- 万理華と千嘉の厚意で、結婚記念日に最後の一日を圭介・麻衣と過ごすため戻ってきた万理華の姿の貴恵
- 麻衣とのショッピング、蓮司の結婚の挨拶、夢見たレストラン。三人は貴恵の願いを次々と叶え、最後は想い出の農園へと向かう
- 夜明けと共に圭介の腕の中から旅立った貴恵。貴恵との最後の別れを経て、圭介と麻衣は再び二人の日常を紡ぎ始める
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3月20日、圭介(堤真一)と貴恵(石田ゆり子)の結婚記念日の朝。
圭介がキッチンで朝食の支度をしていると、玄関のチャイムが静かに鳴り響いた。
圭介と麻衣(蒔田彩珠)が顔を見合わせ、急いでインターホンを覗き込む。そこに映っていたのは万理華(毎田暖乃)の姿だった。
「おはよ。今日が何の日か覚えてる? …今日で最後、楽しくさよならしましょ」(万理華)
(妻が亡くなって10年目の結婚記念日、その日は僕と娘が妻と過ごした最後の1日だった)
第10(最終)話・あらすじ/ネタバレ
貴恵と万理華が公園で会った翌朝、千嘉(吉田羊)は起きてきた万理華を見てすぐに気づいた
「貴恵さん?」
ーー貴恵から昨晩の事情を聞く千嘉
「万理華がそんなことを…。行って、万理華と私のことを思ってくれたのはわかってる。でもあんな別れ方あなたらしくないわ。会っておいでよ、新島さんと麻衣ちゃんに」(千嘉)

「必ず、万理華ちゃんをお返しします」 と、お辞儀をした背中に、千嘉が声をかけた「貴恵さん!」 振り返った万理華を千嘉は「いってらっしゃい」と強く抱きしめた
「万理華ちゃんと千嘉さんが、最後に一日だけ私に時間をくれたの。一日あれば何でもできるじゃない?」(貴恵)
「麻衣、食べ終わったら春物買いに行こうか?」(貴恵)
三人はショッピングへ出かけ、沢山の麻衣の服やアクセサリーを選んで家へ戻った。

「あ、洗濯が終わってた。干しておかなくちゃ」(貴恵)
「今から?」(圭介)
「それから網戸も綺麗にしたいわね」(貴恵)
「今やるの?」(圭介)
「気づいたら後回しにしない。言ったでしょ、丁寧にお手入れしてあげれば家だっていい年の取り方できるんだから。大切にしてあげてこれからも」(貴恵)
「ママのしたいことは?」と、麻衣と圭介からの言葉に、貴恵は蓮司(杉野遥亮)に会いに行くことを望んだ。
「ずっと憧れだった」母としての願い―蓮司と交わした最後の誓い

「こんにちは!お久しぶりです」 (万理華)
「バーベキューの時の…」お兄さんの会社行ったらここにいるって聞いて、と、麻衣を促す万理華
「この間はごめんなさい。整理がついたら全部話すからもう少し待ってて」(麻衣)
「わかった、ハァ、マジで嫌われたのかと思った」とへたり込む蓮司
「それは絶対にないです」(麻衣)
――麻衣と蓮司が初めて食事をした店にやって来た一行
「二人が出会った場所を見られて嬉しい」(貴恵)
「ママが帰ってこなかったら、きっと今の会社の面接に行く事もなかったし、蓮司さんと会うこともなかったんだよ」(麻衣)

