- 1年ぶりに突然帰ってきた充は、あずさと一緒にいた理由や失踪中の生活について語る
- 咲子は充との出会いから結婚生活までを振り返り、「何を間違ったのか」と自問するが、充から「咲子が悪いわけじゃない、嫌いになったわけじゃない」と言われ、かえって苦しむ
- あずさとの不倫を激しく追及された充は、不倫を否定しても「不倫ではない証拠」を求められる。すると充は、逆に咲子と樹生の関係について「不倫ではない証拠はあるのか」と問い返す
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ーー1年ぶりに突然帰宅した充(松山ケンイチ)
「…ただいま」(充)
「…おかえり」(咲子)
充は玄関にある樹生(中島歩)の靴に気づき「お客さん?俺いても大丈夫かな?」と尋ねる。
咲子(蒼井優)は充の肩にそっと触れ「本物だ」とつぶやいた。
「ニセモノがいるの?」
「そういう返しも充すぎる」と、咲子は樹生が来ていることを伝える。
「俺いても大丈夫かな?」と聞く充の頬を、咲子は叩いた
「ごめん、やっぱ私が先でいい気がした。次はグーかも、ちゃんと歯くいしばってね」
第6話・あらすじ/ネタバレ
バスタオルについて咲子に尋ねながら2階から降りてきた樹生は、充を見て言葉を失う。
充は樹生が抱えていたバスタオルを「こっちが僕のです」と樹生から受け取り、「はじめまして、妻がお世話になりました」と樹生にあいさつをした。
一瞬、殴りかかろうとする樹生を咲子が止めた
「こちらこそ、妻がお世話になりました」(樹生)
そこへピザが届き、咲子がお茶を入れようとするが、樹生はまずは2人で話した方がいいと帰宅することに。
玄関先で咲子が樹生を見送る。
「すいません、私も状況よくわかってなくて、また後日ちゃんと場を設けてちゃんと説明させるんで、すいません」と咲子は樹生に頭を下げた
「こちらこそ、もうホント殴っちゃいそうだったんで一旦離れて頭冷やしてきます」(樹生)
咲子の怒りと安堵
台所でコーヒーを淹れる充に、咲子は今何を考えているのか聞いた。
充は園田さんの家へ線香をあげに行きたいと言うが、咲子は聞きたいことが多すぎて頭の中が混乱している。
「私の今の気持ちわかる?」(咲子)
「大きくは、怒りかな」(充)
「正解、怒ってる」
それだけじゃないから困っている。無事で帰ってきてくれたことへの安堵や嬉しさ、園田への心配、何があったのか聞く怖さなど、さまざまな感情が入り混じっていると咲子は吐露する。
「で、大きくは怒りね。飄々(ひょうひょう)としやがって、ムカつく」(咲子)
「ごめんね」(充)
「何が?失踪したこと?あずささんのこと?園田さんち勝手に1人で行かないでね。向こうの都合も聞いて、私も一緒に行くから」
「分かった」
充が語った長野での1年
咲子は、コーヒーを飲む時にいつもタバコを吸っていた充に「吸っていいよ」と言うが、充は「もう1年吸ってない」と断る。
長野へ行った理由を聞かれた充は、両親に会いに行き、この1年間一緒に暮らしていたこと、父親が亡くなり母親が大きく落ち込んだことで咲子のことを思い出し、心配になって葬儀を手伝ってくれた直人を通じて連絡を取ったことを明かす。
咲子が行ったあの住所の家は充の両親の家であり、充は咲子が訪ねてきても知らないふりをするよう両親を口止めてしていた。
「ま…まって、情報量多い」と、咲子は「続きは園田さんと一緒に聞く」と話を切り上げる。
「今日どうする?泊まる?そりゃ泊まるか、家だし。下着とかその中」と袋を指さす咲子
「ごめん、捨てようとした」
袋からタバコを見つけた充は、咲子の許可を得て1年ぶりに煙草を吸うが「全然味しない」とこぼす。
咲子は耐えきれずいつものスーパーに買い物に出た。
(どれだけ感情を説明しても、されても、まだどこか本音と違う気がする。充は両親に会いに行った、この1年一緒に暮らしていた。禁煙していた。出会いからすべて否定された気がした)(咲子)
咲子と充との出会い
