東十条 司(東幹久)との結婚準備が進む中、東十条は神野 桜子(松嶋菜々子)の父親への挨拶を急かしていた「東十条さんとの間に1ミクロンの嘘もない」と言い切る桜子だったが、実際には父親の職業を偽っていた。
そんな中、塩田 若葉(矢田亜希子)達が帰国した空港で、一人の男性が桜子の載ったパンフレットを手に立っていた。桜子と同じ制服を着た若葉達を見つけると「神野桜子は今日は休みか?」と声をかける。実はその男性は桜子の父・勝(小野武彦)だった、若葉を迎えに来ていた中原欧介と合流し、三人は桜子のアパートへ向かうが桜子が不在のため欧介は父親を魚春へ連れて行く。
一方その頃、桜子は結婚間際にもかかわらず馬主との合コンに参加していた。
第9話・あらすじ/ネタバレ
- 父に嘘をつかせた罪悪感と涙で見送った「貧しい過去」との別れ
- 「これでよかった」と自分に言い聞かせる後戻りできない結婚への決意
- 10秒だけの涙、溢れる涙を隠すように欧介の肩に顔をうずめた桜子
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若葉や桜子の父親も手伝う魚春に、欧介の恩師である教授が現れた、欧介に再び数学の道に戻らないかと誘う。三十五歳の今さらと戸惑う欧介に、フィールズ賞のリミットは40歳、まだ5年あると欧介を励ます。
一方桜子は合コン中に若葉から電話を受け、父親が魚春にいると知らされる「もう来ちゃったの?なんで魚春?まだ準備ができてないから今夜は絶対ダメ、明日必ず迎えに行く」と言い一方的に電話を切った。
桜子が迎えが来ないため父親は欧介の家に泊まることに。その晩は欧介や欧介の母・富士子(市毛良枝)とお酒を酌み交わし楽しい時を過ごした。
理想の父を「マニュアル」で捏造、父を拒む桜子の頬を叩いた欧介

翌日桜子は父親を迎えに来たが、桜子が用意していたのは職業や趣味、受け答えまで作り込んだ大量のマニュアルだった。豪華客船の船長で海外を飛び回り、趣味はオペラという設定に「やってられるか俺は帰る!」と父親は激怒する。
オープンカフェで口論になっている中、若葉とのデート帰りの欧介が通りかかる
「俺明日のバスで国に帰るから兄ちゃんもう一晩止めてくれ」と父親は頼み込む、口論は一向に収まらない。
「父ちゃんがそんなにみっともなくて人前に出せないなら、デパートでお気に入りのお父様でも買って連れてけ!」
「本当にそうしたい、父親も洋服みたいにTPOに合わせて取り替えられたらいいのに」と言い放つ桜子

「桜子、もういっぺんいってみろ!久しぶりに会った父ちゃんにそんな事言うのか」
「とにかく、わたしは…」と言いかけた瞬間、欧介が桜子の頬を叩く
「痛ったーい、なにすんのよ!」桜子も即座に叩き返す
「手をあげた事は謝ります、でもそこまで取り繕うことないじゃないですか、このままで最高のお父さんじゃないですか」その言葉に父親は「もういいよ」と肩の欧介叩く。
「もういい!明日は一人でなんとかする」と言い残し桜子は怒って立ち去った。
完璧なマニュアルを演じきった父「死ぬまで俺の娘だ」の言葉に込められた愛

翌日、東十条家との顔合わせの日、父親が長旅の疲れで倒れ来られなくなったと嘘をつく桜子。特別室を空けるから司に迎えに行けという東十条の両親、桜子が焦っているその時、桜子が用意したスーツを着た父親が現れる「お待たせいたしました、桜子の父です!」ーーその裏では欧介が車で会場まで父親を送り届けていた。