貴恵は蓮司に"実家にご挨拶ごっこ"がしたいとせがむ
「よくあるじゃない、娘さんを下さいっていう…ご挨拶?」(万理華)
「誰が、誰に?」(蓮司)
「お兄さんが圭介おじさんと私に、私麻衣ちゃんのお母さん役、ずっと憧れだったの、やりたいやりたい、やりたい、やりたい!」(万理華)
別にいいよ、小学生の頼みだし(蓮司)
蓮司は緊張しながら向き直った
「あの、なんていうかその…麻衣さんとお付き合いさせてもらっています、相川蓮司です。
「はじめまして、麻衣の母です」(貴恵)
「父です」(圭介)
「あの…もう、ごっこじゃなくて言いますけど、俺、麻衣さんしか考えられないんで、麻衣さんしか考えてないんで、この先もずっと一緒にいたいと思ってます。今はまだ未熟ですけど、ちゃんと地に足つけて必ず麻衣さんを幸せにします、だからお父さん、え~お母さん。麻衣さんと結婚させてください」(蓮司)

貴恵の姿になった万理華
「蓮司さん顔上げてください。これから色々大変なことがあるかもしれないけど、思いもよらないことが起こるかもしれないけど、麻衣と一緒に色んな幸せをたくさん見つけていってください。娘をよろしくお願いします」そう言って貴恵は蓮司に深く頭を下げた。
残された「今日」という奇跡
その後、貴恵は守屋との事をちゃんと考えるように諭す
「ある日、あの子の思いを温かく感じてる自分に気づく。ある日、あの子に何かしてあげたいと思ってる自分に気づく、そういう未来があるかもしれないわよ」
「そんなこと…」(圭介)
「頭の片隅にでも置いといて」(貴恵)

「ママと何を?」
「いつも父さんの心配ばかりだよ」と、その時何かに気づいた圭介が、麻衣に万理華を託して走り出し、守屋に電話をかけた。
「守屋さん、無理なお願いなのは分かっています。でもどうしても今日中に」
「妻が帰ってきたんです、僕の亡くなった妻が帰ってきたんです。小学生の姿で、白石万理華さんの姿で、信じてもらえるような話じゃないのは分かってます、でも紛れもなく僕と娘にとって奇跡が起きたんです。一緒にいられるのはもう今日が最後なんです。守屋さんお願いします力を貸してください!」
電話を切った守屋は、先日万理華から見知らぬ人のような態度を受けた事と、その前の万理華からの言葉を思い出していた
(すごく好きってことだよね?結婚したいって思えるくらい好きってことだよね?)
友利との別れ

出版社で友利は編集者と打ち合わせをしていたが、ある連載が休載になるため、友利の原稿を来週号に載せると告げられた。
急遽修正を指示される友利、家に戻って修正しようとしたが、バックレた前科があるため、出版社で修正作業をするよう命令される。
友利と連絡がついた麻衣『今、出版社に監禁中。一度罪を犯した人間に対する世間の冷たさよ…』 という友利に麻衣が返信しようとすると、万理華が「待って」と止め出版社へ向かう。

窓越しに原稿を修正している友利の姿を見て帰っていく万理華、その背中を見つけた友利が慌てて追いかけてきた。
連載が決まったことを友利から聞いて喜ぶ万理華だったが、貴恵だとは隠し、万理華のまま「絶対読むね、バイバイ」と友利に別れを告げた
「本当にそれでよかったの?」(麻衣)
「うん。これからもたまに遊んでやってね。あ、お金は絶対貸さないこと」(万理華)
叶えられた貴恵の願い、賑やかなレストランの夜

万理華たちが家に戻ると、圭介はかつて貴恵が夢見ていた「レストラン」を自宅で再現しようと準備を整えていた
「何これ?」(万理華)
「レストランを開きたいなと思って、君の夢だっただろう?」(圭介)
(私ね、いつか自分のレストランを開きたいの、自分が育てた野菜で料理をして、それをお客さんに食べてもらうの、最高じゃない?)
そこへ『喫茶たいむ』のマスターや常連客、貴恵の友人がやって来た。
圭介は、貴恵のクローゼットから出したシェフの服を万理華に手渡した。