ーー2人の出会いの結婚式
新郎新婦の両親へ挨拶のタイミングでトイレに抜け出した咲子は、タバコを吸っていた充と出会う。
「今、アミちゃんご両親に手紙読んでて、いいとこですよ」(咲子)
「はい、いいとこなのにいいんですか?」(充)
「私は…、逃げてきました」
「ああ、一緒です」

咲子と充は互いに二次会や家族ぐるみで仲がいいのが苦手だと意気投合する。
「どっか行きます?2人で、あ…戻らないで、どっか飲みにでも」(咲子)
「突然いなくなったら、みんな心配しますよ」(充)
「そうですね、すいません、じゃあ」と咲子が会場に戻ろうとした時、「二次会終わったらここで待ってます、近くなんで」と充は店の情報を咲子に見せた。
(変な人、でも集団の中にいる彼は普通だった、当たり前のように周囲になじんでいた、普通が出来ちゃう変な人なんだと思った)(咲子)
ーー二次会の後、店で落ち合った2人
2人は結婚式で感じたことや家族について話し始める、特別気が合うわけではないのに不思議と話題は尽きず、時々訪れる沈黙も心地が良いと咲子は感じた。
咲子が仲のいい家族を見ると感じていた、嫉妬とは違う感情を、充は「自分が欠落している気持ちになります」と言い当てた。
「自分自身が欠陥品に見えて、見てて辛いんです。仲のいい家族、親孝行する人、子供を大切に思う親。そういうの全部」(充)
「はい、それです」(咲子)
(長年抱えていた、でも言葉にできなかった感覚だった)(咲子)
充は両親とは15年ほど疎遠で、自分から連絡しなければすぐに他人になってしまうと話す。
一方、咲子は過干渉な母親との関係を語り、互いに親との関係に悩んできたことを知る。
(彼とはこの感覚を共有できる、嬉しかった)(咲子)
やがて帰る時間になり、お金を出そうとする咲子を充が止め「次はおごってくださいね」と言った
「次?」(咲子)
「はい」(充)
(今までの恋愛に足りなかったのは、この感覚だったのかもしれない。この人となら本物の家族になれるかもしれない)(咲子)
恋から夫婦へ
3回目の食事で、充は咲子の呼び方を「さきちゃん」と「さっちゃん」のどちらがいいか唐突に提案した。
咲子が子どもの頃は「さきちゃん」と呼ばれていたと話すと、充は「じゃあ僕はさっちゃんにします」と決め、それ以来、まだ敬語が残る頃から咲子を「さっちゃん」と呼ぶようになった。
いい感じかもしれないと思った矢先、充からの連絡が途絶え、1か月、2か月、3か月と過ぎていった。
咲子は、自分が「瀬尾さん」と呼んでいたこと、ちょっと派手だったネイル、聞かれる前にデザートを頼んだことまで、些細なことを思い悔やんでいた。
そんな中、充から「遅くなってすみません。海外出張から戻ったので、またお会い出来たら嬉しいです」というメッセージが届く。
(スマホの通知1つでご機嫌になれる、もう恋だった。瀬尾さんから充さんになった頃に付き合い始めて、結婚してすぐに充さんから充になった。結婚式はしなかった。私たちの家族は2人だけで始めたかった)(咲子)
ーー結婚指輪を選ぶ2人
咲子が「無理につけなくていい」と言うと、充は「結婚してることを無言でアピールできるって便利じゃない?」と答え、2人とも同じ気持ちだったことを咲子は喜んだ。
共同生活の小さな衝突も話し合えば解決でき、2人の間で決めたルールは「ウソはつかない、でも言いたくないことは言わなくていい」というシンプルなものだった。
(難しかったのは2人じゃなくなることだった、2人より3人、3人より4人。それが家族だと想像しすぎた、2人も楽しいのに、欲張りすぎた)(咲子)

ーー葉酸サプリの瓶の中身は、残りわずかになっていた
サプリを飲む咲子に充が「俺は2人も楽しいよ」と声をかける。
「あと3日分、これだけ飲み切っちゃうね、ありがと」(咲子)
(2人のためだけの家を買った、幸せだった。ずっとこの家で、ずっと2人で一緒に生きていけると思った、何を間違った?私の何が違った?それとも…他に正解を見つけた?)