和やかな雰囲気の食事会、父親は桜子のマニュアル通りになんとか場を乗り切った、そして次の航海があると早々に席を立つ「今度は長い旅、1年、いや2年くらいになりそうです」「桜子、司君、結婚式に出席できなくてすまない。桜子、死ぬまでお前は俺の娘だ、海の上からお前の幸せを願ってるぞ」「ふつつかな娘ですがどうか宜しくお願い致します」深々と頭を下げその場を後にした。
桜子は幼い頃、雪の夜に父親が自分を抱えて病院まで走った記憶を思い出していた、そして「私、ちょっと失礼します」と席を立ち父親の後を追った。
帰りの車中、父親は欧介に伝言を託す「あのボンボンはただのボンクラだな。何であんなのがいいのかね、桜子に言ってくれ、もうこっちからノコノコ会いに来たりしねぇから心配するなと」
「父ちゃんごめん、嘘つかせて」夜行バスの乗り場で溢れ出した桜子の本音

ーー夜行バスの乗り場「すっかり世話になった」と欧介に挨拶をし、父親が乗り込もうとした時、桜子がかけつけた、欧介は気を利かせてその場を外す
「桜子なんだよ?おれやっぱり何かしくじったか…?心配すんな父ちゃんなもう二度とノコノコお前の前に顔出したりしねぇから、父ちゃんの事なんか忘れて、あの大金持と結婚して幸せになれ、桜子、おめでとう、よかったな望み叶ってよ、父ちゃんも嬉しいよ」

「お父様は、海へ落っこって死んじまったとでも言っとけ」桜子は何も言えず、涙をこらえながら父親を見つめる。「もう会えねぇかもしれねぇんだから、そんな顔すんな、辛かったらいつだって戻ってこい、いやぁそんな事ねぇか、おめえは強い子だからな、元気でな、じゃぁな」そう言って父親がバスに乗り込もうとした瞬間「父ちゃんごめん、嘘つかして…ごめん」桜子が声をかける、そしてバスは出発した

「これで良かったのよ、かえってスッキリした、もう後戻りできない、今更引き返せない、これで帰る家本当に無くなっちゃったし、これでよかったのよ、私全然後悔なんてしてない、だって、あの家が嫌だから、あんな貧乏な生活がイヤだからここまで一人でやってきたんだもん、私…うまくやったじゃない、一番欲しかった夢がもうすぐかなうじゃない、だから…全然平気、お金より心が大事なんてみんなは言うけど、私そんなの信じない、たったひとつの大切なものなんて…私にはわからない、今の私には東十条さんとの結婚以外大切なものなんて何もないの、この結婚しかないの、だからもう後ろは振り返らない、絶対に…私はうまくやったのよ」涙をこらえながら桜子は自分に言い聞かせるように何度も”これでよかった”と語る。
必死に自分を納得させようとする桜子の独白を、欧介はそばでじっと聞いていた、そして「きっと…あなたの辛い事、全部忘れられる日が来るから、必ず来るから」と桜子に言葉をかける。
桜子はその言葉に幼い頃からいつも夢見ていた王子様の言葉を思い出す 「…泣かないで、僕がいつか迎えに来るから…きっと君の辛い事全部忘れられるから…」
「あなたは私の王子様じゃない」自分を偽り欧介の肩で泣いた10秒間

「子供の頃からずっと思ってた…いつか王子様が迎えに来て貧乏な自分を助けてくれるって、でもそれは、それは…それはあなたじゃないわ」
「…わかってます」と寂しげに言う欧介。その言葉に涙をこらえきれず顔をそらす桜子。
その様子を見て桜子の肩にそっと手をかける欧介、桜子はその肩に顔をうずめる
「10秒だけ…このままで…」
やがて無理に顔を上げ笑顔を作った桜子は「大変失礼いたしました、もう大丈夫、ありがとうございました」そう言いその場を立ち去る、欧介は遠ざかる背中を寂しげにいつまでもその場から見送っていた。

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【本記事の画像引用元】
作品名:ドラマ『やまとなでしこ』/ 放送・配信:フジテレビ
備考:本記事の画像は作品の解説・紹介を目的として上記より引用し、加工を施して使用しております。

