- 岸本は中村優香の遺品を入手。独自のDNA鑑定で12年前の事件との繋がりを証明する
- 大洋テレビは局の保身を優先、浅川さえもスクープを潰す側に回る
- 解雇され全てを失った岸本、失って初めて「浅川の単純さ」に救われていた自分に気付く
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岸本拓朗(眞栄田郷敦)は浅川恵那(長澤まさみ)から
「確証はない、ただの直観なんだけど、でも調べてほしい」と、本城彰という男の調査を強く依頼される。
聞き込みの結果、この男は外国に行っていたという噂をつかむ。
そして首都新聞の笹岡(池津祥子)記者の協力で、本城彰が事件の空白期間に海外留学していた事実を突き止める。
笹岡も浅川のカンを信じ、この人物を追った方がいいと岸本に助言する。
だが岸本はこの男がやたら評判が良く、モテるタイプと言われていたので本城彰を追う事に懐疑的であったが、笹岡の「特に年頃の女の子は危ないものに強烈に惹かれる事がある」という言葉に
「やばいわっかんねぇ。どういう事?女マジわかんねぇ」と頭を抱える
第8話・あらすじ/ネタバレ

岸本は「考えてもわかるはずがない、人に聞こう」と動き出す。
中村優香が通っていた中学で聞き込みを開始し、中村優香の友人だった『高岡ひかる』に接触することに成功する。
ひかるは「優香とは親友ではない、裏切ったのは向こう、私の好きだった人を向こうが取った」と告白。
その男の名前は知らないが、小説に詳しく「めっちゃ大人」な男。
その事を優香に話すと一人でその人の店に会いに行き、最初は「オヤジだとかマジないわ」と言っていたのに、ある日男から貰った黒いストールを嬉しそうに巻いて家に来た。
それが原因で喧嘩し、謝る機会を逃したまま10日後に優香は殺された。

「さっき“その人の店”って言ったよね、ひょっとしてその店って、駅前の商店街の中の店?」(岸本)
「え…何で知ってるんですか?」(ひかる)
ーー岸本は興奮のあまり鼻血が出た。
岸本はひかるを事件現場へ連れて行き、彼女に謝罪の機会を与えた。
その帰り際、ひかるは中村優香が男を隠し撮りした写真を岸本に見せる。
そこに写っていたのは――あの雑貨店の男、本城彰だった。
岸本が捨て身のブラフで入手した、黒いストールの写真
八飛署の平川刑事(安井順平)を呼び出した岸本
岸本は先日提供された中村優香の持つ写真データから一部を抜いたのではないかと詰め寄るが、平川は否定し続ける。しかし岸本が「本城彰」と口にした瞬間、平川は目を逸らした。
本当は警察も本城彰が真犯人という事は知っていると確信した岸本は、残りの写真をよこすよう平川に詰め寄るが、はぐらかし立ち去ろうとする、その時「じゃぁこれ聞いてみます?聞かなくてもわかりますよね」と、平川が八飛署の犯人でっちあげの内情を、50万円と引き換えに話している会話を録音していた事を示す。

平川刑事は元データと交換条件で写真を送ると約束、岸本が裏切った場合は相応の手を打つと言い残し立ち去る。
平川刑事が立ち去った後ー岸本
(よかったぁバレなかったー録音なんて全部ウソだった、僕にそんな用意周到な真似できるわけがない、でも平川刑事がまんまと信じてくれたので、僕は寝ずに待っていた)
ついに暴かれる12年越しの真実

平川刑事から送られてきたファイルには高岡ひかるが岸本に見せてくれた写真があった、そして岸本はあの黒いストールをして嬉しそうに自撮りをする写真に目を留め、再び中村優香の家を訪ねた。
帰って来た母親に土下座をし「お願いします、どうか、どうか僕の話を聞いて下さい」と懇願した。
見せてもらった中村優香の遺品を詰め込んだ段ボール、その中にあの黒いストールがあった
「それで犯人が見つかるんですか?」(母親)
「いや、わかんないです、けどやれるだけの事やってみます」
岸本のその言葉を聞き涙した母親は「宜しくお願いします」と小さく言った
岸本は3つの研究機関に黒のストールを持ち込み、DNA鑑定を依頼した
そして全ての研究機関で、黒のストールと12年前の被害者・井上晴美のスカートから検出されたDNAが完全に一致したとの結果が得られた。
岸本は激しく興奮し速攻で浅川に報告したが、浅川の反応は妙に鈍かった、その理由は岸本がこのスクープを『ニュース8』に持ち込んだ時に判明する。
「放送不可」組織の保身に阻まれる真実と岸本の怒り

