- 東条から野崎の情報を聞き出し行方を追っている最中、野崎から東条に1億2600万円が振り込まれる。乃木はバルカ共和国を訪れ、野崎が託した「天網恢恢疎にして漏らさず」が書かれたメモをチンギスから受け取る
- 乃木らは公安外事4課に仕掛けられた15台の監視カメラがすべてシンシーによるものだと突き止め、別班は佐野への尋問を決断する
- 佐野は野崎も自分も日本を裏切ったわけではなく、野崎は現在シンシーへの潜入捜査を遂行中だと明かす
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Fに起こされた東条(濱田岳)は首を吊られた状態になっていたが、足元には首が締まらないよう本が積まれていた。
「よう東条。いいか東条、これから聞くことに素直に答えれば殺しはしない」
乃木(堺雅人)の姿を見た東条は失禁した。
「うわ、きっったね。代われ、お前で十分だ、俺が出る幕でもない」と、Fは尋問を乃木に指示した

乃木は東条が野崎から頼まれて新庄の逃亡先をミスリードする協力をしていたことを確認。
さらに5月11日18時の会話でも、野崎(阿部寛)が机の下から靴を蹴って合図を送り、東条に新庄の脱出計画について発言させていたことが判明する。
第15話(第2シーズン第5話)あらすじ/ネタバレ
「野崎にウラジオストクに誘導しろって、言われてたからです!」(東条)
乃木は5月12日13時15分の会話に東条が参加していなかった理由を聞く。
東条は野崎から「新庄がバンコクに飛んだことがバレたから出てくるな」と言われ、別班員の拉致についても野崎から聞くまで知らなかったと釈明した。
東条が野崎に協力したのは、過去のサイバー犯罪をすべて暴露すると脅されたためだった。
モナコ空港のサーバーダウンや帝都銀行のシステムエラーなどの証拠は消していたが、野崎はすべて握っており、損害賠償を含めれば巨額の責任を負うことになると脅されていた。
新庄がモニターだと判明した直後
「俺には新庄の気持ちがよーくわかる、どうにか逃がしてやりたい、乃木に捕まれば確実に処理される」と、野崎は新庄を逃がすための協力を東条に求めたが「まっとうに生きようと思ってここに入った」と、東条が拒否すると一転して脅迫してきたのである。
「全て俺の指示通りに動け、さもないと、お前の人生終わるぞ」(野崎)
「だから夜、着替えを取りに行くってウソついて家に帰った、言われるがまま茨城空港の防犯カメラの映像に傷をつけて、書き換えられたように加工しようとしたんだ。でもその時…」(東条)
「何があったんですか?」(乃木)
東条は、自分へのハッキングや盗聴・盗撮を警戒していた、いつも通りチェックしていると不審な信号を発見。発信元をたどると自分を監視する映像に行き着いた。
「野崎は俺が家に帰る前に仕掛けたんだ。もしカメラを外せばただじゃすまさない。やるしかない、指示通りに…」(東条)
話を聞いた乃木は、東条を連れて急ぎ東京へ戻ることにした。
裏切りか、それともサインか?
