- 咲子は充のスマホを確認したが、不倫の証拠やあずさに関する情報は皆無だった
- 樹生と咲子は花火大会へ向かい、亡くなった夫婦との思い出や、残された者が幸せになることへの葛藤を語り合う
- 充から届いた手紙に込められた意味を受け取った咲子は、充のスマホに残された住所を頼りにその場所へ向かう
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近所のスーパーで偶然会った咲子(蒼井優)と樹生(中島歩)は、話をしながら帰路についた。
スマホのパスワードは結婚記念日ではなく、自分たちのものではなく、充(松山ケンイチ)と出会った友人の結婚式の日であったと咲子は伝え、スマホの中にはあずさ(夏帆)に関する連絡先などは何もなかったと明かす。
第4話・あらすじ/ネタバレ
「何とかペイのメッセージとか下書きとか確認しました?」(樹生)
「知ってます、はやりの不倫のやり方らしいですね、よく思いつきますよね~」(咲子)
「確認しました?」(樹生)
咲子は確認したが、そこにあったのは自身の罪悪感と、想像以上に充がゲームの課金をしてただけだと答えた。
樹生がスマホ以外の決定的なものが出てきたと、水族館のチケットについて話し始めたところ、咲子はちょっと待ってくださいね、と、充の上着に入っていた花火大会のチケットを樹生に見せた。
それを見た樹生は水族館のチケットを2枚出し、自分は水族館が苦手で、あずさはそのことをよく知っていると言い、咲子も充は自分が花火大会が苦手な事を知っていると話す。
「じゃあ我々以外の相手と行くつもりで…LINEのやりとりとは違った生々しさがありますね、この物的証拠感」(樹生)
これはもうすぐだから翔君と行ってきてほしいと咲子はチケットを樹生に渡す。
代わりに樹生は品川水族館のチケットを咲子に渡した。
咲子、充との思い出が残る水族館へ向かう
オフィスでランチを食べている咲子に後輩が声をかける「瀬尾さん、ホント無理しすぎですよ。みんなもすごい心配してて、かわいそうだよねって。こんな時にミスなく仕事できちゃう方が変です。みんな分かってるんでもっと甘えてください。フォローします」
ーー自宅で咲子は、充のスマホのメモにあった長野県南信州市南千須344の住所を書き留めた。
後日、同僚を水族館に誘うも予定があると言われたため、咲子は1人で水族館へ向かう。
お土産ショップで充の幻が現れ、結婚してすぐの頃に2人でびっちょびちょになりながらイルカを見たことや、家族連れが多くて今度は3人で来たいね、と言っていた思い出を咲子は充に話す
「水族館が苦手な理由聞けなかった」(咲子)
「花火大会が苦手な理由聞かれなかったね、優しい人だね」(充)
「…どこから電話したの?あの住所のところにいるの?」と、咲子が問いかけたところで、充の姿は消えていた。
翔を預けている実家に来た樹生は、玄関の扉を開ける前「翔に会うため、他の人間は我慢」と自分に言い聞かせるようにつぶやいた。
実家に入ると母親が樹生の好きなナポリタンを作って待っており、翔は水族館に行ってきたと樹生に話す。
土日混むから平日に行き、翔は仕事だろうから誘わなかったという母親に、樹生は自分と実樹の好きなものは全部把握しているのに嫌いなものは知ろうとしないと話す。
その時、咲子から電話が入る
咲子は水族館から翔へのお土産は何がいいかと樹生に聞く
「お菓子は?色々ありますよ」(咲子)
「お任せします、瀬尾さんが食べたいの買ってください、洗濯待つ間にも一緒に食べましょう」(樹生)
「はい」
互いの過去を語り合う咲子と樹生
ーーコインランドリー、咲子と樹生
洗濯を待ちながら二人はお土産のお菓子を一緒に食べていた。
イルカやアシカのショーを見て楽しかったと報告する咲子
樹生は翔くらいの頃にその薄暗い場所で迷子になり、一番怖かったのは母親に見つけてもらった時だったと語る。
「隅っこでうずくまってシクシク泣いてる僕見つけて、鼻で笑いながら言ったんです。あんたが来たいって言ったんでしょ?って、何で来たかったとこ来れて泣くのよ、じゃあ来なきゃよかったじゃないって。延々とそういうこと斜め上から言われながら薄暗い道歩いてたら、ホントに全部自分が悪いって気持ちになりました」
「親には何で代わりがいないんですかね?チケットみたいに苦手ってだけの理由で、簡単にトレード出来たらよかった」(咲子)