さっちゃんが悪いわけじゃない
ーー買い物から帰った咲子を充が迎える
掃除機の調子や洗濯機、冬物の片付けなど、いつもの家事の話をする2人。
そんな何気ない会話の途中で、咲子はこらえきれず泣き崩れ、充がその隣に座る。
「2人でここで、ずっとこんなつまらない話をしていたかった。ご飯や家電の話をして、それがずっと続くと思ってた…園田さんに関係ない事だから、2人の時に聞いておきたい」と咲子は「私の何が嫌だった?子供?」と尋ねるが、充は首を横に振る。

「じゃあ何?」(咲子)
「さっちゃんが…」(充)
「さっちゃんが悪いわけじゃない、嫌いになったわけじゃないっての一番キツい、だって直しようないじゃん、私じゃない他の人見つけた事じゃん、それ一番きついよ?」
何も答えない充を見て、咲子は「そっか、それか…だよね」と立ち去ろうとするが、充がその手をつかむ。
「指輪は?」(咲子)
「あるよ、つけてないだけ」(充)
ーー咲子は泣きながら家を出て行った。
落ち着く関係
いつものコインランドリーに行き、結婚指輪を見つめていた咲子、そこへ樹生が現れる。
樹生は洗濯ではなく散歩の途中だと答え、咲子も充と2人で家にいると落ち着かず、散歩に出てきたとこぼす
「話さなきゃって思うんですけど、聞きたいことを聞くのが怖いことなんで。もう、ちょっと聞いては、かなりくらって、爆発して散歩に至りました、もう詳細聞くのも怖いです」(咲子)
咲子と樹生は翔の水泳の事など他愛のない会話を交わす。
樹生といると落ち着くという咲子に、樹生も「もうその域」と、互いに一緒にいても心を乱されない関係になったと笑う
「正直、何がどうなってもあずさは帰ってこないんで、こういうのが続けばいいなって思ってました。毎週土曜、瀬尾さんとここでどうでもいい話して。たまに翔も一緒にご飯して、またないものねだりか…捜しだして殴ろうと思ってたくせに、いざ現れたら…」(樹生)
「充、私の何が嫌になったとかじゃないらしいです。つまりあずささん。ま、そういうことなら園田さんも込みで話を聞かないと、と思って。いつにします?話し合い、話し合いじゃないか…事情聴取?」(咲子)
2人は、早いほうがいいと、翌日の夜に話をすることに決めた
咲子と樹生が親しげに話しながら帰ってくる姿を、家の外でタバコを吸っていた充は見つめていた。
咲子が家に戻ると食事が用意されていた。充は「おやすみ」と、ソファで眠りについた。
ーー喫茶ひこうき
「無事で何よりです」(直人)
「ぶたれたけどね」(充)
「刺されてもいいくらいですよ」
「よかった、さっちゃん、理性が保てる大人で」と淡々と話す充に、直人(高橋文哉)は人を苛立たせる言い回し、ちゃんと言葉選んでくださいと注意する
充は、この1年で人との関わりが極端に減り、コミュニケーションが下手になった、直人がいてくれたから逃げずに済んだ、いなければもっと早く戻っていたかもしれないと語る
「咲子さんからしたら、俺いない方がよかったってことになりますね」(直人)
「まあそのうちこうなってたよ」(充)
「いつぶりですか?失踪」
失踪したのは咲子と出会ってすぐの頃で、もう10年ほど前だと答える充。
「さっちゃんがすごかったんだけどね、こんなに長く同じ場所にとどまっていられた」と、充は振り返った
不倫をしていない証拠
ーー話し合い当日、樹生は宮内( リリー・フランキー)に翔を預け、瀬尾家に向かった