ーー東京、東条宅に到着した乃木と東条
乃木らは監視カメラの位置を確認し、盗聴器を取り外していくが、盗聴器が見たことのないタイプだったため、乃木はハヤトに調査を任せた。
さらに乃木は東条に今日から仕事へ復帰するよう指示する。
「機密を知ってしまった以上一定期間別班の仕事もしてもらいます。いいですか、別班は常にあなたを監視しています、妙なマネをすれば命の保証はありません」(乃木)
ーー乃木に呼び出されたドラムは明治神宮で落ち合う
「ドラムさん野崎に会いたいですか?薫さんからメールが来ました。ドラムさんが何も食べてないので、ジャミーンも心配していると。バンコクから何も食べていないんすね」(乃木)
「野崎さんとちゃんと話さないとご飯食べられないよ。僕は野崎さんを信じてるよ、僕が今生きているのも全て野崎さんのおかげ、世界中の人が野崎さんの敵になっても僕は味方するよ。でも乃木さんも、薫先生も、ジャミーンも好き。だから野崎さんが本当に悪いことをしていたら、僕は野崎さん…」(ドラム)
ドラムの覚悟を聞いた乃木は野崎がゴルバドにいること、シンシーと通じていたことが判明したと伝え、ドラム自身にも危険が及ぶ可能性があると警告するが、それでもドラムは野崎を信じ、会いに行くことを決める。
また、乃木が翌日のベキの葬式に行くのを迷っていると、ドラムは野崎が以前(あいつは信頼に足る男だ、何か苦渋に直面したらチンギスに相談するといい。いい知恵を与えてくれる)と話していたのは本心だと訴える。
「しかしドラムさん。別班6人中、僕だけが拉致されなかったのです。もし最後に残った僕を捕らえるための策略なら…いいですか、東京、バルカ、キプロス、カンボジア、タイ、鳥取、そしてまた東京。世界中を飛び回る僕を捕らえるのは至難の業です。もし僕がシンシーなら、チンギスさんを張り込み、僕が現れた瞬間を狙って一気に拉致します。その方がよほど簡単ですから」(乃木)
だがドラムは長年野崎と付き合ってきたからこそ、あれは野崎からのサインだと確信していると引かない
ドラムの言葉を受け、乃木は野崎を信じてチンギスに会うことを決めた。
「おい本当にチンギスに会いに行くのか?やめといた方がいいと思うぞ」(F)
「いや、ドラムさんを信じるよ、本当に野崎が僕に何かを伝えたかったのかもしれない」(乃木)
『π』のような世界
バルカ共和国に到着した乃木は、ベキ・バトラカ・ピヨの葬儀が行われる中、太田と連絡を取る。
太田から中国やロシア、イギリス、アメリカ、イスラエルなど各国の衛星が葬儀を監視していること、さらにロシアとイスラエルの衛星映像をハッキングしたところ葬儀の様子がハッキリと映し出されていた。
乃木はテント指導者の死が世界各国に知れ渡ったことを確認し、映像をノコルにも送るよう太田に頼む。

一方、チンギスは乃木から南東約1キロの丘でベキ達に祈りをささげていた。
太田が赤外線熱探知で周囲を確認したところ、半径2キロ以内に不審な車両や人影は見つからなかった。
安全を確認した乃木は、チンギスの元へ向かう。
「野崎のことで来たのか?偉大なるノゴーン・ベキの息子。やはりそうか、あいつ何をやらかした?」(チンギス)
「どこまでご存じなんですか?」(乃木)
「何も知らない、ただ野崎の代わりに謝罪する。悪かった」と頭を下げるチンギス
「どういう事ですか?」(乃木)
ーー野崎はベキを日本へ連絡する前日、チンギスの元を訪れていた
チンギスの執務室を訪れた野崎、野崎の様子からチンギスは部下を下がらせると、野崎はテント事件の解決に尽力したチンギスへの感謝を伝える。
さらに、自分は名目上は警察官だが実際には諜報員であり、人を助けることもあれば無実の人間を殺すこともある『π』のように、永久に割り切れない世界に身を置いていると語る。
「『π』のような世界?」(チンギス)
