- 劉はシンシー内部での出世を目指し、樊に核融合チームの責任者の座を要求する
- 乃木は別班員の奪還に向け、ノコルと協力してオルコ村の住民を金で味方につけ、シャキ城への突入作戦を進める
- エリシャの生存を確認した劉は、娘プリシャをテントにさらわれたエリシャが、再会を条件に核融合技術の情報提供を拒んでいたことを知り、シンシーがテントの情報を求めていた理由を理解する
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ーーシンシー本部では野崎(阿部寛)からテント情報を引き出す尋問が行われていた
劉(堺雅人)は野崎と2人で話したいと樊(ハン/宮下今日子)に伝え、樊の指示で尋問室には劉と野崎だけが残った。樊はカメラ越しに2人の様子を確認していた。
劉は野崎の顔色が随分良くなったことに触れ、自分の命を懸けて野崎を守る、ドラムも守るから安心してほしいと伝えると、野崎はうつろな表情で「うん…うん…」とうなずいた。
第19話(第2シーズン第9話)あらすじ/ネタバレ
「2人きりで少しおしゃべりしましょう」と鎖を手にした劉は、準備を始めると言って尋問室の入り口を開けられないように扉を縛った。
これで誰も入ってこないと野崎を安心させ、まずはテントの首謀者がノゴーン・ベキ(役所広司)で間違いないかと尋ねると、野崎は黙ってうなずいた。
「幹部は亡くなったバトラカ、ピヨ、そして…?」(劉)
「アリ」(野崎)
「そのアリという人間は今どこに?」(劉)
野崎は答えず、目の前のモニターを指さした。
「そうでしたそうでした、まだこれがありましたねぇ、これでは全て聞かれてしまいますからねえ、2人きりの会話は楽しめませんよね」と、劉は部屋にある監視カメラのケーブルを次々と切っていった。
劉が監視カメラのケーブルを切ったことに激怒した樊は、部下に扉を開けるよう指示、部下たちがチェーンソーで鎖を切っている間、劉は野崎との会話を続けていた。
鎖が切られ部屋に入ってきた樊は、どういうつもりかと劉を問いただす。
「私が言ったで通りでしょう?野崎さんはテントについて話してくれました。こんなバカげた突入をしなければ最後まで聞けたんですがね。でももう大丈夫です彼は全て話してくれますよ、私にはね。この場では何ですから2人でお話を」(劉)
樊は部下に野崎を牢屋へ戻すよう命じ、劉と2人きりになった。
劉の野望
「それで、どこまで聞けたの?」(樊)
「私がやすやすとしゃべると思いですか?私が手に入れたこの功績を、核融合チームに流されお役御免、それでは困るのです」(劉)
核融合の件を知っている理由を問う樊に、劉はまず自分の立場を理解してほしいと語り始めた。
日本で生まれ工作員としての教育を受けた劉は、在日中国人であることから大陸で生まれ育ったエリートたちに差別されてきた。
さらに5年前、北京の日本大使館で日本の動向を探る任務に失敗し深い傷を負い、野崎を愛してしまったことさえ後悔した。このままではシンシーの末端として一生を終えるしかなく、組織を抜け出しても張(チョウ・高橋光臣)のように抹殺される。どうすればプライドを持って生きていけるのか真剣に考えた末、這い上がるしかないと決意したのだ。
劉はシンシーの内部を調べ、シンシーのトップクラスの人間だけが関わる謎の仕事が核融合関連の任務だと突き止めた。さらに調査を進めると、必要とされているのは、エリシャ・ママドフだけが持つ核融合技術を手に入れられる人間であり、そのためには正体不明の組織テントの情報が必要だと分かった。
しかしそれ以上は調査が進まなかった。そんな中、樊がテントの情報を持つ野崎をシンシーに迎え入れようとしていると知り、劉はチャンスを見いだした。
「野崎さんの潜入を暴きテントの情報を引き出せれば、私に大いなる価値が生まれる。利用しない手はありません、何年も追い続けても手に入れられなかったテントの情報は今、私だけが知りうるのです」(劉)
「望みは何?」(樊)
「それはただひとつ、核融合チームの責任者のポストです」(劉)
樊は新たな責任者を紹介する必要がある、3日後にエリシャのもとへ出発すると告げた。
劉が野崎とドラムも同行させたいと申し出ると、樊は責任者になるのだから自分で判断するように答えた。
