わせていた圭介にマスターは「貴恵の姿を見た」と告げる。
圭介は寺の本堂へ移動し詳細を聞くことにした。 一方、万理華はお店で守屋と出くわす。
「ご存じだったんですか?」(圭介)
「あの子が初めて店に来たときからね。正しくは、あなたの奥さんがちょいと間借りをしてるだけだけど」(マスター)
「間借り…それって、つまり」(圭介)
「あら、このまま居座っていられると思った? それじゃあいつまで経っても、家主が帰ってこられないじゃない。あなたと奥さんとはとっくに今世での縁を終えてるのよ。時が巡れば、それぞれまた別の姿で巡り合うこともあるかもしれない。なんでもかんでもこの世でどうにかしようなんていうのは、ちょっと欲張りすぎなんじゃないかしら」
「考えることね。奥さんがわざわざあなたのもとに帰ってきた意味を」
守屋が万理華に打ち明けた本当の気持ち

圭介を待つ間、万理華は守屋と話をしていた。守屋は圭介に振られたことを万理華に打ち明ける。
「守屋さんはそれでいいの? 本当の気持ち教えてほしい」(万理華)
「振られてみて気づいたの。結構、かなり…すごく好きだったんだなって。例えばこの先、麻衣さんが家を出てひとりになっても、新島さんの気持ちは変わらないのかもしれないけど…それでも、待っていたいって思っちゃう自分がいるんだ」 (守屋)
「そう…それって『すごく好き』ってことだよね。結婚したいって思えるくらい」(万理華)
「そうだね…でも、おじさんには絶対ナイショだよ」(守屋)

一方、出雲と待ち合わせていた友利
出雲は自分がいつも通っていた書店に友利を連れて行く、書店には出雲の小説が並んでいる。
「学生時代からずっと通っていた店なんだ。ここに僕が書いた小説が並ぶところをずっと見たかった。小説家になろうともがいてた頃はいつも苦しかった。でも…こうなってみて気づいたんだ。僕は書くことそのものが好きだった。生きていた頃の僕の毎日もそう悪くはなかった。友利くん、この子をよろしく」
そう言い終えると出雲は一瞬気を失い、目を覚ますとそこには元の出雲凛音がいた。
その夜、万理華は「みんなに大事な話がある」と、千嘉や友利を新島家に招いた。
再び訪れた別れの時

「話って?」(圭介)
「全部思い出したの。私がこの体に入った日のこと。私、死んでからもずっとこの家に来てた。もう一度会って伝えたかった『しっかりしなさいよ』って、『元気出しなさいよ』って。でもそれは叶わなかった。あの日、万理華ちゃんはパジャマのまま公園で泣いてたの」(貴恵)
「そんなこと言わないで。悲しいことがあったの? でも消えちゃったらヤダな」 そうして万理華の両頬に手のひらを当てた時、貴恵は万理華の体に入ったのだ。
「私、生まれ変わりなんかじゃない。だからこの体は万理華ちゃんに返さないといけない。大晦日の日、きっと万理華ちゃんは戻ってきたいから戻ってきたの。お母さんに会いたくて、帰ってきたの。だから…」
「ヤダ…ヤダヤダ!そしたらママはどこに行くの? またいなくなっちゃうの?ママがいないなら生きてる意味なんてない! お願いママ、もういなくならないで!」(麻衣)

「そうだよ姉ちゃん、今更ムリだよ。姉ちゃんいなくなったら、全員即ゾンビだよ?」と友利も続く。
「諦めたくない、絶対に諦めない、僕が探すから絶対に見つけるから、白石万理華さんも、君も、一緒に生きていける方法を」と圭介は訴える。
「そんな方法ないわ、まだわからないの?」(貴恵)
「貴恵、僕が絶対に…」(圭介)
「やめて。私はホントの万理華ちゃんの人生を奪ってるのよ」(貴恵)
「それでも…それでも、もう二度と君を失いたくない」(圭介)
「がっかりしたわ、あんた達には本当に。前に友利に言われたわね『姉ちゃんは周りをポンコツにする』って、その通りだったわ。こんなことになるなら帰ってくるんじゃなかった」(貴恵)
「そんなこと言わないでくれ。君が帰ってきてくれたから麻衣も僕も…」(圭介)

「ごめんね、約束は守れない」(貴恵)
「いてさえくれればいい、僕が何とかするから!」(圭介)
「私がいなくても、自分の力でしっかり生きるのよ。信じてるから」(貴恵)
「貴恵!」と圭介が呼んだ瞬間、万理華は意識を失った。 目を覚ますとそこには元の万理華がいた。
「怖い…ここどこ? ママ! ママ!」 千嘉に抱きつく万理華
「万理華…いるよ、ママここにいるよ!」 千嘉は万理華を強く抱きしめた。

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【本記事の画像引用元】
作品名:ドラマ『妻、小学生になる。』/ 放送・配信:TBS
備考:本記事の画像は作品の解説・紹介を目的として上記より引用し、加工を施して使用しております。