「何が正義か何が悪か、永久に答えが出ない世界だ」と野崎はチンギスに一枚の紙を渡した。
「なんて書いてある?」
「近いうちに乃木がお前の所にやってくる」
「乃木が?」
「ああ必ず来る。その時乃木に教えてもらえばいい、そして悪かったと代わりに謝っておいてくれ」
チンギスは野崎から渡された紙を乃木に差し出し、その意味を尋ねる。
「『天網恢恢疎にして漏らさず(てんもうかいかい、そにしてもらさず)』、天の神は全てを見ており、悪事を犯した者は必ず天罰を受けるという意味です」
「悪事を犯したのは野崎か?」(チンギス)
「お答えできません」(乃木)
「お前も何が正義か、何が悪か永久に答えの出ない『π』のような世界にいるかな。それで?何か掴んだな?」(チンギス)
「はい」(乃木)
「偉大なるノゴーン・ベキの息子、また会おう」と、2人は握手を交わした。
乃木とFがたどり着いた驚愕の推測
乃木とFは、野崎がチンギスに託した「天網恢恢疎にして漏らさず」という言葉の意味を改めて考えていた。
「天網」が中国に張り巡らされた監視ネットワークを指す意味もあることから、野崎は決して逃れることのできない監視の目があることを、乃木に伝えようとしたのではと推測する。
「野崎が僕に謝っておいてくれとチンギスさんに頼んだのは、お父さんが送還される前夜だ、ということはその時すでに野崎は別班情報をシンシーに渡すつもりだった、もしくは渡していた。しかしその時点でこの『天網』のメッセージをチンギスさんに託した。その訳は…」(乃木)
「野崎が別班情報をシンシーに渡したのに、シンシーに監視されていたってのはどうだ?」(F)
「シンシーに、野崎が監視されていた」(乃木)
「だってそうだろ、野崎が憂助に”お前は監視されてる、気を付けろ”ってメッセージ今さら送るか?別班員が拉致された後、野崎自らお前に護衛を付けて、すでに気を付けろって伝えていたじゃねえか。これは恐らく野崎または公安が監視されているというメッセージじゃないか?」(F)
野崎はシンシーから監視されていたからこそ、直接伝えることができず、監視の届きにくいチンギスを経由したのだと乃木は考えた。
「それにさ、あの『π』のような世界ってのも引っ掛かるよな」(F)
「何が正義で、何が悪か永久に答えが出ない世界。何が正義か悪か、正義と悪…」(乃木)
「もしかして」(F)
「うん!」
外事4課への潜入捜査
ーー東条に電話をする乃木
乃木は野崎も東条と同じく監視対象だった可能性があり、公安内部に野崎を監視していた人物が存在し、外事4課にも監視カメラが仕掛けられていた可能性を伝え、東条の自宅に仕掛けられていた特殊なカメラの電波を検知する探知機の製作を依頼する。
「そんな作れって言われても…」(東条)
「時間がありません、できないならあなたの立場は…」(乃木)
「やります、やります、やらせてください」(東条)
さらに東条は探知機が完成次第、公安外事4課に潜入するよう求められる。
特別許可が必要だと渋る東条、乃木が黙り込むと、東条は空気を察知し「作ります、自分で特別許可作ります」と覚悟を決めた。
ーーゴルバド共和国・ルモー
レストランに入った野崎を、離れた場所から監視する人物がいた。
18時55分、野崎はレストランのトイレに入りスマホを操作した。
野崎が席に戻ると、そこには樊林杏(ハン・リンシン/宮下今日子)が待っていた。
「今日で3日目」と言われ、野崎はまだ監視しているのかと不満を口にする。
樊は、野崎が50億を引き出したことを確認すると、野崎はシンシーが作った口座はいつ凍結されるかわからないからその前に移したと話す。
「あなたこそこっちを信用したら?」(樊)
「もっとまともな仕事をくれたらな」(野崎)
「ねえあなたの言う、まともな仕事って何なの?」
「俺は日本の諜報機関のトップにいたんだ、それに見合う仕事があるだろ」
「具体的に言いなさいよ」
