- 山岸が取引先企業の社長の息子だったことが判明し、英理子は会社が山岸を処分しない理由を知る。一方パワハラの訴えを取り下げて職場復帰した寺田は、山岸の後任を任される
- 寺田の変化に疑問を抱いたるりは彼が訪れた施設に潜入。そこで人が変わるという特殊なセッションの存在を知り、寺田の資料を調べようとするが、医師に見つかり拘束される
- 英理子は役員報告会で寺田が改ざんした数値ではなく実際の数値を公表し、施設から脱出してきたるりと無事に再会。その後、夫の正則が別の女性と手をつないで歩く姿を目撃する
👇詳細はこちらから👇
ーー過去:ある施設を訪れた寺田(加藤清史郎)は、カウンセリングの男性医師にもう一度働きたい、プロジェクトに復帰したいと涙ながらに訴えていた
医師は寺田の気持ちを受け止め、希望する集中セッションでは、湧き上がる感情から自分自身を切り離すトレーニングを行うと説明。
費用は会社が負担していると話し『高次ストレスケア同意書』を差し出して署名を求めた。
ーー現在:安西常務(尾美としのり)の部屋に入った英理子(吉田羊)は、そこに寺田がいることに驚きを隠せない
安西はコンプライアンス室から報告を受けて気になっていたため、寺田本人から事情を聞いていたと説明した。
寺田は休暇中に十分リフレッシュできたのでもう大丈夫だと話し、パワハラの訴えについても、もともと大ごとにするつもりはなかったとして取り下げを了承した。
安西は調査の終了を決定。寺田は来週からまた頑張ると挨拶し部屋を後にする。
納得できない英理子が説明を求めると、安西は正則(田中直樹)とその上司に退室するよう指示した。
第4話・あらすじ/ネタバレ
英理子はたとえ寺田が問題にしたくないとしても、山岸が加害者であることに変わりはなく、それにもかかわらず昇進していることに納得できないと訴えた。
すると安西は、英理子が診断書をシュレッダーにかけ、寺田の自宅に押しかけた件を持ち出した。
英理子が謝罪すると、安西は昔から変わらない行動力を指摘しつつ、今は何でも問題になる時代だから気を付けるよう注意。せっかくの昇進の話もなくなりかねないと釘を刺した。
続いて安西は、英理子にユーデンホールディングスとの取引経験があるか確認した。
営業時代に関わっていたと答えると、山岸が同社社長の次男であることを明かした。本人の希望でその事実は伏せられていたのだ。
「では…取引先との関係を守るために?」(英理子)
安西はそれだけではないと説明。山岸は優秀で役員の間でも幹部候補として名前が挙がっていると話した。
さらに安西は経営とはそういうものだと諭し、取締役を目指す英理子にも大局観が必要だと強調した。
「それで山岸君の後任は寺田君に頼んでおいた」(安西取締役)
英理子は復帰したばかりの寺田には責任が重すぎると反対したが、安西は来週末の役員報告会を優先するよう指示。この山を乗り切れば英理子も取締役の仲間入りができるとして、寺田をしっかりサポートするよう求めた。
英理子は「承知しました」と答えるしかなかった。
不自然な寺田の変化
ーーコンプライアンス室に戻った正則は、上司の佐々木に深く頭を下げて謝罪した。
佐々木は難しいケースだったことに理解を示しながらも、正則なら仕事とプライベートを分けて考えられると思っていたと失望を口にする、そしてこれ以上は何も言わないと、失った信頼の大きさを自覚して業務に励むよう注意した。
ーー帰宅した英理子を正則が迎える。しかし英理子は不機嫌な様子で無言のままワインを開け始めた。
英理子は安西常務に自分の行動を報告したのは正則なのかと問い詰め、身内に売られるとは思わなかったと非難した。
正則は迷ったものの英理子のためを思って佐々木室長に相談した、黙っていればもっと悪い事態になっていたはずだと話し、自分一人では抱えきれなかったことも認めた。
しかし英理子は「吐き出して満足した?」と突き放した。
