あらすじ国内ドラマ恋ノチカラ

恋ノチカラ|第11(最終)話|幸せはかならずやってくる!!今夜あなたの上にも|あらすじ

恋ノチカラ 第11(最終)話 最終シーン、ファミレスで楽しそうに過ごす貫井(堤真一)と籐子(深津絵里)

楠木文具の仕事をやり遂げた籐子(深津絵里)は、貫井企画を退職した。
その事実に貫井(堤真一)と壮吾(坂口憲二)は呆然とするが、吉武(西村雅彦)は「すでに決まっていたことだ」と静かに告げる。

春菜(矢田亜希子)との共同生活を解消し家を出た籐子は、友人である真季(猫背椿)のもとへ転がり込む。就職活動を始めるものの、なかなか職は決まらない。結局真季の姉を頼ることになり、「広告にこだわっているようでは就職先を見つけるのは難しいわよ。それより、お見合いしてみる気ある?」とお見合いを勧められるのだった。

一方で、籐子と貫井が考案した楠木文具の新商品「エンピツネズミ」は、売れ行きは芳しくなかった…

第11(最終)話・あらすじ/ネタバレ

籐子のお見合い相手は冴えない男性だったが、なんとか次のデートの約束は取り付けることができた。真季は「あんなダサい男と一日過ごすんだから、せめてシチュエーションくらい贅沢しないとね」と張り切って店をピックアップする。しかし当日、相手から「女性にリードされるのが好きじゃない。それに、もう少し若い方が……なかったことにしていただけませんか」と、一方的に断られてしまう。

その頃、貫井は商品が振るわないことを詫びるため楠木文具を訪れていた。そこで偶然、近くを通りかかり挨拶に来ていた籐子と再会する。お見合い相手にドタキャンされた籐子は、予定していたデートコースをやけくそで一人で全部回るつもりだと話す。それを聞いた貫井は「付き合ってやるよ」と言い、思いがけず二人で一日を過ごすことになった。

翌日、真季に「ドタキャンされた後、何してたの?」と聞かれ、籐子は「貫井さんとデートしてた」と答える。そして嬉しそうに語り出した。

「楽しかったぁ。時間があっという間に過ぎちゃってさ、ずっとドキドキしっぱなしで。こういう感覚って、いくつになっても変わらないんだなって思った。あたし、貫井さんのこと好きになってよかったって思う。だって30歳の誕生日が来て、もう恋なんてしないのかなって思ってたのに、また本気で、人を好きになれて……苦しくなるくらい誰かを好きになれただけでも、幸せだったって思う。本当にそう思う」

後日、貫井は貫井企画の解散を決断する。経済的にもこのまま事務所を維持するのは不可能だと判断したのだった。

「せっかくこの事務所に来ていただいたのに、申し訳ありません」
そう言って壮吾と吉武に頭を下げる貫井。

吉武は「壮吾は仕事がつながってきているから、どこか事務所を紹介してやる、俺は貫井と心中するよ。嫌だと言っても付いていくぞ。お前みたいな奴を一人にしたらどうなるかわからないからな」と言う。その言葉に貫井は感謝の目で吉武を見つめ、深く頭を下げた。

一方、籐子は壮吾から「貫井の支えになってほしい」と言われるが、「貫井さんは大丈夫だよ」と答えるしかなかった。

やがて貫井に呼び出された春菜は、話の内容を察してか聞こうとしない。しかし貫井は「これで最後にしてください。すみません、僕が悪いんです」と告げる。

「好きじゃなくなったんですね、私のこと。というか最初から好きじゃなかったんじゃないですか?」そう問い詰める春菜に、貫井は「そうかもしれません。僕は……」と答えてしまう。

その瞬間、春菜は思わず貫井にビンタをする。

「ずるいです!最後の最後だけ本音を言うなんて、そんなのずるいですよ!」

失恋した春菜は、自宅の風呂で声を上げて泣き崩れるのだった。

翌日、事務所で吉武は静かに貫井へ語りかける。

「どうしてこうなるまで気づかないかな。このままでいいのか?事務所のことは仕方ない。でもお前は、手放さなくていいものまで失おうとしてないか。俺がこんな話するのも何だが、お前より少し長く生きている者として忠告する。本当に大切なパートナーとの出会いは、人生でそう何度もあるもんじゃない。大げさに言えば奇跡だ。余計なことをぐずぐず考えていると、その奇跡すら起こらなくなるぞ」