「シンシーの幹部に入れろ」
謎の1億2,600万円
探知機を作りながら、部屋で眠ってしまていた東条は、スマホの通知音で目を覚ます。
時刻は5時10分。銀行からの振り込み通知を確認し「誰かが振り込んでくれたおかげで起きられた」と慌てて作業を進める。
(ヤバイヤバイ、急がないと乃木に殺されちゃう。あ~乃木に殺されちゃうよ~)と、寝ぼけながら何気なく振込情報を今一度確認すると、振込人の名前はNOZAKI(野崎)、金額は1億2,600万円だった。

野崎からの振り込みに驚いた東条は、まだ野崎とつながっていると思われるとパニックに陥る、そこへFが背後から東条に声をかけた
「ようセレブ、1億2,600万か、すげえなぁ億万長者だな」(F)
東条は恐怖のあまりまた失禁した。
「またかよ、きったねえなぁ」(F)
「違うんです、知らなかったんです。勝手に振り込まれて…だからお願いします、殺さないで、殺さないでください!」(東条)
「分かってるよ、お前のリアクション見ればそれぐらいのこと、いいから風呂入ってこい」(F)
風呂から出てきた東条は、なぜ振り込みの事実や金額まで把握していたのか乃木に質問する。
乃木は前日の夜に海外から東条の口座へ振り込み申請があったため、すぐに検知して東条の反応を確認していた。
太田がハッキングしていた東条のスマホカメラの映像を再生すると、野崎からの1億2600万円の振り込みに驚く東条の姿が映し出された。
乃木は野崎から金について何か聞いていないか東条に確認するが、東条は何も知らず、金額の意味も分からないと答える。
「…すいません、でも何か思い出したら、すぐスマホにしゃべりかけます」(東条)
「わかりました」(乃木)
「あとあの、この1億2,000万、どうすれば?」
「使わないでください、遺族に使う場合もありますので」
「え、遺族?俺の?」
「いえいえ拉致された別班員たちのです、作業の方は?」
「カメラの探知機ですね、やってますやってます、いややってました。あと2時間もすれば完成します」
乃木は13時から公安外事4課への潜入を開始すると東条に小型カメラを渡し、胸元に装着して行動するよう指示した。
探知機が暴いた衝撃の事実
警察庁・公安部の外事4課に潜入した東条は、乃木・櫻井(キムラ緑子)と通信をつなぎながら探知機の設置を開始する。
部屋の中心で探知を始めようとしたところ、和久井らに「おい東条何やってんだ」と声をかけられる。
「あの~野崎さんのことでちょっと調べたいことがあって、でもちゃんと許可も取って」(東条)
「ふ~ん、それ何だ?右手に持ってるやつだよ」(和久井)
「堂々と見せてある程度真実を話してください」と、乃木がイヤホン越しに東条に指示を出す。
東条は探知機を和久井に手渡し、野崎が逃亡前に公安の情報を探るため、盗聴器や隠しカメラを仕掛けた可能性がある、そのため自作の探知機を使って部屋に異常がないか調べようとしていると話す。
「じゃあやってみたら?」(森田)
東条がサーチを開始すると、15もの反応を検知した。
「こんなに~(涙声)」(東条)
「これ全部か?」(森田)
「そういうことになるね」(東条)
「ちょっと待て、これ全部うちの監視カメラの位置だぞ」(鈴木)
「おい、4課の監視カメラの位置を出してみろ」(和久井)
東条が確認すると、その位置は4課の監視カメラと全く一緒であった。
「何だよ、うちのカメラ検出してどうすんだよ」と、和久井たちは東条が4課のカメラを検出したと勘違いし、持ち場に戻った。
しかし別室で状況を見ていた乃木は、探知機が2.015GHzに設定されていることを確認すると、事態の重大さに気づく。
乃木は東条に高感度設定で探知を続け、監視カメラをさまざまな角度から撮影するよう依頼した。
別班員5人の命をかけた佐野部長への尋問
