- 樹生は、充とあずさが毎月第3金曜日に会っていた事実を知り、不倫疑惑を深めていた
- 咲子は充が不倫をしていたとは信じられず、樹生と共に真相を追う
- そんな中、咲子のもとに長野県警から一本の電話が入る
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「聞いてます? あなたの夫と僕の妻が…」
樹生(中島歩)の言葉を、咲子(蒼井優)は笑い飛ばした。
「いいですいいです、もうそういうの。園田さんって、本当によくそういうネタ思いつきますよね。映画とか小説とか、よっぽどお好きなんですか?」
だが、樹生は話を続ける
「旦那さん、毎月第3金曜日、休み取ってません?」
咲子は喫茶店の定休日が金曜だと答え、夫は絶対に不倫なんてしないと言い切る
「いや、そう思えるの幸せですよ」(樹生)
「あの、第3金曜日が何なんですか。そこまで言ったなら最後まで説明してほしいというか、そちらの推論を聞いたうえで、ちゃんと否定させてください。絶対やってないって」
第2話・あらすじ/ネタバレ
「サクッと説明しますね」と、樹生は
5月の第3金曜日、会議で必要な書類を取りに家へ戻ると妻・あずさ(夏帆)は家を空けていて、よく晴れていたのに洗濯物も干されていなかったという。
その後、昼食を取ろうと歩いていて通りかかったこのコインランドリーで、樹生はあずさが瀬尾の夫・充(松山ケンイチ)と二人でいるのを目撃した。
樹生が目撃した二人の密会

「親しそうに話してましたよ、リラックスした感じで穏やかに笑って。同じくらいに乾燥終えて、洗濯物まとめて一緒に歩いて帰って。旦那さんは瀬尾さんのお宅に、妻は僕の家に帰って行きました」(樹生)
「は? それだけ? そのあとどちらかの家にいたとか、そ…そういう…」(咲子)
「ラブホテルですか? 行ってないです。それぞれの家にそれぞれ、真昼間ですし」
「昼間とか関係ないんじゃ? だって、そういうドラマじゃやったじゃないですか。あっ、いやいやいや、違いますよ。園田さんがこう、確信があるような口ぶりだったから、ちょっと構えただけで」
「でも、別れ際に言ってました」
あずさと充は(また来月の第3金曜日に)と、別れ際挨拶を交わしていた
「なので僕は翌月金曜、6月の第3金曜に有休をとりました、妻に内緒で」
6月も同じようにコインランドリーで二人が会い、一緒に帰っていくの姿を目撃したと樹生は語る
咲子は「それだけ?」と呆れ「それのどこが不倫なんですか! もしかして目が合っただけで浮気って騒ぐタイプですか?」と笑い飛ばした
「第3金曜に何かあるんですか?」(樹生)
「まあね、しいて言えば私の仕事が忙しい日ですね。月刊誌の編集やってるんで校了日なんで」(咲子)
「なるほど、妻が仕事で忙しい日に…」
「もう、こじつけなくていいですって。月1でおしゃべりするお友達だったんですよ、きっと」
「友達?」
その時、樹生の乾燥が終わった。
真実を確かめる決意
樹生は仕事に追われ、息子の迎えを忘れ、名古屋に住む妹の実樹(齋藤飛鳥)に電話するが「すぐに東京へなんて行けない」と断られる。
翔を茨城の実家で暮らさせるという提案にも、樹生は「なんでだよ、やだよ」と反発する。
「じゃあこれからどうすんの? 近くに手伝ってくれる人いるの?」という実樹の言葉に詰まる樹生。
ーー樹生は咲子に息子の迎えを頼んだ。
咲子の家に行くと翔はすでに眠っており「どうぞ」と通され部屋にあがった。
「ご家族を頼ったりは?」と心配する咲子
実家や名古屋の妹には頼れず、妻も親がおらず、施設で育ったと話す樹生。咲子もまた、充も同じような境遇で、充の親や親戚とは会った事がないと明かす。
