あらすじ国内ドラマ月夜行路(げつやこうろ)

月夜行路|第3話|あらすじ・ネタバレ|ルナVS江戸川乱歩トリック狂の殺人…通天閣の頭脳戦

ドラマ「月夜行路(げつやこうろ)」第3話、夜の大阪の街で、万年筆を見ながらつぶやている野宮ルナ(波瑠)

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【超まとめ】サクッと3行解説
  • ジュエリー店で起きた社長殺害事件。ルナは『黒蜥蜴』を模した合図トリックを見抜き、犯行の謎を解き明かす
  • 犯人は社長夫人と結託していた卸問屋の竹野であり、互いに罪をなすりつけ合い自滅した
  • 無事事件は解決、だがルナの近くに現れた「和人似の男」が物語を新たな局面へ導く
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涼子(麻生久美子)の母は、涼子の家のトイレからこっそり涼子に電話をかける
「今どこにいるの?菊雄(田中直樹)さんと何かあった?」
涼子は現在はどうしても成し遂げなければならない事柄に取り組んでおり、主婦や母親としての立場を逸脱している自覚はあるが、帰宅後に全てを説明すると伝える。
「わかった、やりたいようにやりなさい」

祖母は涼子の家族に対し、腰痛は完治した、最近飼い始めた「ミコちゃん」という猫が腰を痛めたため、そのお世話を涼子がしている、と作り話をする。
「猫って腰痛めるの?」(涼子の息子・篤史)
「ならおばあちゃんが猫の世話すればよくない?」(涼子の娘・芳香)
「あんたたちの顔見たかったの、おばあちゃんしばらくこっちに泊まるわ、涼子いないと何かと不自由でしょうから、いいかしら?」と、祖母は誤魔化した。

第3話・あらすじ/ネタバレ

ルナと涼子は「SATO SOLUTION」というIT企業を訪れ、和人に関する聞き込みを行うが、ここでも有力な情報は得られなかった。

道すがら、通天閣を望む大阪を代表する観光地・新世界を歩きながら、ルナは当地が江戸川乱歩の『黒蜥蜴』や林芙美子の『めし』の舞台であることを説明する。
特に『黒蜥蜴』については、女盗賊・黒蜥蜴と探偵・明智小五郎による知略の応酬と、互いに惹かれ合う男女の心理戦を描いた作品として紹介し、美輪明宏が演じた戯曲版にも触れる。

「私を救ってくれた物語のひとつです、美しく残酷、心理戦にもワクワクしますし、大人の男女のなまめかしい描写にもときめきます」(ルナ)
涼子は子供の頃に読んだ『黒い魔女』というよく似た話を思い出す

「『黒い魔女』は『黒蜥蜴』を児童向けに書き改めた作品なんです」(ルナ)
「同じ話ってこと?」(涼子)
「児童書なので表現はマイルドですが」(ルナ)

閉店後の宝石店で発見された社長の亡き骸

次の店舗「ジュエリーサトウ」にて、ルナは『黒蜥蜴』をモチーフにしたジュエリーを300万円でオーダーするが、ここでも和人に関する情報は得られなかった。

店にはデザイナーの辰雄と社長の息子・信一がいたが、後から現れた社長夫妻、社長は店を畳む意向を口にしていた。夫人の眞規子はルナの『黒蜥蜴』のオーダーから、自分も江戸川乱歩が大好きであると話をした。
社長が帰った後、辰雄と信一は、信一を跡継ぎとして店を守る決意を語っていた。

帰路、ルナは社長が店への関心を失っている一方で、辰雄は窮状にありながらも、ショーケースのガラスには曇りひとつないなど手入れを欠かしていない。店は経営難を抱えているようだが社長夫妻の身に付けていたものは高級品ばかり、そのため土地建物の売却を検討しているのではないかと推測した。

その後、ルナが店に万年筆を忘れたことに気づき、涼子が問い合わせの電話をかける。
辰雄は既に退勤しており、明日にしてもらえないかと提案するが、涼子の強い希望を受け、7時40分に店へ戻ることを了承した

ルナと涼子が「ジュエリーサトウ」へ到着すると、近くのカフェで勉強中だった信一と遭遇する。店の前には宝石卸問屋の竹野が待機していた
「あの~社長は?お店、鍵がかかってまして、まだ閉店前ですよね?」(竹野)
そこへ辰雄も到着した