さらに劉が、できれば明日にでも出発したほうがよいと提案すると、樊はと声を荒らげ、核融合の仕事だけをしているわけではないと釘を刺し指令室へ向かった。
拷問に屈しない別班員たち
捕らえられた別班員4人の前で、和田(平山祐介)は水責めの拷問を受けていた。
シンシーの工作員は黒須が持っていた乃木家の守り刀を手にすると「こんなによく切れる刃物は初めてだ、これなら大して痛くないだろう、俺も同じ工作員として気を遣っているんだぞ」と言いながら和田に刃を向けた。
拷問が終わった和田の親指は切り落とされていた。
拷問部屋にやって来た樊が、一番頑丈そうな者から拷問しているのかとシンシー工作員に尋ねた。
「ええ経験上、ああいう奴が精神的には一番弱いんで。今のところ黒須(松坂桃李)が特に強い、あの廣瀬(珠城りょう)って女も肝が据わっている。高田(3代目市川笑三郎)と熊谷(西山潤)は既に死を覚悟している。無双状態です」(シンシー工作員)
「見通しはどうなの?」(樊)
「あいつらは異常です、今まで経験したことのない強さだ。見てください、一番弱いと思われた和田の右手の指を全部切り落としても反応なしです」(シンシー工作員)
「野崎が言ったとおりね」(樊)
工作員が「もう、あれしかないと思います」と話すと、樊は日本に連絡すると答え、自分の執務室に戻ると公安の鈴木に連絡を入れた。
ノコルが村長に持ちかけた取引
ーートンネルを進み、集合場所に到着した乃木(堺雅人)と新庄(竜星涼)
乃木はナディックに、オルコ村の携帯電話の電波塔と有線電話の基地に仕掛ける装置を渡し、さらに地図上の各チェックポイントにも設置するよう指示した。
この作戦の成否を左右する重要な任務だと念を押すと、ナディックは重要性を理解していると答え、乃木と握手を交わして出発した。
ーーナディックを見送った乃木にハヤトから電話が入る。
作戦を1日早めることになり、通話を終えた乃木は、ノコル(二宮和也)とチョッキーを含む全隊員の招集をかけた。
ーーオルコ村
ノコルとチョッキーはオルコ村を訪れ、ロマルと共に村長に会い、レアメタルの地質調査を行うため挨拶に来たと説明した。
政府の許可も得ており、調査は明日から始める予定だと伝えるが、村長は上の城の許可が必要だと考えている様子だった。
「どうした?そんな動揺して、あぁ、上の城の連中に話を通さないとな、勝手にやったら怒られるのか?」(ノコル)
ノコルが事情を知っていることに驚く村長に、ノコルはこの村がシンシーの支配下にあり、財政の悪化や人口減少に苦しみ、不満を抱えながらも城の監視役を引き受けざるを得ない状況ではないのかと続ける。
「ちょっと…」(チョッキ―)
「ここは俺に任せろ」
「私だって実業家よ」
「でもこういう相手とのビジネスはしたことがないだろ?俺には経験がある」
ノコルはロマルがバックを持ってこさせると、その中身を村長に見せた

バッグの中には1,500万ドルものお金が入っていた。
ノコルは村長に1軒あたり年間30万ドル、シンシーの100倍支払うと提案した。
「これでシンシーから解放されろ」(ノコル)
「なぜここまで?」(村長)
ノコルはシャキ城に日本人が拘束されていることを知っているかと切り出す。
ノコルの突然の暴露にチョッキーは焦るが、ノコルはこういう時こそ直球勝負だと説明し、その日の深夜に日本人を救出する計画を村長に明かした。そして彼らが城へ向かう姿を見ても誰にも通報させないことを条件に、まず半額を渡し、誰も通報せず救出に成功したら残りの半額を支払うと持ち掛ける。
村長が返事をしようとしたその時、東条(濱田岳)たちのモニターから警告音が鳴り響いた。
特殊作戦群
太田(花岡すみれ)から、たった今その場所からシャキ城に向けて携帯電話の発信があったが、即座に遮断したとノコルに連絡が入る。
ーー電話をしたのは村長の妻だった。
妻は揉めている様子だったため、後で責められないよう城に連絡を入れようとしていた。
「結局そういうことだ、金をもらいながらシンシーに怯えて暮らしてるだけなんだろ?先祖たちが苦労して築き上げたこの村を、いや…自分達の誇りを、自分達の手で取り戻さなくていいのか?」(ノコル)
村長は協力を決め住民への説得を約束するが、ノコルは8時間後の22時までに話をまとめるよう求めた。
拠点に戻ったノコルたちから1,500万ドルの話を聞き、乃木は驚く。