まず咲子は充に、聞かれたことにはきちんと答えるよう念を押し、樹生が、両親に会いに行くのになぜあずさが同行したのか理由を尋ねた。
「園田さんとは事故の1年前から、コインランドリーで毎月第3金曜日、よく話していました。前日に会った時、明日両親の住んでいる家へ行くつもりだってことも話しました。翌日、彼女も一緒に長野に行きました」(充)
「何も理由になってないよ」(咲子)
「うん、何も理由になってません」(樹生)
「ごめんなさい」(充)
充は「心細い」と思い、あずさに一緒に行こうと誘っていた。
樹生は不倫関係だったのではないかとハッキリ聞くが、充は否定し、あずさとは毎月コインランドリーで話すだけで、事故の日が初めて外で会った日だと説明する。
「んん?それでじゃあ不倫じゃないですねって、納得できると思いますか?」(樹生)
「そう言われても、事実なんで」(充)
「何か証拠っていうか…」(咲子)
「確かに、証拠は?」(樹生)
「不倫の証拠だったら色々あるんでしょうけど、不倫じゃない証拠っていうのはどうにも」(充)
樹生は大人の男女が互いのパートナーに黙って毎月同じ場所で会い、両親の家にまで同行したのだから、深い関係ではないという説明は無理があると強く追及する

「不倫するような人だったと、思ってるってことですか?」(充)
「充、ちょっと…」(咲子)
「信用ないんですね。園田さんかわいそう」(充)
「はい?」(樹生)
「男女が2人でいたら、恋愛だって決めつけちゃう価値観お持ちなんですね、偏見ですね、生きにくそう。そういうの園田さんにも押し付けてたんですか?そちらこそ、妻を失ったかわいそうな人間は、事実を無視して偏見振りかざして、価値観押し付けてもいいんですか?」と充が問い返し、樹生が思わず立ち上がった瞬間、咲子が充の頬を叩いた。
咲子は充が樹生に失礼な言い方をしたことを謝り
「言いたいことはわかるんだけど、何でこの場にあずささんいないのか、誰のせいか分かってるよね?この人あずささんの旦那さん、それ忘れないで、あんたは言葉を選んで」と充をたしなめる。
充は「ごめんなさい」と謝り、咲子も改めて樹生に謝罪した。
咲子と樹生
充は「僕からも聞いていいですか?」と、咲子と樹生がどういう関係なのかを聞いた。
「いや関係って言うのは別に」(咲子)
樹生は翔のことで助けてもらったり、互いに支え合っているだけ、咲子も一人ではできないことが多く助けてもらっていると答えた
「ほら、境遇?が似てたから理解できること多くて、で、話聞いてもらったり」(咲子)
「それだけです」(樹生)
充が「そういう関係、というやつじゃないんですか?」と疑うと、咲子も樹生も不倫関係を即座に否定した。
すると充は「証拠は?」と、樹生が家に上がっていたことや、自分の私物の処分を手伝ったこと、昨夜2人で会っていたことを挙げ「一度も密室で2人きりになってないんですか?常に誰かと一緒にいて、証明してもらえるんですか?何もなかったって、どうやって証明するんですか?」と問いかける。
「僕らが今かけられている容疑はそれと同じです、どうして2人は不倫じゃないって言い切れるんですか?僕と園田さんのことはあんなに疑っておいて」(充)
【本記事の画像引用元】
作品名:ドラマ『Tシャツが乾くまで』/ 放送・配信:TBS
備考:本記事の画像は作品の解説・紹介を目的として上記より引用し、加工を施して使用しております。


