- 劉に銃撃され瀕死の状態となったドラムは、チンギスに救出される。意識を取り戻したドラムは、野崎がシンシーに捕らわれた核融合技術の開発者エリシャと接触していたことを明かす
- ジャミーンがアディエルの実の娘ではなく、7年前にベキとアディエルが連れ帰った少女だったと判明。さらにベキの生存が明かされる一方、シンシーにジャミーンの居場所が知られていたことも発覚する
- ジャミーンと薫を守るため急遽帰国した乃木はノコルとチンギスを自宅へ向かわせるが、樊林杏率いるシンシーの工作員が乃木邸を襲撃。薫たちを人質に取られた乃木は、薫に正体が知られる危険を承知で救出に向かう
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乃木(堺雅人)たちを乗せたジェット機が無事に離陸すると、地上に残ったチンギスはゴルバド警察に逮捕され、乃木たちは機内の窓からその様子を見つめていた。
チョッキーは取引材料があったのならチンギスも一緒に乗せればよかったのではないかと疑問を口にする。
ノコル(二宮和也)はチンギスが警察官の前で拳銃を突きつけて足止めしたからこそ、警察はジェット機を撃てなかったのだと説明した。
それでも納得しないチョッキーに、ノコルは小型ジェット機のエンジンに銃弾を撃ち込まれればどうなるか分かるだろうと声を荒らげる。そして自分たちが無事に飛び立てたのはチンギスのおかげだと諭した。
第22話(第2シーズン第12話)あらすじ/ネタバレ
乃木がチンギスの状況を太田(花岡すみれ)らに確認すると、チンギスは拘束されてパトカーで連行されるところであり、現地警察から警察本部への連絡では、逮捕された男はバルカ警察・国家警察警備局大佐のチンギス・ボトバヤルと名乗っており、身元確認の要請が出されていることが伝えられていた。
また、チンギスはバルカの法務大臣キメルに身元を照会するよう求めていた。
それを聞いたノコルは、急ぎキメル大臣に電話を入れた
チンギスの釈放と謎の行動
――ゴルバド警察署
連行されたチンギスの前に警察署長のラシドが現れ、取り調べを始めると告げた。
さらにチンギスが命懸けで守った2機のジェット機が、まもなくゴルバド領空を抜けると伝える。
連行されながらその言葉を聞いたチンギスは、笑みを浮かべた。
ジェット機は2機とも無事にアゼルバイジャン領空に入った
――野崎が囚われている牢
劉(堺雅人)は野崎(阿部寛)に、乃木たちが無事にゴルバド領空を脱出したことを伝え「あなたが言った通り、乃木は唯一無二の存在ですね」と言い残した。
ドラムは以前タイラン家を訪れた際、タイランに書類で叩かれた隙に、書類を留めていたクリップをひそかに抜き取り、隠し持っていた。
その後、東条から乃木に連絡が入り、チンギスが釈放されたことが判明した。
釈放理由はチンギスがバルカ共和国の外交官であると判明したためであり、証明書も添付されていることがわかった。
「さすがキメルだ」と安堵するノコル。一方、乃木は東条にチンギスの行方を追うよう指示するが、東条が衛星画像でチンギスを追跡していると、突然その姿が消え行方がわからなくなった。
その頃チンギスはトンネルを歩いて抜け、さらに森の中を徒歩で進んでいた。そしてある建物の入り口を見渡せる場所に身を隠し、ひそかに監視を始めていた。
――2日後、劉は「今日はじっくり楽しませてもらう」と言いながら、野崎たちの牢に現れる
コンクリートの床では膝が痛くなると、野崎の隣の牢にベッドを運び込ませた。
いつものように監視兵に3時間外すよう命じると、牢に目隠しを施し、会話が聞こえないよう音楽を流して野崎と2人きりになった。
その間、ドラムは力ずくで手錠を引きちぎり、隠し持っていたクリップを使って牢の鍵を開けた。
しかし脱出しようとした矢先、劉が野崎の牢から出てきた。
汗だくになった劉は上半身裸で、その体には無数の傷跡があった。
5年前、北朝鮮の工作員に拘束された際に受けた拷問の痕だと説明していた劉は、ドラムの牢の扉が開いていることに気づく。
劉が「おまえ!」と言ったその瞬間ドラムが飛び出すと、劉は拳銃を取り出し何度も発砲。