別班のAIハヤトは元のラムラス製VX778カメラと、東条が公安外事4課で撮影したカメラとを比較した。
すると、上下左右、端4つのボルトが純正品より1ミリ大きく、そのうちの1つに超小型カメラが仕込まれている可能性が判明した。
東条の自宅に仕掛けられていたものと同じ機種で、外事4課の15台すべてがシンシーに監視されていたことが明らかになった。
「『天網』とはこの事だったのか…」(乃木)
「国家の諜報機関にとって致命的な事態です」(櫻井)
野崎のメッセージの真意を考えるうえでカギを握るのは、野崎の行動を把握していた佐野部長(坂東彌十郎)であり、佐野がシンシー側なのか、それとも野崎とともに監視されていたのかを突き止める必要がある。
櫻井は別班員5人の命がかかっているとして、佐野への尋問を決断する。
「佐野部長がシンシー側の人間だった場合はいかがいたしましょう」(乃木
「公安部長の立場でありながら、国家反逆に加担したのです、尋問を実行し、全て吐かせたあと即時抹殺」(櫻井)
「了解」(乃木)
また、ハヤトは野崎の現在の状況について報告、現地別班員が野崎の住居を特定した映像を提示する。
ハヤトによると、野崎の潜伏先はルモー地区であり、ルモー地区は外部ネットワークと接続しない独自のインフラで再構築され、通信や監視カメラの映像が外部に漏れない仕組みになっているため、野崎は世界で最も安全な場所に身を置いているという。
さらに、野崎がレストランに入った10分後に樊も姿を見せていたことから、樊もこの地区にいることが判明。
野崎が毎朝8時にルモーテクノマテリアル工場へ向かっていることから、櫻井たちはシンシーの本部がこの工場内にあると推測する。
「では黒須たちの投獄場所もこの地区に?」(乃木)
「残念ながら、現地別班員のエージェントが交代で樊の尾行を続けているが、いまだ判明していない」(ハヤト)
またハヤトは、もう一つの報告としてルモー地区にいるドラムの映像を見せる。
ゴルバドに到着したドラムがルモー地区までたどり着いたことを知り乃木は驚く。
「さすがドラムさんだ」(乃木)
「長い間野崎のエージェントを務めただけのことはありますね。ゴルバドに渡り、数日でルモーを突き止めるとは」(櫻井)
「ええ、それに機転が利きます、おそらく野崎の写真を見せているのでしょう。この方法が一番効果的です、あと数日すればシンシーがドラムさんを拘束する、そうすれば野崎さんの元へ行ける、そう考えたのでしょう」(乃木)
野崎が挑む過酷なポリグラフの行方
公安内の廊下ですれ違いざま、東条は佐野に一枚の紙を手渡した。
そこには、乃木に脅迫されているため相談に乗ってほしいこと、どこへ行っても別班の監視から逃れられず、電話もできないこと。また自宅なら安全だと分かったため、本日18時に家に来てほしい、別班に追跡される可能性があるため、スマホは必ず電波遮断ボックスに入れて持参するよう記されていた。
ーーシンシーのデスクで暇を持て余している野崎のもとへ、樊がやって来る
北京時代の報告書を確認すると、野崎はすでに2時間前に仕上げたと答える。
仕事の早さを評価する樊に、野崎はもっとまともな仕事をさせてほしいと不満を漏らし、暇で仕方がないと訴える。
すると樊は、その件で話があるとして執務室へ来るよう野崎を誘う。
樊の執務室で、野崎は自分のシンシー幹部入りが決まったのかと尋ねる。
「条件付きでね」(樊)
「テントの情報と引き換えか」(野崎)
「正解」
「なあいい加減教えてくれよ、今更テントの情報を求める理由はなんだ?」
「あなたが幹部になったら教えてあげる」
「ならこっちもだ」
樊は、野崎の幹部入りに反対する者もいるため、本当に日本を裏切ったのか、それとも潜入捜査なのかを判断するため試験を受けてほしいと持ちかける。
「いいけど、痛いのは勘弁してくれよ」(野崎)
「まさか拷問なんかしないわよ、ポリグラフ」(樊)