「そうなのよびっくりしちゃった、でもカッコよかったわよ~」(チョッキ―)
「だから言っただろテントは全勢力をかけるって、それにあれくらいの金、兄さんのためなら安いもんだ。ゴビの件で思い知った、しょせん人間は金で動く、だが人はそれだけじゃ決まらない。最後に心を動かすのは誇りだ。特に苦しい思いをしてきた人間たちにはよく効く」(ノコル)
乃木はノコルに礼を述べた。
ーー岐阜県恵那市にある黒須の実家に、宅配トラックが到着した
監視していた自衛隊特殊作戦群メンバーは、不審な動きを察知し宅配員に身分証の提示を求めた。
宅配員は助手席にあると答え、身分証を確認しようとした瞬間スタンガンで2人を襲い、荷台に押し込んだ。
宅配員に扮した男が黒須の実家のチャイムを鳴らす。
チャイムに応答した母親に頼まれて玄関に出てきた男性が受領印を押した時、宅配員に扮した男は銃を突きつけ声を出さないよう脅した。
しかし、その男が仲間を呼ぼうとした瞬間、男性は銃を奪って男を制圧した。

「何で?お前ら知ってたのか?」(宅配員に扮した男)
「そうさ、黒須の家族は既に避難している、残念だったな」(男性)
男性はトラックを移動させてエコーフォックスを呼ぶよう無線で連絡すると、自衛隊の災害派遣・特殊武器防護隊のトラックがパトカーに先導されやって来た。
ーー司令の櫻井(キムラ緑子)、AIのハヤト、乃木がオンラインでつながり、ハヤトは黒須たちの家族の護衛に当たっている特殊作戦群の映像を共有した。
黒須、和田、廣瀬、熊谷の実家と高田の自宅ではいずれも想定どおりに作戦が進み、現時点で目立ったトラブルは起きていない。
乃木が報道機関への対応を尋ねると、ハヤトは各社に情報を送信済みで、まもなく第一報が出ると答えた。
ほどなく新型ウイルスの発生を受け、政府が自衛隊に災害派遣を要請したとの速報が流れる。
「コロナの経験から国民は隔離に対する免疫がある、大きな混乱は起きないでしょう。完全収束までの間、ご不自由ですがご家族の方には陸自の施設で生活して頂きます」(櫻井)
「了解」(乃木)
1日早められた奪還作戦
ーー6時間前
ハヤトからの電話に出た乃木に、櫻井は8分前に樊から鈴木へ連絡が入ったと伝えていた。
樊は鈴木に日本時間の6月7日21時に作戦を決行する、特殊作戦群による護衛に変化がないか確認していた。
AI鈴木が問題ないと答えると、決行後には公安にも連絡が入るだろうと話し、情報を逐一報告するよう指示していた。
決行まであと5時間であり、乃木が対処について櫻井に尋ねると、櫻井はすでに手配済みだと答えた。
「しかし樊がここで拉致の指示を出したという事は、黒須さんが拷問に耐え続け、シンシーがしびれを切らしたと考えるべき…」(乃木)
すると櫻井は、乃木ではなくFが樊の立場ならどう動くか意見を求めた。
「そうねぇ、こうなったら別班員が口を割るまで、皆の前で毎日1人ずつ残酷な方法で処刑、それしかないでしょう」(F)
「でしょうね」(櫻井)
「奪還の決行を1日早めますよ、1日遅れれば1人死んじまうんでね」
「準備は間に合いますか?」
「どうにかするしかないっしょ」
ーー現在
櫻井が作戦を1日前倒しても計画どおりに進められるか乃木に確認すると、乃木は間もなく現地時間18時に村長が住民への説得を始め、完了すれば5時間後の23時30分に奪還作戦を開始すると説明した。
その頃、樊からAI鈴木に再び連絡が入る。
樊が日本で起きているウイルス騒ぎについて尋ねると、鈴木は隔離された家族が全員別班員の家族だと判明したと報告。
「家族を保護する口実がウイルスだというわけ?」(樊)
「はい」(AI鈴木)
樊が情報漏洩を疑うと、鈴木はその可能性を否定し、護衛を担当する特殊作戦群は別班に次ぐエリート部隊のため、事前に準備していた可能性があると説明する。
拉致部隊から連絡があったか尋ねられると、樊は連絡がないから鈴木に問い合わせているのだと激怒した。
鈴木がシンシーの拉致部隊は陸自の特別収容所に連行されたのではないかと答えると、樊は「ふざけるな!」とタブレットを投げつけ、部屋中の物を壊し、激しく怒りをぶつけた。
「因果応報ですが、この報復は憎しみを込めてさらに黒須さん達に向けられることになるでしょう。乃木さん、あらゆる手段を駆使し23時決行を実現させなさい」(櫻井)
