- 涼子の初恋相手・和人を探すルナと涼子は、道修町での聞き込み中に強盗殺人事件に遭遇する
- 犯人は佐藤商会の店員を装い凶器の盾を回収しようとしていたが、ルナが文学の知識と観察眼で正体を見抜く
- 共に事件を乗り越えた二人は互いの信念を再確認し、和人との再会を信じて新たな一歩を踏み出す
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文学愛好家のバーの店主・ルナ(波瑠)と、夫に不貞を働かれた主婦・涼子(麻生久美子)は、大阪への旅の道中、曽根崎で発生した心中事件を文学知識を用いて解決する。
事件後、2人は涼子の初恋の相手・和人(作間龍斗)の捜索を開始する。

ルナは図書館に行く事を提案する
「図書館で何を調べるの?」(涼子)
「フランスの作家、パトリックモディアノはご存じですか?」(ルナ)
「彼の作品『あなたがこの辺りでまよわないように』で、拾ったアドレス帳をもとに人を探すというエピソードが登場します。それをヒントに古い電話帳で和人さんの居場所を探そうと思います。SNSで探しても見つからないなら地道にやるしかありません、涼子さん、調べたことありますよね?」(ルナ)
「え?何で知ってるの?」
「今の時代、SNSで昔の恋人を検索した事がない人っています?(ルナ)
第2話・あらすじ/ネタバレ
涼子はSNSでの検索で「佐藤和人」という同姓同名の人物が20名ほどヒットしたものの、該当者はいなかったと伝える。
ルナは和人の実家が家業を継いでいるという情報から、佐藤姓の人物が代表を務める会社、および社名に佐藤が含まれる会社をリストアップし、一軒ずつ訪問して確認する方針を提案した。

訪問先が30軒にも上ることに涼子は懸念を示すが、ルナは電話では回答が得られないとし、直接訪問の必要性を説く。
「でも急に押しかけても、それはそれで怪しくない?」(涼子)
「大丈夫です考えがあるので。効率よく動けるルートを考えておきましょう」(ルナ)と、スマホの地図アプリにルートを記入するルナ。
「この星印ってもしかして文学スポット?」(涼子)
「あくまでも、ついでです」(ルナ)
ルナの聞き込み作戦
大学の頃図書館をよく待ち合わせ場所にしていた涼子と和人。
「和人は太宰治が好きだった、私は文学のことは何もわからないんだけどね」(涼子)
「太宰先生…がぜん、和人さんに興味が湧いてきました」(ルナ)

二人は「くすりの町」として知られる道修町(どしょうまち)を訪れる。
ルナは一件目の「サトウ食器」で、高額なタンブラー20客を購入した上で、店主に和人の情報を尋ねる。
「つかぬことをお伺いしますが、佐藤和人さんという方ご存じですか?、年齢は45歳、栄成大学文学部出身で、高校時代は野球をしていました。昔の知り合いなんですが、ご実家が大阪でご商売をされてると聞いたものですから」しかし、思い当たる人物はいないとの返答だった。
「商品を買って懐に入る作戦ってわけね」(涼子)
ルナはその後も、絵画の購入や店舗リフォームの契約など、次々と買い物を続ける。ルナの爆買いを心配する涼子
「お店に必要なものを購入しているだけです、涼子さんのためではないので、お気になさらず。」(ルナ)
「もしかして、この費用もダーリン持ちなの?」(涼子)
「ニッコリ笑ってどうでしょう?」と答えるルナ
『春琴抄』と佐助の愛

2人は呉服店「佐藤商会」を訪れる。ルナが反物を希望すると男性店員が応対するが、奥から現れた頼子(久本雅美)から「一見さんお断り」と即座に店から追い出される。男性店員は店を閉めるよう指示され、2人は退店を余儀なくされた。
「売る気のない相手には、ママの手も通じないね」「でも、呉服やって独特ないい匂いするよね」(涼子)
「匂い袋ですかね、着物の帯に忍ばせて香りを楽しんだり、防虫効果もあったりとか」(ルナ)
「あの若いお兄さん、お孫さん?もいい匂いした」(涼子)
ルナは涼子に断りを入れた後、谷崎潤一郎ゆかりの地へ立ち寄る。
そこには『春琴抄』の碑があり、谷崎の直筆が刻まれている。道修町は『春琴抄』の舞台となった町でもある。
ルナは『春琴抄』のあらすじを涼子に語る。
盲目の三味線奏者はこの世の物とも思えぬ美貌ながらわがまま放題、その春琴に尽くし、春琴のおそばにいられることだけがこの上ない喜びだった奉公人の佐助は、何者かに顔を焼かれ美貌を失い「この姿、誰にも見せとうない」と嘆く春琴のため、自ら針で目を突き失明する道を選ぶ。
これこそが一途な情熱を捧げ続けた男、佐助にとっての救いであり、常識を超えた究極の愛。とルナは解説した。

