あらすじ国内ドラマ月夜行路(げつやこうろ)

月夜行路|第6話|あらすじ・ネタバレ|夏目漱石の暗号解読せよ。文学版ホームズ東京編、開演!

ドラマ「月夜行路(げつやこうろ)」第6話、お店で常連客の話をしている野宮ルナ(波瑠)

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【超まとめ】サクッと3行解説
  • 古書店で発生した特殊詐欺事件。ルナは店主・倉田が遺した「文学の暗号」を読み解き、犯人の拠点を特定する。
  • 店主・倉田は認知症ではなく、受け子の少女を救うために「あえて」詐欺被害を受けていた。事件を通じ、絶縁した娘との過去を抱える倉田の深い慈悲が明らかになる
  • ルナの元に届いた絶縁した父親のパソコン。ルナは自身の封印していた過去や人生の宿題と対峙することになる
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大阪での旅を通じて絆を深め、真のバディとなったルナ(波瑠)と涼子(麻生久美子)。
ーーその一か月後

(大阪での旅を経て、当たり前の日常をいとおしく思うようになった、ママのお陰だ)(涼子)

ある日ルナの店に小湊(渋川清彦)が現れる。小湊は刑事を辞め現在は東京で起業したと語り、田村(栁俊太郎)を驚かせる。
そこへ、ルナの母方の従兄である正義が店を訪れる

第6話・あらすじ/ネタバレ

正義はルナの母親からの伝言として、パスワードが不明になったパソコンのロック解除と中身の確認を依頼し、その端末をルナへ手渡す。
端末の画面を見たルナは動揺し、涼子はそこに『吾輩は猫である』の表紙が表示されていることに気づく。

「これ、あの人のパソコンでしょ?」(ルナ)
「おじさんは処分して欲しいって言ったらしいんだけどさ」(正義)
「じゃあ処分すればいいでしょ」(ルナ)
「俺に言われてもさ、おばさん言ってたよ、どうしてもお前に開けて欲しい、お前じゃなきゃダメなんだっつって」(正義)

店からの帰り道、涼子と田村はあのパソコンがルナの父親のものであると推測する。
涼子はルナの家庭環境に複雑な事情があることを察するが、深入りを避ける。しかしルナの動揺する姿が頭から離れない涼子は、帰宅後、夫の菊雄にそれとなく聞いてみる。

菊雄によると、ルナは元々大病院の跡取り息子であったが、小説家を志して医大を中退した際に父親の激しい怒りを買い、家を飛び出した過去があるという。
戸籍の変更については母親のみが知っており、父親には隠したままであることも明かされた。
最後に菊雄は、担当替えにより疎遠になったルナの近況を涼子に尋ねた

下北沢の夜桜と事件の幕開け

夜桜見物へとルナに誘われた涼子は、同行した田村とともに下北沢の夜道を歩く。
ルナの目的は、父親のものと思われるパソコンのパスワードを解くための手がかりを、古書店『桜書房』で入手することだった。

夜桜を眺めながら、田村が「桜の下には死体が埋まっている」という不気味な言葉に触れると、ルナはそれが梶井基次郎の『桜の樹の下には』であることを指摘する。この作品は美しすぎるものに対して抱く畏怖の感情を大胆に描いた短編である

そして坂口安吾の『桜の森の満開の下』について、ルナは物語を解説する

かつて桜を恐ろしいものと感じていた山賊の話。山賊が妻にした女は人間の生首を並べて遊ぶような残酷な趣味の持ち主だった。女の命令で首を狩り続けていた山賊だったが、やがてその業に嫌気がさし、女を背負って故郷の山へ戻る。
満開の桜の下を通る山賊が振り返ると、美しい妻は恐ろしい鬼へと変貌し、山賊の首を絞め上げていた。山賊が必死に鬼の首を絞め返すと、いつの間にか元の女の姿に戻っておりそのまま息絶えてしまう。満開の桜の下で女に触れようとすると、女は花びらとなって消えてしまった。

ーー三人は桜書房へと到着する。
しかし、店内で待っていたのは血を流して倒れている店主・倉田の姿だった。

浮かび上がる事件の不可解さ

倉田は病院に運ばれ警察による現場検証が行われる中、ルナたちは事情聴取を受ける。
担当刑事は、大阪で田村たちに協力していた一件を知りつつも「文学で捜査はお遊びではない」と冷淡に言い放ち、二人を追い返そうとする。ルナは刑事の態度に憤慨し、反論する。

「野田書房の『地獄変』、江川版『伊豆の踊子』、武村書房の『黒谷村』が盗まれています」(ルナ)

何でわかるんです?という刑事の問いに対し、ルナは書棚の不自然な隙間から盗難品を即座に見抜く。
それらは古書マニア垂涎の非常に高額な品だった。現金が奪われていることから強盗殺人という見方が強い中、ルナは「マニアなら本を乱雑に扱ったりしない」と指摘し、単なる強盗ではない可能性を示唆した。

いつも『桜書房』に配達に来ている鈴本が現場へ現れ、被害者である古書店主・倉田について証言する。
鈴本は「30分前に孫の”さくら”とすれ違った」と語るが、倉田の孫は18年前に家族と共に交通事故で亡くなっている事実が明らかとなる。