店に鍵がかかっているので、裏口へ回ると鍵が開いていた、一行はそのまま店内へ入る。
すると、店内で社長が倒れており、すでに亡くなっていた。

深まる疑念、辰雄のカバンから出たもの

ルナは、遺体のそばに残されたワイヤーとブロンズ像から、犯人は絞殺を試みたものの絶命に至らず、殴打したものと推論する、その途中で社長夫人も店にやって来た。
お店のセキュリティは解除コードを知る内部関係者にしか無効化できないことから、信一と辰雄を疑った夫人はカバンの中身を第三者のルナと涼子にカバンの中身を確認させる。
すると辰雄のカバンから金庫の現金とジュエリーが発見され、その時丁度警察が到着した。

警察署で事情を聞かれるルナたち、一方辰雄は取調室で身の潔白を訴えていた。
「辰雄は廃業するかしないかで、うちの人ともめてたのよ、どんなにしらばっくれたって証拠も出てる」(夫人)
「確かに、私たちがお店に戻りたいと言った時、辰雄さんは渋っていましたし。お店にも少し遅れて到着しました。社長を殺害した後、発覚を恐れて戻るのを躊躇したとすれば、一応筋は通ります」(ルナ)
辰雄を信じるという信一に対し、夫人は辰雄の過去を匂わし「人間の本質なんて絶対に変わらない」と語る

ルナは辰雄の名刺には名字が記載されておらず(フルネームで検索したら事件が出てきてしまうから)、図鑑の裏表紙に閲覧許可証を剥がした跡があったことから前科があることを言い当てた。
「辰雄には強盗の前科がある。あんな人雇うなんてお義兄さんはお人よし過ぎたのよ」(夫人)

ストールが語る真実、ルナの中で繋がったパズル

いったんコーヒーを飲みながら改めて整理をする提案をするルナ。
ルナは、自分達が店を出た5時30分から、社長の遺体を発見した7時45分までの空白の時間を整理し、容疑者たちの行動を検証する。
夫人は辰雄には動機があり、バッグから証拠品が出たことを根拠に辰雄の犯行を主張するが、ルナは条件が揃いすぎているとつぶやく、その時小湊刑事が「レッドへリング」と、ルナに言葉をかけた

「そうです。ミステリーの技法です、真犯人から目を逸らすために提示される人物や事柄」(ルナ)
「技法?ふざけないで!これは現実なの、夫が殺されてるのよ!ミステリー小説なんかと一緒にしないでしょ!」と、夫人が立ち上がった時、ストールが落ちた、それを見たルナは信一に確認する

「眞規子さんはカフェの窓際にいたと言いましたね。その時眞規子さんはストールを肩から掛けていましたか?」(ルナ)
「途中から掛けてたと思います」(信一)

「赤と緑、どちらを?」
でした」(信一)

「あれ?お店に来た時はだったような…」(涼子)
「だから何?今そんなこと関係ある?」(夫人)
すかさずルナに飴を渡す涼子

赤と緑、通天閣、窓際、傷、左手…
「つながりました」(ルナ)

『黒蜥蜴』のトリックを応用した殺害の全貌

ルナは、店内で倒れていた社長の頭部の傷が左利き特有の角度であることに注目し、竹野は左利きであること、さらに竹野がコーヒーを受け取る際に漏らした「痛い」という言葉から、絞殺の際にできた手の傷ではないかと推察する。
「絞殺には相当な力を要するため、手に傷ができる場合があります。手袋をしていたとしてもです。竹野さん手を見せて頂けますか?」(ルナ)
竹野の手には傷がついていた

こんなの証拠にならないし、自分は外部の人間であり、防犯センサーの解除なんてできるわけがないと主張する竹野
「内部に協力者がいれば可能です、ですよね?眞規子さん?、もし私がこの事件をもとに小説を書くとしたら、こんな展開にします」(ルナ)

ルナが提示した真相は以下の通りである。
眞規子夫人は辰雄を犯人に仕立て上げるため、辰雄のカバンに現金と宝石を入れる。何も知らない辰雄はそのまま退勤。ある方法で店内に社長しかいないことを確認した竹野は店に侵入、あらかじめ聞いておいた解除コードで防犯センサーを無効にした後、社長を襲った。