食材を届けに来た守屋や、駆けつけた蓮司も交え、万理華は皆のために腕を振るった。
賑やかな食事の後、全員で記念撮影をした、そして圭介が締めの挨拶をする
「またいつでも遊びに来てください」 (圭介)
「えっ圭介くん、この前は…」(貴恵の友人)
「この家は手放しません、丁寧に手をかけて大切に暮らしていきます。この家がいい年の取り方をできるように」(圭介)
皆を見送る圭介と万理華、守屋が帰ろうとした時、万理華が守屋を呼び止めた
「守屋さん、これからも圭介をよろしくね」
「どの料理も心がこもっていて、本当に美味しかったです。ごちそうさまでした」と、守屋は帰って行った。

ーー蓮司を車まで見送る麻衣
「あの、昼間のこと…」(蓮司)
「すごく、うれしかった」と、麻衣が答えると蓮司は麻衣を抱きしめた。
ーー三人だけになった家
「楽しい結婚記念日だった。もう大丈夫ね、二人の姿を見て安心したわ」と、その時、貴恵は思い出した
「やっぱり悔いはあるわ、私たちの農園よ。10年も荒れ放題にして、いつか気が向いた時でいいから土を作って種を植えて、頼んだわよ」
「ダメだ。いつかじゃなくて今やろう」(圭介)
麻衣は、帰路につこうとしていた蓮司を呼び止め、圭介たちとともに思い出の農園へ向かうよう頼み込んだ
夜明けの農園で迎えた、貴恵との別れ

農園に到着した三人。蓮司は車の中で眠っていた。
「25年前、あなたが夜食のハバネロミートボールを食べてむせたときね、"この人と作る家庭は温かいんだろうな"って思ったの。その通りだった。あなたが隣にいてくれて、本当に幸せだった」
貴恵は圭介の肩をポンと叩く
「おっさんがしょぼくれた顔なんて見てられないわよ。どうせいつかはお迎えが来るんだし、それまではおいしく楽しく暮らしなさい」
「麻衣、私に何もしてあげられなかったなんて言わないで。麻衣が生まれた瞬間から、あなたはママをいっぱい幸せにしてくれた。今でもその力があるの、覚えていてね」
「うん…もう泣くのはやめる。ママに、笑った顔見ててほしいから」
「ありがとうママの娘でいてくれて、私には見えるわよ、これからの2人の毎日が」

夜が明け始めようとしていた、三人はハバネロの苗を植えた
「元気に育ってね」と、貴恵の意識が遠のきかける
「ママ大好き。大好き、会いに来てくれてありがとう」(麻衣)
「ありがとう貴恵、帰ってきてくれて、ありがとう僕の妻でいてくれて」(圭介)
万理華は二人の顔を一人ずつ見つめ、小さく「おやすみ」と言い意識を失った。
日が昇り、万理華が目を覚ます
「おはよう、万理華ちゃん」(圭介)
貴恵の笑顔を道標に、それぞれが踏み出した新しい未来
「ただいま!」万理華は家へ戻ると千嘉のもとへ駆けよった
「ママ、何作ってるの?」「オムライスよ」「やった!」

圭介と麻衣が帰宅するとリビングの遺影が変わっていた
「ママ"もっと他にいいのがあるでしょ"って怒ってたもんな」(圭介)
「ママの中では、これが一番のお気に入りなんだね」
それはシェフの制服を着て微笑む貴恵の写真だった。
貴恵は再びいなくなった、だが10年前とは違い二人はもう立ち止まらない。
学校帰りの出雲凛音(當真あみ)は書店の前で「古賀ユーリ」こと友利の"新連載"が載った雑誌を手に取っていた
会社帰りの夕暮れ、買い物袋を提げた圭介は、万理華と最初に出会った階段に立ち、茜色に染まる街を見つめていた。

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【本記事の画像引用元】
作品名:ドラマ『妻、小学生になる。』/ 放送・配信:TBS
備考:本記事の画像は作品の解説・紹介を目的として上記より引用し、加工を施して使用しております。