「それならいいや、お受けしましょう」
「でも、そんじょそこらの代物じゃないわよ」
佐野の口から語られた衝撃の真実
17時59分、東条宅を訪れた佐野だったが、チャイムを鳴らしても応答がない。
電話をかけようとしたところに乃木が現れ佐野に声をかける。
東条の協力に感謝を伝えた乃木は、佐野に同行を求めた。
佐野はすべて察した様子で応じ、車に乗ると、乃木は佐野に袋をかぶせ、注射を打って眠らせた。
防衛省地下の旧大本営地下壕で目を覚ました佐野は、ここが別班の施設の一つだと知らされる。
櫻井は別室から公安部長である佐野と別班が本来交わるべきではないことは承知しているが、日本が危急存亡の局面にあると判断し、今回ここに呼んだことを説明する。
さらに、ここにいるのは別班最高司令官を含む幹部9名であり、組織の特性上、別班の素性を明かせないことも理解してほしいと伝える。
続いて乃木は、佐野に装着したディスポパッドを使って肉体の反応や変化を分析し、別班が保有するAI「ハヤト」がその解析を行うと説明する。
ハヤトは計算能力が400ペタフロップス、スーパーコンピューターでいえば富岳級で、虚偽の発言はすべて見抜くことができる。
佐野が了承すると、乃木は尋問を開始した
ーー旧大本営地下壕、『別班』特別会議室では9名の幹部が尋問の様子を見守っていた
乃木の尋問により、佐野は野崎が別班員の拉致に加担していた事実、またシンシーの樊林杏と接触していたことや、公安内部にシンシーの監視カメラが多数仕掛けていたことも知っていたことが判明する。
だが、野崎が別班員の拉致を実行する前に、乃木にメッセージをチンギスに残していたことは把握していなかった。

「乃木憂助、代わりましょう。佐野さんあなた一体何者ですか?あなたと野崎守は日本の諜報機関において、我が『別班』と並ぶ最高峰に位置する公安外事にシンシーのカメラが設置されていたことを把握していながら、あえて放置した。その理由、今ここではっきり答えて頂きたい。もしもあなたと野崎守が我が国、日本を裏切りシンシーに雇われていたのなら、それは万死に値します。ですが人間を善か悪かで分けるとしたら、あなたは善人であることは承知しています」(櫻井)
「ふざけるな!なぜわかる」(佐野)
「それはお答えできかねます、さあお答えください」(櫻井)
佐野はここでの発言が外部に漏れることはない事を確認した後
「分かった答えよう、野崎も私も日本を裏切ったわけじゃない、現在、彼は潜入捜査の任に就いている」と明かした。
「野崎さんはシンシーへの潜入のために、別班員の拉致に加担したんですね!?」(乃木)
「そういうことだ」(佐野)
「なぜ潜入を?」(乃木)
「司令が尋問中だ、乃木憂助、控えなさい」(指令室からの声)
「失礼しました」(乃木)
佐野が語り始めた5年前の出来事
ーー樊にセンターの外に連れ出される野崎
「何だ、ポリグラフは本部でやるんじゃないのか?」(野崎)
「ここが本部って誰が言った?ここはただの情報処理センター、本部は違う場所にあるの」(樊)
「野崎がシンシーへ潜入した目的は何か、なぜ公安内部のシンシーのカメラを放置し、別班員の身柄をシンシーへ売り渡したのか、一つずつ答えてていってもあんたたちは混乱するだろう。順を追って一つずつ答えていってもいいか?」(佐野)
「そうおっしゃるのならどうぞ」(櫻井)
5年前、野崎は北京の日本大使館にリエゾンとして駐在し、裏で弾道ミサイルを撃ちまくっていた北朝鮮に対する諜報活動を担当していた。
その際、野崎の指揮下で動いていたエージェントが、張競士(チョウ・ケイシ)と劉銘軒(リュウ・ミンシュエン)の2人だった。
【本記事の画像引用元】
作品名:ドラマ『VIVANT・第2シーズン』/ 放送・配信:TBS
備考:本記事の画像は作品の解説・紹介を目的として上記より引用し、加工を施して使用しております。