ドラムは撃たれながらも劉の首をつかんで持ち上げるが、全身に銃弾を受けていたためその場に倒れ込んだ。野崎が「やめろー!」と必死に叫ぶなか「確かにここで撃ったら、脳みそが飛び散って掃除が大変ですよねぇ」と、劉はドラムの脈が止まっていることを確認すると、牢番に「埋めてこい」と命じた。
ドラム救出作戦
兵士たちがドラムの遺体を運び出す様子を、建物の外に潜んでいたチンギスが確認していた。
兵士の一人はドラムがわずかに動いたことに気づいたが、もう一人は「埋めちまえばそれまでだ」と取り合わなかった。
一方、乃木は司令の櫻井(キムラ緑子)に和田(平山祐介)の火葬が完了したことを報告していた。
そこへノコルが慌てて現れ、チンギスが乃木に何度も電話をかけていたと伝える。さらにドラムが撃たれたことを知らされ、乃木は驚愕した。
ノコルによるとドラムは銃撃を受けて埋められていたところをチンギスに掘り起こされ、発見時は心肺停止状態だったものの、人工呼吸によって息を吹き返していた。
しかし巨体のドラムをチンギス一人で運ぶことは難しく、ゴルバドの病院に搬送すればシンシーに居場所を知られる危険もあった。
「司令、お聞きになりましたか?」(乃木)
「はい、核融合の事もあります、ドラムさんの救出を最優先、帰国は延期」(櫻井)
ーー乃木は帰国の準備を進めていた太田たちを引き留め、ドラムの救出に動き出す
ドラムに付き添うチンギスのもとには、30分以内にロマルとナティックが到着すると乃木から連絡が入った。
しかしドラムは出血がひどく、止血しているものの輸血が必要な状態だった。
さらにチンギスはドラムが一度意識を取り戻した際、スマートフォンに「乃木さんを呼んで、ジャミーンが…」と入力したまま、再び意識を失ったことを乃木に伝えた。
乃木は太田にフィルザを通じて輸血用の血を大量に用意するよう依頼。
ジャミーンの名前が出たことでテントとの関係を疑ったノコルも同行を申し出た。
乃木たちはチョッキーに再びジェット機を借り、隣国アゼルバイジャンへ向かうことになった。
その後、チンギスのもとにはロマルとナティックが到着し、ドラムへの緊急処置が始まった。
情報ブローカー・タイラン
――翌日、乃木たちは、太田らが拠点としていたアゼルバイジャンの城に集まった
チンギスはドラムのレントゲン写真を見せ、6発もの銃弾を受けながら、1発も内臓に達していなかったことが生存につながったと説明。
乃木はチンギスになぜシンシー本部の裏庭でドラムが埋められる場面を目撃できたのか、その経緯を尋ねる。
ーーチンギスは空港へ向かうバスの中で受信したというメールを乃木に見せた
そこには「世界最高の警察官様」と呼びかける軽い調子の文章と、ある場所の座標が記されていた。
乃木はかつて野崎がチンギスを「世界最高の警察官」と呼んでいたことから、差出人は野崎ではないかと推測。シンシーがすべての通信を検閲しているため、監視をすり抜ける目的でふざけた文面にした可能性を考えた。
その時ドラムが意識を取り戻した。
ドラムは劉が野崎に食事や水を与えず精神的に追い詰め服従させたこと、ドラムが殺されそうになったことで、野崎は自分が二重スパイであることを認めてしまったこと、またシンシーが野崎を生かしていたのは、テントの情報を得るためだったと説明する。
そして核融合の開発者エリシャ・ママドフがタイランに捕らわれていることを明かした。
「知ってるのか?兄さん」(ノコル)
「ああ、世界有数の情報ブローカーだ」(乃木)
「そのタイランの所に野崎さんと一緒に連れていかれたのよ」(ドラム)
謎の少女・ジャミーン
乃木はこれまでのドラムの話を整理する。
エリシャは娘のプリシャとの再会を条件に核融合技術の提供を拒んでいる。
野崎がエリシャにベキとアディエルの写真を見せると、プリシャを連れ去ったのは2人であると認めた。
そして野崎はアディエルにジャミーンという娘がいることまで話していた。
ドラムはジャミーンに危険が迫っていると知り、それを伝えるために脱走を図ったものの、劉に撃たれたと説明した。
しかし乃木はジャミーンがプリシャだと断定するのは早いと考える。
かつてアディエル本人からジャミーンの母親は事故で亡くなり、そのショックで言葉を話せなくなったと聞いていたからである。