身の上話の末、似た境遇だったからこそ惹かれ合ったのだろうと樹生は推測するが、
「コインランドリーでおしゃべりしてただけって結論でその話は終わりました」(咲子)
「でも同じバスに乗ってたわけだし」(樹生)
「それは偶然です」

しかし、樹生が「最後の姿だからと遺族から譲り受けた」という動画を見せると、そこに映っていたのは、他に空席があるにもかかわらず、バスの隣同士の席で楽しげに話し込む充とあずさの姿だった。
「誰とどこに行くか聞いてなかったんですよね、友達同士なら普通言うはずです。異性ならなおさら。誤解されないように事前に言うはずです。言わないって、言えないってことです。言えないような、いけないことしてたってことです。まあ信じたくないですよね。まだ生きてるかもしれないし」(樹生)
事実確認ができないまま、推測で決めつける樹生に、咲子は「なんだか不倫していてほしいみたいです」と冷ややかな目を向ける。
図星をつかれたように、樹生は「いっそ嫌いたいからかもしれない」と呟き、妻との思い出をポツリポツリと語り始めた。曲がったことが嫌いで、電車でお年寄りに席を譲らない高校生を、本気で説教するほど真っ直ぐな妻。そんな彼女の姿に惚れ込み、結婚を決意した過去を懐かしむ。
「不倫ってネーミングは上手いと思います」 (咲子)
「そんな話でしたっけ?」(樹生)
「ただ、だとしたら絶対に不倫はしていませんよ、充は。あずささんも、いい人は倫理に反しません。一緒に証明しましょう。充が帰ってきたら直接聞きます。それまではこっちで証拠集めてスッキリしましょう」 「でも、スッキリしない事実の可能性もあるんですよ」
「その時はその時、お互い新しい恋愛に踏み出しやすくなるっていう特典があります」
「ポジティブですね…」
「無理矢理でも、ポジティブな方向を探していきましょ」
直人が語る充の知られざる姿
土曜日、樹生と待ち合わせをした咲子は、息子の近況を聞く
「翔は昨日、母親が来て実家に強制連行されました。家の荒れようと、翔が『近所の瀬尾さんの家でパパの仕事を待っていた』って母親にチクって。『東京で他人を頼るなんて』ってぷりぷり怒り出して、あっさり引き離されました。でも週末は自分が会いに帰ろうと思ってます」
「充の疑惑については伏せておいてくださいね」 と咲子は樹生に釘を刺し充の営む喫茶店へ向かった
店に入ると、咲子は直人(高橋文哉)に樹生を「充の友達の夫」と紹介した。
咲子は直人に充との交友関係を尋ねると、かつて木曜日に昼飲みに誘った際「第3金曜に先約がある」と断られたことがあったという。
昨年12月頃の話だと聞き、咲子がどんな話をしていたのかと問うと、直人は言葉を詰まらせた
「愚痴ですか?不平不満、日ごろの鬱憤、妻には言えない私利私欲とか」という樹生の質問を否定しない直人
「ウソ…ホント?」(咲子)
「まあ」(直人)
思わぬ暴露に動揺する咲子をよそに、樹生が具体的な内容を迫ると、直人は困惑しながら「いろいろです。夫婦って大変なんだなって…、何か調べてるんですか?」と問い返した。
ーー過去の充と直人の会話
「あの常連さんの相手大変だよね、お疲れ様」(充)
充の労いに、直人はふと気になっていたことを尋ねる。
「瀬尾さんって苦手な人とかいないんですか? 誰にでも優しいし、悪口言わないし」
「嫌いな人はいないね。好きな人か、どうでもいい人しかいないな」
「嫌いになったりしません?」
「人を嫌いにならないコツがあるんだよ。嫌いになる前に自分から離れる」
あずさが残した一冊の本

次に二人はあずさが務めていた古書店を訪れ、店主の宮内幸次(リリー・フランキー)から、あずさが仕事中に読んでいた三島由紀夫の『愛の渇き』を受け取る。