ーー大洋テレビ会議室、報道部・滝川(三浦貴大)と岸本、浅川の3名
検討の結果、報道部が出した結論は「スクープとしては放送不可」だった。
「DNA鑑定の結果を疑っているわけじゃない、きっと本当に松本さんは犯人じゃないし、真犯人は本城彰だろう、僕もそう思っている。だが警察発表がない以上責任を負いきれない。どこか他が報じてからなら『後追い』で協力できる」
局側の責任回避を優先する滝川の言葉に岸本は激昂(げきこう)する。
「警察に持ち込んだってこんなの絶対発表しないですよ、自分達の過ちを公表するも同然なんですから、そしたら松本さんは永遠に釈放されないし真犯人は野放しじゃないですか!」

「浅川さんはそれでいいんですか」(岸本)
「現実的だと思ってる、岸本君が自力でこの事実を手に入れたのは本当に凄いし、そしてそれを一番最初に私達に届けてくれた事には心から感謝してる、でもごめんなさい『ニュース8』が目指してるのは派手なスクープで視聴率を稼ぐようなやり方じゃなくて、いかに堅実で丁寧な報道で視聴者の信頼を得るかって事なんだよ」
「当たり障りのない事だけやってたいって事ですか」(岸本)
「まぁいいんじゃないですか、自分達の立場を損ねない為だけの努力を勝手に堅実だ丁寧だと呼んでれば、なるほど村井さんがクソみてぇな報道と腐すわけですよ!」
村井が導いた奇策、組織に阻まれたスクープを雑誌の力で世に放つ
浅川は相談に乗って欲しい事があると村井喬一(岡部たかし)に電話を入れた
村井は『週刊潮流』の編集長、佐伯(マキタスポーツ)を浅川達に引き合わせる

ーー喫茶店・村井、佐伯、岸本、浅川の4人
「はぁぁ君、これ凄いよ大スクープだよ」岸本の資料を見て感嘆する佐伯
「で、本城彰は今どこに?」(佐伯)
「たぶん親父が海外に逃がしてる、初めてじゃねぇんだよ、松本が逮捕されてからも実は一人、18歳の女性が八頭眉山で行方不明になっている、その直後2009年から2017年まで本城彰は日本を出ていてその間事件は起こってない、ところが帰国したらわずかその1年後、2018年にまた事件、で、また出国」(村井)
「息子がやらかしちゃぁ親父が揉み消して逃がすってわけか」(佐伯)

本城彰を逮捕するにはストールについたDNAと本城彰のDNAが一致すればいいが、海外から呼び戻し任意でDNAを採取する事は警察にしかできない
「で?本当にいいの?これ、うちのスクープにしちゃって」(佐伯)
「お願いします、うちの報道じゃやれないらしいんで」(岸本)
「まぁクソ根性ねぇから、日和るしか能がねぇから、今うちの報道は」(村井)
浅川と岸本ー二人の間に落ちた影

ーー帰りのタクシー浅川と岸本
「あなたの知りたいに、まっすぐに…」
ビルにあった大きな『ニュース8』のポスターのキャッチコピーをつぶやく岸本
「ごめん本当に」と謝る浅川に対し岸本は、今の浅川には真実よりも『ニュース8』という番組を守る立場の方が大事ですもんね、と皮肉を言う。
「何とか後追いはやらせてもらえるよう全力で上を説得してみる、真実がどうでもいいなんてそんなわけないでしょ、ただ現場って本当に一筋縄ではいかない、複雑なんだよ、でもできる限りのことはする」
「出来る限りのことはする…みんなそう言いますよね」
先にタクシーを降りる岸本、その降り際
「できないなら言わなきゃいいのに、言いたいだけでしょ?一番卑怯っすよ」