また、ジャミーンが日本へ持参した写真をドラムがアルバムに整理していたことを思い出させた。そこには生まれたばかりのジャミーンがアディエルや母親と写る写真が何十枚もあった。
ドラムもその写真を思い出し、一同は早とちりだったと安堵するが、乃木は以前アリ(山中崇)にジャミーンの事を「今ならバルカでも安心して暮らせそうだ」と話した時、アリが激しく動揺したことを思い出した。
「まさか…ノコル!」(乃木)
「…兄さん、ジャミーンは…アディエルの実の子ではない」(ノコル)
ーー7年前、テントはトルコのブローカーの拠点を破壊する任務とロシアでの任務を抱えていた
ロシアでの仕事が長引いたため、日時指定のあったトルコでの任務にはベキ(役所広司)とアディエルが向かった。
任務を終えた2人がゲルに戻った時、アディエルは幼い少女の手を引いていた。それがジャミーンだった。
「じゃぁあの写真は何なのよ?」(ドラム)
「あれはテントの最新マシンで作ったCGだ」(ノコル)
「なぜそんなことを?」(チンギス)
当時ベキはテントの幹部会で、少女の存在を家族にも明かしてはならず、その場にいた6人(ベキ・ノコル・バトラカ・ピヨ・アディエル・アリ)だけが知る最高機密とするよう厳命していた。
「その誓いがあって明かせなかったのか」(乃木)
「そういうことだ」(ノコル)
またベキはジャミーンの素性について、ノコル達に何も説明しておらず、少女本人に聞こうにも、その時すでに言葉を話せない状態であった。
名前すらわからない少女をどこの孤児院に預けるか検討していたところ、アディエルが自分で育てたいと申し出た。ベキもそれを認めテントから離れて静かに暮らすことを勧めた。
当時、テントの幹部として孤児院の運営にも積極的に携わっていたアディエルは、少女を育てるために組織を脱退。乃木が生まれたかつてのベキの家で暮らし始め、その少女に「ジャミーン」と名付けていた。
ベキの生存の真実
ここで乃木はタイランに捕らわれていたエリシャとプリシャを救出するなら、ベキとアディエルなら親子ともども助けたはずだと疑問を抱いた。
なぜ少女だけを連れ帰ったのか、その真相を知るのはベキとアディエルだけだった。
するとドラムがベキ本人に直接聞けばいいと口にする。
「何言っちゃってんのドラムちゃん。ベキ様は死んじゃっていないの」(東条)
ドラムは慌てて口をつぐみ、謝るようなポーズを取った。
「なになになに、そのごめんのポーズ?」(東条)
「まさか…乃木?」(チンギス)
ノコルに目くばせをした乃木、ノコルはベキが今も生きており日本にいることを皆の前で告白した。
敬愛するベキの生存を知ったチンギスは思わず涙を流す。

ーーベキは島根県奥出雲の山奥にある乃木家の広大な屋敷で療養していた
そこでバトラカ(林泰文)やピヨ(吉原光夫)と穏やかに暮らし、学生時代から興味を持っていた「ノアの方舟」に関する本を読みふけっていた。
「そっか乃木さん、黒須たちと同じことしたんだね?」(東条)
「はい、心臓上5ミリを狙い、急所を外しました」(乃木)
乃木は上原邸でベキ達を撃った直後に野崎へ連絡、身元不明の遺体を手配してもらい、ドラムの協力で入れ替えを行っていた。
その後屋敷に火を放ち、ベキ達は野崎の兄が勤める病院へ搬送。緊急手術によって一命を取り留めていた。
「だから野崎のおっさんすぐ逃げなかったんだ」(東条)
「はい、お父さんたちが奥出雲に到着した日と、野崎さんがエルサレムに飛んだ日は同日。おそらく安全な奥出雲に到着するまで見届けてくださったのでしょう。すぐに奥出雲へ、お父さんに話を聞いてきます」(乃木)
ノコルとチンギスも出雲への同行を申し出た。
しかしドラムはベキに会うより先にジャミーンを守らなければならないと必死に訴えた。
「ドラム、野崎は日本にいるって言っただけだろ、だったら…」(ノコル)
「違う、違う、そうじゃないの」(ドラム)
「野崎は…まさか居場所を?」(ノコル)
野崎はシンシーにジャミーンは乃木の家にいることまでを話してしまっていた。
ジャミーンの居場所まで知られたことに衝撃を受ける乃木。その時、Fが現れ太田以外の全員に退室を命じると、櫻井との協議に入った。
乃木邸への急行と潜入作戦
櫻井はジャミーンを至急保護すると指示するが、Fは柚木薫の存在が障害になると懸念する。