「どんなお話ですか?」(咲子)
「不倫の話」(宮内)
樹生はあずさについて、バスに乗っていた理由など何か知っていないか聞くが
「知らないけど、知ってても教えないよ、だってさ、夫に言いたくなかったことなわけでしょ、死んだってプライバシーは守られるべきだと思いますよ」と冷たく突っぱねられた。
店の帰り道、二人は「亡くなった人の秘密を根掘り葉掘り聞き出す自分たちの行動」に思い至り、沈鬱な空気になる
「生きて帰ってきてくれればそれでよかった」と後悔を漏らす樹生に、咲子が「ちゃんと食べてますか?」を気遣うと、樹生は「妻の知り合いにも聞いてみます、旦那さんきっと帰ってきますよ、スッキリした気持ちで帰りを待ちましょう」と言葉を返した。
樹生と直人
後日、樹生は一人、話を聞きに直人の喫茶店を訪れる。
ーー実は充は咲子の愚痴など言っていなかった
直人は夫婦互いにノロケばかりだったと明かしつつ「仲が良いからといって不倫しないとは限らない」と、充が毎月第3金曜日にコインランドリーで年下の綺麗な女性(あずさ)と会っていた事を知っていた。
「それ瀬尾さんに聞いたんですか?」(樹生)
「どっちの瀬尾さんから聞いたと思います?何あずささんでしたっけ、あ、名字一緒か、よくないですよね、あんないい人と結婚しておいて、他にも女いるって。しかもそっちも結婚してる人だとは思わなかったです。羨ましいし、憎たらしいし」(直人)
「羨ましいと憎たらしいが同居した感情ありますよ。嫉妬です」(樹生)
「咲子さんのこと好きなんですか?」と、直人は樹生に向かって「(あずさに)不倫されていたなら、身近にいる咲子に乗り換えれば罪悪感もないのでは」と無神経な言葉を投げつける
「はあ??」と樹生は声を荒げた
「既婚者に片思いこじらせてるからって、八つ当たりすんなよ」(樹生)
「不倫されたからって八つ当たりすんなよ」(直人)
樹生は黙って店を出た
充の面影
樹生は帰り道、家から飛び出してきた咲子に頼まれ、家に出た虫を退治して外へ逃がした。
夫が生前は虫退治の係だったと語る咲子は、一人で暮らす寂しさから「話す相手がいないと声を出したくなる」と漏らし、樹生もまた一人暮らしのむなしさに共感する。
キッチンのゴミ箱に手を伸ばした樹生の匂いから、咲子は微かなタバコの香りに気づく。
それは子供が生まれてから禁煙していた樹生が、再び吸い始めたものだった。
「やっぱり…充のと、たぶん同じ銘柄、火のついてないタバコも煙の臭いも、なんかちょっと、充のとは違って。吸った人の服に付いて、ちょっと時間がたった匂いなんですね。やっと見つけましたこの匂い」(咲子)
咲子は一歩踏み出し、樹生の胸におでこをつける

「…ごめんなさい。背もちょうど同じ高さなんです。だから…すいません。」(咲子)
「やっぱり、シャンプー何使ってます? 同じ匂い」(樹生)
「詰め替え、どれ買えばいいかわかんなくて」(咲子)
「困ってるんです。色々買ったけど違って、髪きしむし」(樹生)
「うちに買い置きあるんで、ひとまずそれあげますね」
「すいません」
「ちょっ…と待ってくださいね、もうちょっとしたら、詰め替え取って来るんで」と、充の面影をその匂いに重ねて動けない咲子。
樹生が戸惑いながらも肩に手をかけようとした瞬間、咲子の携帯電話が鳴り響いた。
「瀬尾さん電話」(樹生)
「やな予感する」(咲子)
樹生が咲子の携帯を見ると、長野県警からの着信であった
【本記事の画像引用元】
作品名:ドラマ『Tシャツが乾くまで』/ 放送・配信:TBS
備考:本記事の画像は作品の解説・紹介を目的として上記より引用し、加工を施して使用しております。