その後、劉は樊に呼び出され、野崎と一緒にエリシャを囲っている情報ブローカー、タイラン・グリエワの屋敷に向かった。
住民全員の説得を待つ乃木
ーー19時34分58秒
オルコ村では村長が住民たちを説得していたが、外から来た者たちを簡単に信用できないと納得できない住民もいた。村長らは今夜だけおとなしくしていれば、少なくとも半額の750万ドルは手に入ると説得を続けていた。
ロアルから状況を聞いた乃木は、住民全員の説得が不可欠だと伝え、終わり次第連絡するよう指示した。
新庄は予定どおり22時に出発し、23時にシャキ城で作戦を開始しなければ、帰路でサンベの町の通勤ラッシュに巻き込まれる恐れがあると懸念していた。
しかし乃木はそれ以上に警戒すべきなのは、シャキ城やオルコ村からシンシー本部やゴルバド警察へ通報されることだと説明した。
シャキ城へ通じる道は山に囲まれたオルコ村を通る国道25号線の一本道しかない。
通報されれば進路を容易に予測され、複数箇所に非常線を張られてしまう。
村の有線電話や携帯電話の通信設備は制御できているが、住民が電波の届く範囲外へ出て別の基地局を使ったり、個人の無線で連絡したりする可能性もある。そのため住民全員の協力が必要だと乃木は強調した。
「申し訳ないがそんなこと百も承知です、だからこそ計画通り1日待って万全の状況で実行した方が…」(新庄)
「でもな、1日1人別班員が殺される可能性がある、明日には1人死んでるかもしれんぞ」(ノコル)
「それについても重々承知しています、しかし、全員を救おうとして全滅するより残り4名を確実に救出する方が合理的な判断ではないかと言っているんです」(新庄)
ノコルはその判断自体は理解しているとしながらも、実際に決断を下すのは乃木だと、彼に目を向けた。
ーー拷問部屋に集められた5人
周は今日から1日1人ずつ命を奪うが、情報を話せば助けると話す。しかし誰も口を開こうとしない。
周は李に処刑する者を選ばせる
「そうですね、ハハハハ、指もなくなっちまったし、これ以上苦しむのも嫌だろ?周さん、和田がいいんじゃないですか?」(李)
(このリーダーは”周”というのか)(黒須)
周は佟(トン)、ここに吊るせと指示を出した
(あいつは”佟”)(黒須)
周は黙秘を続ければ犠牲者が増えるだけだと話すが、別班員たちは何も答えない。
業を煮やした周は、黒須のが持っていた乃木家の守り刀を持つと「こういうのはどうだ?お前の刀を使って、誇り高き別班への敬意だ、日本の伝統、腹切りで死なせてやろう、その方が面白いだろう」と、和田の腹に刀をゆっくり突き刺した。
「どうだ、奴らさすがにビビって下向いてんだろ」と振り返るが、全員目を逸らさず顔を上げたままであった、その様子を見て唖然とした周は「李、お前もやっていいぞ」と李に刀を渡す。
李は和田の胸付近に刀を突き刺すと、和田は静かに目を閉じた。
「絶対…許さねえ」(黒須)
「安心しろ、明日はお前だ」(周)
住民約200人の説得と救出作戦
オルコ村の村長の説得ではタキとコスの2人が救出作戦に反対していた。
タキはシャキ城の兵士に計画が知られれば家族もろともどんな仕打ちを受けるかわからないと恐れていたが、村長は自分たちは何も悪いことをしておらず、金で縛られてきただけ、力で制裁を加えるならゴルバド警察に通報するだけであり、日本人がいなくなれば、シンシーたちは本部から懲罰を受けこの地から消えると説得する。
しかしコスは作戦が失敗した場合を心配していた。
その時、太田がシャキ城から兵士を乗せた車が集会場に向かっていることを察知。
ロマルは電気を消すよう指示し、車の映像を送った。
東条が乗っていた人物の顔を解析した結果、黒須を拉致した3人のうちリーダー格のユーリ・ピャトラソヴィチ・ポルーニンと判明。乃木は太田に追跡を指示した。
さらに、シャキ城から食堂店主ガジモフに、翌日の昼食から30人分を追加するよう連絡が入った。
これは警備の増強と考えられ、兵士が30人増えれば成功率は約15%まで下がる。
「だが兄さん、これはどっちにせよ…」(ノコル)
「ああ、本日決行する」(乃木)
「だってよ新庄」(ノコル)
仮に全員が賛成しても裏切り者は必ず現れる、大金を手にしたら裏切る奴は減るはずと、ノコルはロマルに、住民一人ひとりに15万ドルを渡す指示を出すよう乃木に頼んだ。