その頃、籐子のもとを春菜が訪ねてくる。図書館への就職が決まり、貫井と別れたことを報告する。

「もう気にしなくていいですからね。貫井さんは籐子さんが好きなんです。だから私とは会えないって言ったんです。籐子さんも貫井さんのことが好きなんですよね?だったら、その気持ち伝えるべきじゃないですか?」そう言われても、籐子は首を振る。

「言えないよ。後先考えずに、相手のことも考えずに、ただ好きだって言える年じゃなくなっちゃったよ、私。春菜ちゃん、ありがとう。でももう決めたことだから」

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それからしばらくして――楠木文具が在庫整理をしようとしていたある日、「エンピツネズミ」が突然爆発的に売れ始める。注文が殺到しやがて社会現象にまで発展していった。

壮吾からの電話でその知らせを受け、籐子は文房具店へ向かい「すごい!」と喜ぶ。今夜祝賀会をやるから来てほしい、籐子さんが来ないと盛り上がらないと念を押され、籐子は迷いながらも会場へ向かう。いつもの飲食店。入るかどうか迷い、帰ろうとしたその時「遅いから来ないかと思った」と壮吾に声をかけられ合流する。

久しぶりの再会に、どこかぎこちない籐子と貫井。吉武から「今回のロイヤリティは1億ちょっとはいくんじゃないか」と聞かされ、三人は歓喜する。二次会は「今日は会社でやることに意味がある」として、壮吾は気を利かせ「貫井さんは籐子さんと先に行っていてください」と二人を送り出す。

事務所に戻った二人。貫井は籐子に切り出す。

「戻ってこないか。アメリカ最大手の航空会社からコンペの話が来ている。戻ってきて、俺たちと一緒にやらないか」

その誘いに、籐子は静かに答える。

「嬉しいです。そんな大きな仕事に挑戦できるなんて。でも……ここへは戻れません。私が辞めたのは、お金の問題だけじゃないんです。私……貫井さんのことが好きなんです。ずっと好きだったんです。だから辛くて、そばにいるのが苦しくて逃げました。本当はこんなこと言うつもりじゃなかったんですけど……あの人違い、私にとっては奇跡だったんです」

去ろうとする籐子に、貫井は言葉を絞り出す。

「奇跡だったよ、俺にとっても。お前がいてくれて……その……なんだか、お前といると面白いものがより面白くなるし、美味しいものがより美味しくなる。とにかく楽しいんだ。毎日会ってた時は気づかなかった。お前はずっとここにいて、これからもずっといるもんだと思ってたから……本宮、俺は……」

その言葉を遮るように籐子は言う。

「そういうことでしたら!なおさら私が戻るのはまずいんじゃないですか?周りもやりづらくなるし、仕事にも支障が……」その言葉を最後まで言わせず、貫井は籐子の唇をキスで塞ぐ。

「……話が途中なんですけど」
「うるさい、少し黙ってろ」

再びキスを交わす二人。その最中、壮吾と吉武が戻ってくる。

「あれ?扉が開かない?」
ドア越しの騒ぎに紛れ、今度は籐子から貫井へキスをする。

恋ノチカラ 第11(最終)話 思いが通じ、事務所でキスをする貫井(堤真一)と籐子(深津絵里)

その後、籐子は貫井企画へ戻り、四人で航空会社のコンペに向けた打ち合わせを始めていた

深夜のファミレス。楽しそうに語り合う貫井と籐子。籐子はコーヒーのおかわりを頼み、気づけば13杯目。それでも話は尽きることがなく、二人の時間は続いていくのだった。

感想など
今でも根強い人気を誇る恋のチカラ。2002年の作品、20年以上前とは思えないほど今見ても全く色あせない名作です。
小田和正の主題歌も作品の世界観に見事にマッチしていて、特にオープニングの湾岸から映し出される東京の風景は、その題名「キラキラ」と相まって、まさに完璧な導入カット。
この主題歌「キラキラ」のアレンジVerがよく使用されているのですが、それもまたドラマの雰囲気にマッチしていてとても良いです。
芸達者な堤真一、深津絵里の透明感は言うまでもなく圧倒的で、その魅力は年月を経てもまったく変わりません。さらに印象的なのがファッションで、当時のスタイルでありながら今見ても可愛くて参考になるものばかりです。
いわゆる"悪人"がほぼ出てこないという見ていて気持ちのいいお話で、心が軽くなるすがすがしい気持ちになれる作品です。
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