「イヤ怖いって、佐助は自分を傷つける必要あった?見えないふりするだけでも良かったんじゃない?」(涼子)
「美しい春琴を記憶の中に永遠にとどめておきたいという側面もあったのかもしれません。いずれにせよ、それが佐助の愛。それほど強い思いを抱いていたんです。命がけの情熱を」(ルナ)
「命懸け…」
涼子は過去、自宅が火災にあった際に和人が自分を救うために飛び込み、やけどで入院したため大学院の入試を受けられなくなったエピソードを明かす。
涼子は泣いて謝罪するしかなかった、しかし和人は
「涼子、もう泣かないで、入試ならまた受けられるから。愛する事は命懸けだよ、甘いとは思わない…ってカッコつけ過ぎか」と涼子を慰めた
和人が言ってくれたの「愛することは命懸け」って
「太宰治先生の『雌に就いて(めすについて)』の一節、素敵な方ですね」(ルナ)
「佐藤」の名と消えた盾
うどん店で食事中のルナと涼子は刑事の田村と小湊と居合わせる。
二人は道修町の大澤堂書店で起きた、凶器未発見の殺人事件を捜査中であった。凶器の話題から、ルナはロアルド・ダールの『おとなしい凶器』での凍った羊の肉を、涼子はドラマの知識から『古畑任三郎』での袋に入れた大量の小銭の事例を挙げた。

食事を終えたルナと涼子は骨董品店「佐藤商店」を訪れる。
ランプと時計、電話のオブジェ、合計約510万円の買い物をするルナ
お会計をしながら、さりげなく和人の事を聞くルナ、だがここの店主も和人の事は知らなかった。
「佐藤は日本中に大勢いますからね。すいませんねたくさん買ってもらったのにお役に立てなくて」(店主)
また、店主によると同店では空き巣被害があり、金品ではなく商工会議所の記念品である「盾」のみが盗まれたという。
ルナは店主から見せてもらった写真から、被害者と一緒に写る呉服店「佐藤商会」の女将・頼子の姿を発見する。ルナたちが佐藤商会に行ってきたことを聞いた店主
「佐藤商会さん、うちと名前が似ててよく間違われるんですよ。女将さんいい人だってでしょ?上品で優しくて、見た目とは違って芯は強くてね、旦那さん亡くしてからずっとあの店守ってきたんですよ」(店主)
また、その会話の中で店に行った時は目が見えないと行っていた女将さんが、いまだに古本屋に通うくらいの読書好きで、海外の小説が好きだと聞いたルナと涼子

帰り道、佐藤商店、佐藤商会、佐藤商店、佐藤商会とブツブツいいながら歩くルナ、そして焼き芋屋をみつけると、一つ購入して食べる
焼き芋を食べながら思考を巡らせるルナ
白杖をもつ店主…盗まれた盾…いい香りのする呉服屋…佐助の気持ち
「つながりました、私たちは守られていたんです」と、田村刑事に電話をしたルナ
強盗の狙いと女将の機転
ルナと涼子は呉服店「佐藤商会」へ戻る、だがシャッターは閉じられていた。
「ごめんください!先ほど伺ったものですが!」と、ルナが声をかけると、店の中から男性店員が出てきた
「女将さんとお話が」(ルナ)
「あ、今はちょっと…」(男性店員)
「女将さん!今、骨董品の佐藤商店さんから、女将さんは本がお好きと伺いまして、キャスリンストケットの本をお渡ししたいんですが」と店の中に向かって大きな声で呼びかけると
「キャスリンストケットはええなぁ」と中から女将の返事があった