私だけの番組じゃない、私は今スタッフ達に対する責任があると反論する浅川
「わかってますよ!でも僕が今、そうっすね浅川さんも大変ですもんねって言って何か変わります?世界がマシになります?浅川さんの気が楽になるだけですよね?」
「君はお金持ちのお坊ちゃんだからさ…」
「いや、関係なくないですか?」
「養わなきゃいけない家族もいない、経済的な心配もない、だからそんな理想を言ってられるんだよ、でも他の…私達はそうじゃない、妥協しないわけにいかない時だってあるんだよ」
岸本は何も言わず立ち去った。
(追いかけてきてくれるんじゃないかと思ったけど来なかった、浅川さんからはそれ以来一切連絡もこなくなった、とはいってもまだまだ僕は信じていた)

『週刊潮流』の佐伯と記事の校閲を進める岸本。
「岸本君本当にいいの?君の名前で出しちゃって」(佐伯)
「その方が信憑性あがりますよね」
「そりゃそうなんだけど、君の局内での立場、相当マズくない?」
「クソくらえですよそんなの、僕らだって取材でさんざん実名とか顔とか使わせてもらってきたんです、僕だけ逃げるわけにいかないっすよ」
(信じていたから、そんな格好つけだって言えたのだった、そう…信じていたらこそ、何を無くしても平気でいられたのだ)
『ニュース8』の裏切り、絶妙なタイミングで握り潰されたスクープ
スクープ記事は無事校了し、店頭に並ぶのを待つのみと岸本が佐伯と電話で話していると、電話先の佐伯が
「あーー!やられた!」と叫んだ
「何っすか?」(岸本)
「ニュース8!」(佐伯編集長)
『ニュース8』の画面のテロップには
『未成年売春容疑の男を逮捕、従業員リストに”八頭眉山で”被害者の名前が』の文字
浅川は短くそのニュースを伝えていた
「…この店では去年、八頭眉山で遺体となって見つかった当時14歳の中村優香さんが働いていた事もわかっており、警察は中村さんが殺害された事件と木村容疑者の間に何らかの関係があるとみて調べを進めています」

浅川が読み上げたそのニュースは短かくも絶妙なタイミングであり、凄まじい破壊力だった。
『週刊潮流』の記事はボツとなり、世論は一気に別の方向へと流れていった。
記事の掲載に合わせて予定されていた被害者遺族の会の記者会見も、同じ事件の被害者なら他の子も風俗で働いていたのではと疑う人が出てきてしまうとの理由で中止になった。
ーーそしてその数日後、岸本は解雇通告を受けた。
失って気づく、浅川という「簡単さ」に救われていた日々

(解雇理由は平川刑事を脅迫した疑いだそうだ、誰かの策略だとしたら見事な手際だった、誰だろうと考えてみたけれど、そいつの顔は定まらず、いつの間にか僕はビックリするほど敵を増やしていて、もはや誰のであっても納得できた、それにしてもそれほど孤立していたのに全然寂しくも怖くもなかったのは…心底信じていられたからだった、どんなに世界が不可解でも他人の事がよくわからなくても。浅川さんと言う人は…簡単に思えた)
これまでの浅川の言葉を思い浮かべる岸本
(飲み込みたくないものは、飲み込まない!)
(普通に正しく生きてればいいの、いい人間になれば…勝手にいい声になるんだよ)
(でも本当にこれが正しい事なら、勝手に味方はついてくるし、道は開けていくんだよ)
(最強の真実を、君はつかんだの)
(その簡単さに僕はずっと救われてきたのだと…そうじゃなくなってから…やっと気づいた)

退社の日、岸本が会社の廊下を歩いていたら武田信玄(武田信玄に扮している俳優・桂木信太郎)が駆け寄って来た
「おぉぉぉ君ぃ、岸本拓朗君、握手してくれたまえ。見てたぞボンボン、いやぁ君がこんな立派な男になるとは思わずいつぞやはとんだ失礼を申し上げた。いいか、僕は応援している、信じている!君はどこで何をしていようと紛れもなく一流のジャーナリストだ!健闘を祈る」と岸本にハグをし
「じゃ!」と言って去って行った。
(マジで世界って…わけわかんね)

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【本記事の画像引用元】
作品名:ドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』/ 放送・配信:関西テレビ・フジテレビ
備考:本記事の画像は作品の解説・紹介を目的として上記より引用し、加工を施して使用しております。