ノコルは先に村へ向かい、23時45分に到着する予定で準備を進める。
乃木ら本隊は24時に出発し、同時に住民への金の配布を開始。1時間かけてそれぞれの家族を説得する計画である。
家族を含めると住民は約200人になり、そのうち3%に当たる6人が裏切るとノコルは予測。
「俺とテンゲルはそいつらを撃つ」(ノコル)
「殺すなよ」(乃木)
「分かってるよ、1人2人撃てば住民は恐れおののき、それ以上尻込みして何もできなくなるはずだ。そうして場が整った後、25時本隊突入」(ノコル)
ーータイランの屋敷に到着した樊達
樊はテントの情報に精通した新たな責任者として劉を紹介した。
タイランは野崎とドラムがテントに詳しく、2人は劉の言うことしか聞かないのかと確認する。
劉がその事を認めると「ようこそ劉銘軒」と、劉とタイランは握手を交わした。

劉が改めてエリシャ・ママドフは本当に生存しているのかと質問すると、タイランは不敵な笑みを浮かべ一行をある部屋へ案内した。
室内のモニターには、檻の中のベッドに横たわる人物が映っていた。
タイランの指示で部下がその人物を起こさせた「こいつがエリシャ・ママドフだ」(タイラン)
劉は顔写真を撮影して認証にかけ、本人であることを確認した。
救出作戦決行
ーー23時50分
ノコルとテンゲルはロアル通りで配置についた。
乃木は2人の位置を確認し、集会所から現金を受け取った住民が出てくるのを待って作戦を開始する。
村長は住民一人ひとりに金を渡していった。最後まで受け取ろうとしないタキとコスにも、今晩を耐えれば村は生まれ変わると協力を求めた。
2人はしぶしぶ金を受け取ると集会所を足早に出ていった。
ロマルから2人が金を受け取ったと報告を受けた乃木は、まだ油断できないと判断。東条にタキとコスの自宅の位置をノコルとテンゲルに伝えるよう指示した。
ーータイランの屋敷
劉は当時エリシャの発明を西側諸国が調査の末にデマと結論づけたにもかかわらず、タイランが信じた理由を尋ねた。
タイランは最初から信じていたわけではないが、本当なら莫大な利益になると考え、部下を総動員して姿を消したエリシャを捜し出していた。
妻と娘も拘束し核融合技術の真実を話さなければ2人の命はないと迫ったが、エリシャは何も明かさなかったため妻の命を奪った。それでも口を割らなかったエリシャを見て核融合技術は実在するとタイランは確信した。そしてエリシャによく似た人物を殺害し、エリシャの自殺を捏造していた。
「あの死体はあなたが?」(劉)
「そうだ」(タイラン)
核融合技術をエリシャから引き出すためにテントの情報が必要だったのか、劉は両者のつながりを尋ねる。
タイランは説明には時間がかかると前置きし、鍵となるのは残された娘のプリシャだと話し始めた。
「7年前、アジトがまだトルコにあった時のことだ、あと一歩でエリシャが真実を語るところだった」(タイラン)
エリシャの秘密
ーー7年前、トルコ共和国
タイランに縛り上げられ尋問を受けていたエリシャは、プリシャだけは手を出さないでほしいと懇願した。
タイランはそれなら核融合技術について話せと迫り、考える時間をもう1日だけ与えた。
その夜タイランたちは、敵対組織から依頼を受けたテントに襲撃された。
タイランはすぐに退避したものの、プリシャがテントに連れ去られ、それ以来エリシャはプリシャに会えない限り何も話さない、殺したければ殺せと要求するようになった。
「ではテントの調査というのは…」(劉)
「テントに連れ去られたエリシャ・ママドフの娘、プリシャを捜してたのよ」(樊)
しかしシンシーはテントの実態をつかめないまま時間だけが過ぎ、タイランはシンシーに失望していた。劉は期待に応えると約束し、プリシャについての情報を求めた。
プリシャは当時2歳で、現在は9歳、彼女を連れ去ったのは年配と若い2人のサムライで、刀を持っていたという。
「サムライ…野崎さん、あなたの出番だ、話してください」(劉)
「刀に…マークは…」(野崎)
「刀にはテントのマークがあり、鎖を断ち切るほどの鋭い刀だったそうだ」(タイラン)
「テントの指導者、ノゴーン・ベキだ」(野崎)
【本記事の画像引用元】
作品名:ドラマ『VIVANT・第2シーズン』/ 放送・配信:TBS
備考:本記事の画像は作品の解説・紹介を目的として上記より引用し、加工を施して使用しております。