正則はもう一つ話したいことがあると切り出そうとしたが、英理子は「もう寝る」と言い残し、足早に部屋へ向かった。
――翌日、英理子がいつものように夜明け前から出社すると、すでに寺田が仕事を始めていた。
驚く英理子に、寺田はもう一度エンジンをかけ直そうと思ったと話す。
英理子は休み明けなのだから無理をしないよう気遣ったが寺田は大丈夫だと笑顔で答えた。
英理子は寺田を会議室に呼び、山岸の後任を任された件について話をした。
すると寺田は、山岸と最も長く仕事をしてきた自分が適任だと前向きな姿勢を見せた。
英理子は了承しつつ、困ったことがあればすぐに相談するよう伝え、今回の件について自分からも謝罪したいと切り出した。
寺田は大丈夫だと繰り返すが、英理子は自分の対応に問題があり、余計に傷つけてしまったことは間違いない、もっと違う対応ができたかもしれないと謝罪した。
「僕もう、切り離してるんで」(寺田)
意味がわからず聞き返す英理子
「宮木さんはこのプロジェクトのために動いてる、色んな事があるんでしょうけど、それでも自分の感情は切り離してチームのため、みんなのために働いている。僕もそうするって決めたんで」(寺田)
コネ入社の真相と揺るがぬ正義感
ーー英理子からことの経緯を聞くるり(南沙良)
「要はコネ入社したボンボンを守るために組織ぐるみで揉み消したって事?」(るり)
「寺田君は大ごとにしたくないって言ってる」(英理子)
るりは無理やり言わされているだけではないかと反論したが、英理子はその可能性を認めつつも、寺田の表情が明るくなっていたことを伝えた。
それでも納得できないるりは、自分の目で確かめるまで信じないと譲らなかった。
その後るりが寺田の働くフロアを訪れると、寺田は席を外していが、机の上には『みちびきの雫』というペットボトルの水が置かれていた。
そこへ戻ってきた寺田は、るりがジムで会った女性だと気づき驚いた。るりが派遣社員として働いていることを知ると、以前ジムのトイレで助けてもらったことに改めて感謝した。
るりは寺田に時間をもらい、英理子が診断書をシュレッダーにかけたことや、それを許せず自分が勝手に行動した経緯を説明して謝罪した。
事情を理解した寺田は、るりに感謝するとともに、ジムで泣きついたことで巻き込んでしまったと謝罪。
いろいろ心配をかけたものの、今は本当に調子がよくもう大丈夫だと強調した。
るりが本当なのかと念を押すと、寺田は「はい、バッチリ」と明るい表情で答えた。
るりは寺田の机に置かれていたペットボトルのロゴが、以前訪れた施設のものと同じだと英理子に説明した。
るりはその施設に寺田を探しに行っていたものの、受付で寺田はいないと言われていた。
「確かに寺田君、箱根のお土産持ってきたけど」(英理子)
「きっと何かされたんだ、あそこで。わたしもう一回行ってくる」(るり)
英理子は寺田本人がもう大丈夫だと言っていると引き止めるが、るりは「あてにできない『大丈夫』なんて」と反論した。
「ねえ、あなたどうしてそこまでするの?寺田君とどういう仲なの?」(英理子)
「あなたが想像してるようなものじゃないです」(るり)
『洗脳みたいなやつ』―寺田が受けたスペシャルコースの不穏な噂
るりは例の施設の『3泊4日デジタルデトックスコース』に申し込んでいた。
受付ではスマートフォンなど手持ちのデジタルデバイスをすべて預けるよう指示された。
その後、他の参加者と説明を受けていたるりは、隣に座った女性から何回目の参加なのかと声をかけられた。
「初めてです」(るり)
「私は3回目、てかうちの会社じゃないよね?あなたのトコも研修?」(隣の女性)
「いえ、自分で」
「へぇ~物好きだねぇ」
ーー続いてるりはカンファレンスルームで医師の面談を受ける
医師はスマホ依存から抜け出して自分らしい生活を取り戻したいという参加目的を確認。