刑事は倉田の認知機能の低下を疑い、特殊詐欺の被害に遭ったという仮説を立てる。
「被害者の倉田さんは、認知機能が低下してたようですね。真新しい浄水器があるのに、ウォーターサーバーを契約している。私の祖父も認知症だったんですが、同じものをいくつも買う癖がありました。恐らく複数の業者に付け込まれたんでしょう」(刑事)
「店内のリフォームにも別々の業者がかかわっていますね、壁とドアの色が合っていない。必要のない場所にいくつも照明が設置されている。倉田さんは複数の会社から言われるままに契約をしていた」(ルナ)
そして配送員の鈴木が孫だと勘違いした女性は特殊詐欺の「受け子」ではないかと予想する刑事。

「だとしたら、倉田さんにけがを負わせたのは?受け子の女性と彼がお店を出た後に、誰かに殴られたってことだよね?同じ日の、ほぼ同じ時間帯にオレオレ詐欺と襲撃事件が立て続けに起こることなんてある?」(涼子)

ルナは店内の写真を撮って田村に調べるよう依頼していたが、その結果の電話がかかってきた
「新しい事実がわかりました、倉田さんの認知機能の件です、田村刑事が調べてくれました」(ルナ)
店にあるウォーターサーバーやリフォームの契約状況から、倉田は認知症ではなく、ノルマに困る業者たちを助けるために「あえて」契約を続けていた心優しい人物であったことが判明する。

文学の暗号と補聴器が導く犯人の拠点

事件を紐解くヒントはあの3冊に隠されているはずです。とルナはルナが注文していた本と一緒の袋に入っていた、3冊の本の方に目をやった。

「袋にも本にも血が付いているという事は、倉田さんは襲撃されてから、新たにこの3冊を袋に入れたということになります。しかもこの全集には折り目が付けられている」「犯人は特殊詐欺グループの見張り役、もし私がこの事件をもとに小説を書くとしたら。こういう展開にします」(ルナ)

「店の外で倉田さんを見張っていて、受け子と鈴本さんが店を出た後、詐欺に気付いていた倉田さんが通報しようとしていた所を襲撃した。見張り役に襲撃された倉田さんは反動で本棚にぶつかり床に倒れた。見張り役はレジから現金を強奪。倉田さんは朦朧としながらも、犯人に気づかれないよう、目の前に散らばった本で手がかりを残そうとした」(ルナ)

ルナは倉田が「坂口安吾が耳の不調に悩んでいた」というエピソードを使い、自分に危機とヒントを伝えようとしていたと解読する、そして倉田が使っていたスマホ連携型の補聴器こそが、犯人の拠点を突き止めるための「追跡装置」であった。
倉田は孫を装った受け子に渡した紙袋の中に、こっそりとその補聴器を忍ばせていたのだ。

倉田は受け子が帰った後に通報するつもりだったが、その直後に見張り役に襲撃された。ルナはその意図を読み解き、田村刑事に補聴器の追跡を依頼する。

ルナの推理通り、補聴器から割り出された位置情報を元に、警察は特殊詐欺グループの拠点を急襲することに成功した。

店主の罪滅ぼしと桜が物語る再生の希望

事件解決後、入院中の倉田を見舞ったルナと涼子は、事件の真実を耳にする。
倉田は、受け子の少女が詐欺の罪に問われるのを防ぐため、現金の代わりに価値ある古書を渡し、さらに「これはあなたが買ったもの」と10円の領収書を渡すことで、彼女を「犯罪者」ではなく「古書の買い手」へと塗り替えようとしていた。
それは、かつて自分の娘の人生を否定し、絶縁の末に死別した倉田の若者たちに対する不器用な罪滅ぼしであった。

「お気持ちはわかりますが、残念ながら世の中、改心しないあくどい人間がほとんどです。あの受け子の女性も今頃は本を売った金を手にして、高笑いしてるかもしれません」(刑事)

話を変えようと涼子が、ここからも桜が見えるんですね、と窓の外に目をやった
「私がさくらの木を好きな理由わかるかい?、冬を乗り越えないと咲かないからだ」(倉田)
「休眠打破」(ルナ)
「そう、植物が休眠状態から目覚めて、成長することだ。厳しい寒さを乗り越えないと桜は成長しない、だから人間もそうなんじゃないかってね。つらい状況にある人だからこそ、いつか花開くんじゃないかって、ついそう思ってしまってね。でも結局私の自己満足だったのかもしれないね」(倉田)

その時、受け子の女性が病室にやって来た。その少女は倉田の差し出した本を抱きしめ、深くお辞儀をした。

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父親のパソコンとルナの決意

ーーお店でパスワードの解読を試みるルナ
「吾輩は猫である」の初版発行日を入力してみるが、失敗。残り4回のチャンスを前に、ルナは「引き受けるとは言っていない」とパソコンを手放そうとする。

しかし、涼子は倉田の言葉を引き合いに出し、ルナを説得する
「やらなかった後悔は一生残る」という言葉に背中を押されたルナは、夏目漱石の研究者へ連絡を取り、謎解きへの意欲を見せる。
涼子は「気が変わらないよう、謎が解けるまで付き合う」と申し出た。
(このパソコンを開くことができたら、ママの人生の宿題が解けるかもしれない、おせっかいでもいい、力になりたい。大阪でママが私の心を救ってくれたように)(涼子)

涼子が帰宅すると、自宅では娘・芳香(戸田彩巴)が大学を辞めたいと切り出し、夫の菊雄(田中直樹)と口論になっていた。

つづき 第7話 はこちらから
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【本記事の画像引用元】
作品名:ドラマ『月夜行路』/ 放送・配信:日テレ
備考:本記事の画像は作品の解説・紹介を目的として上記より引用し、加工を施して使用しております。