その瞬間、ルナは隙を見て店員の目にスプレーを噴射し、シャッターをくぐって店内に突入する。
直後に女将が男へ消火器を噴射するが、男はナイフを取り出し抵抗を試みる、だがその場に駆けつけた田村・小湊両刑事により男は制圧・逮捕された。
事態が収束した後、ルナは女将に対し、本来の杖の基準よりも長さが合っていない白杖から、女将が視覚に障害を持っていないことを見抜いていたと指摘する。
女将は事実を認め、白杖は亡き夫のものであると説明した。さらに、店内に侵入した男が老人を狙った強盗であると即座に察知し、孫と勘違いしたふりをしてやり過ごそうとしていたことを明かす。
直後にルナたちが訪問してきた際、二人を危険に巻き込まないよう、あえて視覚障害があるふりを続け、追い返すしかなかったと語った
凶器が語る真実と取り違えの連鎖
ルナはこの犯人が先日道修町の大澤堂書店で起こった、強盗殺人犯でもあると推理する。
「私がこの事件をもとに小説を書くとしたら…」(ルナ)
犯人は強盗に入った大澤堂書店で店主と揉み合いになり、盾で殴って殺す。逃亡中、女将さんとぶつかり暗闇の中で同じ形状の盾を取り違えた。その後犯人は証拠隠滅のために盾を回収しようと、佐藤商会と名前がよく似た骨董品店(佐藤商店)へ忍び込み、紙袋にはいったままの盾を持ち帰った。
手元に残ったのは関係のない2つの盾。そこで凶器である本来の盾を取り戻すため、犯人は再び呉服屋・佐藤商会を訪れたとルナは指摘する。

ーー犯人は連行されていった
「そういえばさっきのキャサリン何とかって何なの?」(涼子)
「キャスリンストケット、アメリカの小説家です、代表作は『ヘルプ』」(ルナ)
「そないな暗号、使うてくる人おるとは思えへんかったわ、推理も立派やったしな、アガサクリスティなれるんちゃう?」(女将)
「涼子さんにもヒント頂きましたよ」(涼子)
(佐助は見えないふりするだけでもよかったんじゃない?)
ルナは女将が「見えないふり」をしていたと仮定し、その理由を考察する中で犯人に対する違和感がよみがえったという。
商品を扱う呉服屋の店員が本来身につけないはずの香水(商品匂いが移る)やアクセサリー(商品を傷つける)を、犯人が身につけていたことが決定的な手がかりになったと明かした。
「その通りや、ホンマさえとんなぁ」(女将)
姫の眠りと新たな予感
ホテルに戻った二人は、一日の出来事を振り返る。涼子は女将や『春琴抄』の佐助に共通する「揺るぎない信念」について思いを馳せる。
「和人さんもそうだったんじゃないですか?女将さんがお店を命懸けでまもったように、彼も涼子さんを守った」(ルナ)

涼子は和人との過去の続きを回想する。
火事から2か月後、和人は涼子に突然別れを告げた。喫茶店で別れ話を切り出された涼子、和人の隣にはマタニティーバッジをつけたバッグを持つ女性がおり、和人は実家を継ぐために結婚すると言った。
「もう君への愛情はなくなったんだ」(和人)
「許せなかった、そんなことする人じゃないって思ってたから、でもどうしても信じられないんだよね」とこぼす涼子、そして同時に和人の言葉も思い出していた
(愛する事は命懸けだよ、甘いとは思わない、ってカッコつけすぎか。誰が何て言おうと、俺はベストな選択をしたと思ってる、涼子が無事でよかった)
「今日は一日、いろんなお店を回りながら、実はすっごくドキドキしてた。このドアの向こうに和人がいるかもしれないって思うと…私、自分で思ってたよりも和人に会いたいんだって、今日ハッキリわかった」
涼子はルナに改めて協力をお願いした。
「たとえ神に見放されても、私は私自身を信じる」谷崎潤一郎先生の言葉です。涼子さんがそう決めたらなら貫きましょう、と、ルナは涼子の決意を全面的に支援することを約束した。

その夜、ルナは眠る涼子の写真を撮り「ダーリン」と呼ぶ人物へ「姫は、お休みになりました」とLINEメッセージを送っていた。
翌朝、涼子の自宅には祖母が訪ねてきた
「おばあちゃんきっくり腰は?」(涼子の長男・篤史)
「ってかお母さんは」(涼子の長女・芳香)
「へ?」(祖母)

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【本記事の画像引用元】
作品名:ドラマ『月夜行路』/ 放送・配信:日テレ
備考:本記事の画像は作品の解説・紹介を目的として上記より引用し、加工を施して使用しております。