さらに事前の質問票にある『人生で一番後悔していることは何ですか?』の欄が空白になっていたため、何かあるかと質問するが、るりが特にないと答えると医師はそれ以上追及せず、面談を終了した。
ーー英理子の部署では、役員会への報告に必要なプロジェクトのプログラムにエラーが発生していた
引き継ぎも十分に行われていないことから、他のメンバーが山岸に確認してこようかと申し出たが、寺田は自分で行くと答え山岸のいるフロアへ向かった。
しかし山岸の姿を目にした瞬間、あの夜、山岸から突然キスされた記憶が蘇った寺田は、何も聞けないままその場を立ち去ってしまった。
部署に戻ると、メンバーから山岸に教えてもらえたかと確認されたが、寺田は「はい、バッチリ」と返答。
安心したメンバーがこれで何とかなりそうだと喜ぶと、寺田も「はい、頑張ります」と答えた。
ーー施設での夕食時、るりは再び先ほどの女性と同席していた。
女性は、こんな山の中に閉じ込められて最悪だと不満を漏らしたが、るりは会社のお金で温泉に入り、おいしい食事も楽しめるのだから悪くないのではないかと返した。
すると女性は、それこそ会社の思うつぼだと呆れた様子を見せた。
「あなたはバカにしてるみたいですけど、私、ここにきてすっごく明るくなった人知ってるんです」(るり)
「あんたそれあんまり大きい声で言わない方がいいよ。スペシャルコースの事でしょ?受けると人が変わっちゃう。洗脳みたいなやつ」(女性)
るりが誰でも受けられるのかと聞くと、女性は自分が知るわけがないと答えた。
改ざんされた数値
ーーその夜になってもシステムのエラーは解消されず、寺田たちは対応に追われていた
英理子が心配して声をかけると、寺田は朝までには何とかして役員報告会に間に合わせると答えた。
ーーその後、英理子は一人で残業している山岸のもとを訪れた。
新しい部署の様子を尋ねると、山岸は結果を出すだけだと素っ気なく答え、用がないなら帰ってほしいと突き放した。
英理子は翌日の役員報告会に向けて協力してほしいと頼み、システムのエラーについて寺田から相談があったのではないかと確認したが、山岸は何も聞いていないと答えた。
「正直、彼だと解決するのは厳しいと思ってる。今頼れるのはあなたしかいない」(英理子)
「俺もう異動しましたし、あいつともう関わりたくないんで。また何か騒がれたらたまったもんじゃない」(山岸)
その態度に英理子は「あなたね…自分が何したか…」と言いかけたものの、途中で言葉を飲み込み「わかった、ありがと」とだけ返してその場を後にした。
ーー朝方になり、寺田はシステムの修正を終え、プレゼン用の資料も完成したと英理子に報告した
しかし資料を確認した英理子は、数値が改ざんされていることに気づいた。
寺田は「よくわかりましたね。バレると思ってなかったです」と悪びれる様子もなく答え、引き継ぎ書に手動で数値を調整する方法が載っていたと説明。
さらにプレゼン資料よりも数値が低い元のデータを英理子に見せた。
「これがチームや会社にとってベストの選択だと思います。低い数値を報告会には出せません。小さな正しさにこだわらず、広く、大きく物事を見る、宮木さんが教えてくれたことじゃないですか」(寺田)
英理子のもとに届いた『たすけて』のメッセージ
るりは施設でのヨガの途中、貧血を起こしたと申し出て、部屋で横になりたいと途中退席した
その後、男性医師がカンファレンスルームを離れた隙に室内へ侵入。
施設参加者の資料から寺田のものを探し出し、密かに持ち込んでいたスマートフォンで撮影した。
しかし、部屋を出ようとしたところで男性医師と鉢合わせしてしまう。
るりは部屋を間違えたと言い訳したが、医師に引き止められ、何をしていたのかと問い詰められた。
「お答えいただけないなら、いつまでもここに居てもらうことになりますよ。誰かに頼まれたんですか?」
さらに医師は、るりが手元に何かを隠していることに気づき、スマートフォンを発見。