「黒蜥蜴はなぜ通天閣を宝石の受け渡し場所に選んだのか、愛読者の眞規子さんならご存じですよね?」(ルナ)
「何ですか?それ」(信一)
「高い所からだとよく見えるからです、仲間同士でお互いに合図をしやすい。通天閣の展望台にいる黒蜥蜴を仲間たちが大阪の街中から双眼鏡で見守っているんです。もし彼女の身に危険がせまったら、仲間は赤い布で別の仲間に合図をして人質を殺すことになっていた」(ルナ)

「このトリックを応用したとしたら?眞規子さんはカフェの窓から辰雄さんが退勤したことを確認して、殺害決行のゴーサインを表す”緑”のストールを羽織った。近くで待機していた竹野さんはそれを合図に店に侵入、社長を殺害した。その後、現場の後処理をしようとしてもう一度窓から眞規子さんを見上げると、中止のサインが出ていた」

「あ!黒蜥蜴の赤い布」(涼子)
「そう、ストールを”赤”に変えて危険を知らせた。カフェを出た信一さんが店に戻るかもと考えたからです」(ルナ)
「何でそんな方法を?」
「通話履歴を残さないためでしょう、私たちが最初にお店を訪問した時、竹野さんは向かいのカフェを見上げていました。あれは合図がちゃんと見えるかどうか、最終確認をしていたのでは?」(ルナ)

この推理に対し、竹野と眞規子は互いに罪をなすりつけ合い、自滅する形で犯行を認めた。辰雄の無実は証明され、釈放された

辰雄が守りたかった未来——事件の裏に隠された真意

翌日
(和人探しの日々が再び始まった、でもママはずっと何かが引っかかっているらしい、そう、事件はまだ終わっていなかったのだ)涼子

辰雄から万年筆が見つかったとの連絡を受け、お店を再訪したルナと涼子。
ルナは辰雄に対し「間違っていたらごめんなさい」と前置きし、本当は夫人の計画を知っていて、社長がいなくなれば店の廃業話はなくなる。ついでに夫人も逮捕されれば相続の欠格事由になる。そうなれば、お店や土地は法定相続人である信一さんのものになると考え放置していたのでは、と問う。
この会話を立ち聞きしていた信一

辰雄は信一の未来を守るために、共謀に近い黙認という形で計画を利用したことを認める。
「信一さん申し訳ありませんでした、二度と罪を犯さないという先代との約束を破ってしまいました。でも後悔はしていません。先代はいつもおっしゃってました。信一さんは聡明でセンスもある、きっと一流のジュエラーになれる」と、辰雄は自首のため警察へ向かった。

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涼子が直面した「知らないママ」

ホテルに戻ったルナと涼子
「信一さん、お店立て直せるといいね」(涼子)
「信一さんのバッグの中に教員採用試験の参考書が入ってました、彼が本当にやりたいことは何だったのか。信一さんは自分のことより人の思いを優先する、とてもやさしい方なんだと思います」(ルナ)

涼子はルナに対しても『黒蜥蜴』の魅力と彼女自身の優しさを重ねて語る。
「私ね、ママってちょっと黒蜥蜴見たいって思ったの、美しいものが好きで、自由で頭が切れて、駆け引きにたけてて。でもママは黒蜥蜴より優しい気がする」
しかしルナは「黒蜥蜴」と児童向けの「黒い魔女」が別物であると指摘し「涼子さん、あなた私を信じすぎてる」と突き放すような言葉を涼子に向ける。

「…どうしたの?何かママらしくない」(涼子)
「私らしいって何?私の何を知ってるの?…ちょっと風に当たってきますね」と、部屋を後にするルナ
(そうだ、私はママのことを、まだほとんど知らない)涼子

ルナは夜の街で一人、万年筆を見ながらに「うつし世はゆめ、夢の夜こそまこと」と、呟いた。

一方、涼子の実家では、テレビに映る元バドミントン日本代表の七海さつきを見て、祖母が涼子とさつきがかつてダブルスのペアであったことを明かす。
涼子の子供たちは母の知られざる過去を知り驚いた

ーーホテルの玄関先でルナを待つ涼子
(ママを知りたい、全部はわからなくてもわかりたいと思うことはやめたくない。もう後悔したくないから。ママ早く帰って来て)涼子

夜道を歩くルナ。その先には串カツ屋から出てきた和人にうり二つの人物の姿があった。

つづき 第4話 はこちらから
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【本記事の画像引用元】
作品名:ドラマ『月夜行路』/ 放送・配信:日テレ
備考:本記事の画像は作品の解説・紹介を目的として上記より引用し、加工を施して使用しております。