薫は小児心臓外科医であるため、別班員の家族と同様ウイルス発生を口実に自衛隊施設へ避難させる案では嘘を見抜かれる可能性が高い。
しかも薫は乃木を丸菱商事の平凡な会社員だと信じており、真実を話しても信用されないとFは判断した。
そこでFは自宅でジャミーンを守るため、陸上自衛隊の特殊作戦群を大量投入するよう要求。
しかし3日後に開催されるG7サミットの警備に人員が割かれており、派遣できるのは早くても12時間後、1個分隊程度である。
それでは間に合わないと考えたFは、チョッキーのジェット機を自ら操縦し帰国すると決断。味方は多い方が良いと、同行させるノコルとチンギスのビザの手配を櫻井に依頼した。
さらにFはシンシーの日本国内の工作員について確認。
別班員の家族の拉致に失敗したことで国内組織は壊滅状態とみられたが、櫻井とFは樊林杏が世界各地の精鋭工作員を短期間で日本に送り込むと予測した。
「ガラマン空港であなたは作戦の一環とはいえ、樊林杏(ハン・リンシン/宮下今日子)を挑発し罵倒した、あれはやりすぎでした。樊林杏は仕返しとばかりに何をするか分からない、その事を肝に銘じてください」(櫻井)
Fは「ウィー!」と返事をすると、通信を切った。
その後、乃木はジャミーンに電話をかけアゼルバイジャン語で話しかけると、ジャミーンはその話の内容を理解していた。
「やはりな、ジャミーンはアゼルバイジャン人だ、幼少期に身に付けた言語は簡単には消えない、脳に刻まれていたんだな」(F)
特殊作戦群の1個分隊は鳥取から空自府中基地に到着し、乃木邸へ向けて出発。
日本に到着した乃木も、ノコル、チンギスとともに車で自宅へ急いでいた。
到着まで残り19分。衛星監視では周辺に不審者は確認されず、薫とジャミーンは奥の居間で眠っていた。
車中、チンギスは自分が追跡したことが乃木と薫の仲を深めたのではないかと冗談を飛ばし、乃木も当時の過酷な逃亡劇を振り返った。
乃木はチンギスの姿を見た薫が動揺する可能性を考え、正面玄関を避けて秘密の通路から侵入する方法を説明。裏路地の塀に仕込まれた扉を開き、裏庭から雨戸の隠しテンキーを操作して屋内に入る手順を伝えた。
その後も異常がないことを確認したノコルとチンギスは、予定どおり潜入を進めた。
絶体絶命の包囲網
乃木邸に侵入したチンギスとノコル、チンギスは眠っていた薫の口をふさいだ。
目を覚ました薫はチンギスの顔を見て騒ぎ出したが、チンギスは自分たちは味方だと説明。
一方ノコルは自分はアディエルの親友だと名乗ると、ジャミーンは嬉しそうにノコルに抱きついた。
チンギスは乃木がバルカでの仕事で得る莫大な利権を狙う組織が、薫とジャミーンを拉致して乃木を脅迫しようとしている、バルカ警察がその情報をつかんだため救出に来たと説明。2人を安全な場所へ移そうとした。
しかし乃木が特殊作戦群に状況を確認しても応答がない。
危険を察知した乃木が「チンギス、ノコル、速やかに離脱しろ!」と撤退を指示、チンギスたちが急ぎ部屋を出ようとした瞬間、銃弾が撃ち込まれた。
通信に割り込んできたのは、シンシーの樊林杏だった。
樊は向かいの建物から赤外線スコープで狙っていると、チンギスに両手を上げさせると、カーテンと雨戸を開けるよう命じた。
ーー乃木邸を監視していた特殊作戦群の隊員たちはすでに殺害されていた
シンシーの兵士は熱遮断スーツを着用していたとみられ、衛星でも接近を検知できなかったのだ。
「今から数名ほどお邪魔するけど、武器を置いてそのままの体勢でいなさいよ、それにしても乃木憂助、あなたは鋭い、あれほどの恥をかかされた私が黙っていないと読んだのね。だから仲間を連れて柚木薫を助けに来た。近くにいるんでしょ?乃木憂助、さあいらっしゃい、5分以内にこなければ1分ごとに1人ずつ死んでもらうわ」(樊)
樊の言葉を聞いていた乃木は櫻井に突入の許可を求めた
「今行けば、柚木薫にあなたの正体が知られることになります。しかしやつらはジャミーン以外抹殺するでしょう。特に柚木薫は最も残酷な方法で、それも我が国日本で、行きなさい!」(櫻井)
【本記事の画像引用元】
作品名:ドラマ『VIVANT・第2シーズン』/ 放送・配信:TBS
備考:本記事の画像は作品の解説・紹介を目的として上記より引用し、加工を施して使用しております。