画面はロックされていて開けなかったものの、電子機器の持ち込みは禁止されているとして没収した。
ーー英理子には、るりから『たすけて』というメッセージが届いていた。
英理子は施設に問い合わせ、るりがそちらへ行くと言っていたのでもう一度調べてほしいと頼んだ
しかし施設側は何度確認しても参加者名簿に登録がなく、対応のしようがないと回答。
英理子はそれ以上追及せず、電話を切った。
るりが明かした過去のトラウマー重なる「助けて」の記憶
ーーその頃るりはセッションルームで、寺田と同じ施術を受けていた
医師はお香のようなものを焚きながら、るりにリラックスするよう指示し、右手、左手をゆっくり上げ下げさせた。
そしてセッションが始まると、医師はるりに隠し事があるのではないか、一人で抱え込まずに打ち明ければ心が軽くなると優しく語りかけた。
するとるりは高校時代の出来事を思い出し「ごめんなさい…助けられなかった」と涙を流し始めた。
詳細を尋ねられたるりは、友人の希保(横溝菜帆)を助けられなかったと打ち明けた。
ーー高校時代、希保はSNSで悪質な誹謗中傷を受けていた。
『横顔キモすぎww、存在がビッチ、まじ死んでほしいwww』という言葉と共に希保の画像がSNSに投稿されていた。
るりはまた嫌がらせを受けたのかと希保に確認し、相手のもとへ行こうとした。
しかし希保は、ただのいたずらだから気にしないでほしいと、るりの腕をつかんで引き止めた。
『るり、大丈夫だから、るりは何もしないで。私が自分で何とかするから』(希保)
ーー再びセッションルーム
るりは、希保が大丈夫だと言ったから何もしなかったものの、その後取り返しのつかないことになってしまったと泣き崩れた。
そして今度も助けられず、あの人が死んでしまったらどうしようと恐怖を口にした。
るりの脳裏には、るりの腕をつかみ『大丈夫だから』ではなく『助けて』と訴える希保の姿と、ジムで同様に自分の腕をつかみ同じ言葉で助けを求めた寺田の姿が重なっていた。
医師は希保の件以外にも隠していることがないかと改めて尋ねたが、るりは顔を伏せたまま何も答えなかった。
医師はスタッフにるりを部屋で休ませるよう指示すると、取り上げたスマートフォンを机にしまい、セッションルームを後にした。
るりの決死の逃走劇と正則の秘密
ーー役員報告会
英理子は報告会の直前まで実際の数値を示すべきか、寺田が改ざんした改善後の数値を使うべきか迷っていた。
一方、施設ではスタッフに付き添われて部屋へ戻ったるりが、隙を突いてスタッフを突き飛ばし逃走。
セッションルームに駆け込むと、医師の机からスマートフォンを取り戻して走り出した。
ーー再び役員報告会
「では、最新の成果をご覧いただきたいと思います」
英理子がスクリーンに映し出したのは、改ざん前の数値を示したスライドだった。
予想以上に悪い数値を目にした役員たちは、思わず顔をしかめた。
その頃、施設から飛び出したるりの前に英理子の部下がタクシーで到着
「斉藤るりさんですよね? 宮木さんから言われて」と声をかけた。
背後から施設のスタッフが追いかけてくるなか、るりは急いでタクシーに乗り込みその場を離れた。
ーー役員報告会終了後
安西常務は英理子を呼び止め「宮木君、あの数値、どういうこと?」と問い詰めた。
その後、英理子は会社の玄関でるりを出迎えた。
英理子は迎えに行った部下に礼を言うと、るりに「お帰り」と声をかけ、るりも英理子に感謝を伝えた。
その時、るりのお腹が鳴ったため、二人は会社の外へ。るりがハンバーガーを食べながら、英理子と話していると、そこへ正則が別の女性と楽しそうに手をつないで歩いてきた。
英理子の姿に気づいた正則は、その場で固まってしまった。
【本記事の画像引用元】
作品名:ドラマ『会社員』/ 放送・配信:NHK
備考:本記事の画像は作品の解説・紹介を目的として上記より引用し、加工を施して使用しております。