咲子は充とはそういった苦手な人の話で盛り上がり親しくなっていた。
花火大会には翔と一緒に行けそうだと話す樹生。翌週から翔を引き取り、一緒に暮らすことになったと咲子に伝える。
「いや~やっとですよ、母との話し合いという、この世で一番の苦行を乗り越えました」と樹生が語っていると、コインランドリーのスタッフが入ってきた。
スタッフは咲子の姿を見ると、以前よく見かけた男女2人組について話し始める。
最近は姿を見なくなったものの、女性の方がいつも話しかけてきたため、印象に残っているという。
「カップルですか」(樹生)
「う~んわかんないけど、違うんじゃないかな」(スタッフ)
「親しそうなわけじゃ…」(咲子)
「いや、親しそうだったよ、家族みたいな感じでね、引っ越しちゃったかなぁ」(スタッフ)
花火大会
ーー会社で園田は後輩から声をかけられる
「園田さん、普通に仕事できててすごいですね」
「え? 俺、仕事できない人だと思われてた?」(樹生)
後輩は、去年飼っていたハムスターが死んでしまってから気持ちがふわふわして、ミスを連発し、半年ほど本調子ではなかったと話す
「そっか、つらかったね」(樹生)
「今でもつらいですけど、でも気持ちを切り替えて働いてます」
ーー咲子に樹生からLINEが届く
「前日にすいません。花火大会のチケット、他に譲る方いますか? 翔が両親との旅行に同行させられたと先ほど知りました、おそらく母なりの嫌がらせです。僕は暇ですが、他に誘う相手もいないのでどうしようかと」メッセージを見た咲子は一瞬考え
「私が一緒に行ってもいいですか?」と返信した。

花火大会当日、咲子は会場へ向かう人混みの中で昔のことを思い出し、気分が悪くなりその場に座り込んでしまう。
そこへ樹生がやって来た
「瀬尾さん? 大丈夫ですか?」
「大丈夫です。人混みに酔っただけで」
「本当は来たくなかったんじゃ?」
「もう何年も来たいけど怖い、怖いけど来たいって思ってたんです。いいチャンスだし、いいタイミングで現れてくれて助かりました。大丈夫です、行きましょう」そう言う咲子に、樹生は「やめましょう」と提案した。
可哀想なひと
樹生は、遠くに花火が見える駐車場へ咲子を連れて行った
「どうしてここ?」と聞く咲子に、人混みが苦手なのではと思って調べた場所だと説明する樹生
咲子は持参した飲み物を出し「飲む人かわからなかったので」と酒を勧める。
事故以来、嗜好品を楽しむことに抵抗があって酒を飲んでいないという樹生に、咲子はタバコを指摘「思いっきり嗜好品ですね」と2人で笑った。
樹生にビールを渡しながら、充が缶を片手でノールックに開ける仕草が好きだったと話す咲子
「いやそんなの僕でもできますよ」(樹生)
「いやカッコいいんですよ、ノールックでプシュッて」(咲子)
「ホント好きですね」
「う~んでも、だいぶフィルター掃除できてきました。知らない充がいっぱい見えてきてるんで」
「好きな人フィルター」と言う樹生に、咲子は以前の樹生の厳しい言葉を思い出し「あ~怖かった~、豹変した園田さん。掃除した方がいいですよ、とか言われて」と笑う。
2人は缶ビールで乾杯するが、咲子は「私たちみたいなのがこういうことして、よくないですよね」とつぶやいた。
「花火大会来て、酒飲んで笑ってる事ですか?」(樹生)
「はい」(咲子
「喪に服すって、ずっとメソメソ泣いてろって事なんですか?ミスなく仕事するのは、妻が死んでも平気なヤツってことですか?すいません、ちょっと会社で…」(樹生)
咲子も亡くなった妻の後に恋人ができた上司の話をし「あれ何なんでしょうね、不幸になった人が、ず~っと不幸でいてくれないと困ることでもあるんですかね?」と疑問を口にする。
「元気になった理由が恋愛だからですよ。他人のそれに厳しい人多いから」(樹生)
「じゃあ私たちは、いつまでかわいそうでいたら幸せになっていいんですかね」
「それは…」と樹生が何かを続けたその時、花火が打ち上がり、咲子の「まん丸の花火、久しぶりに見た!」という声かき消された。
「あ~す~ごい!こんな綺麗なんですね!あ、すいません、何て?」
「いやいや、見ましょ、花火」と2人は花火を見上げた。
(久しぶりに見た花火は、あまりにも綺麗で、こんなに綺麗なものを見せたいと思う相手は、よほど大切な人なんだろうなと思った。そう思ってしまったから、横に人がいてくれてよかった。同じくらい可哀想な人が、一緒にいてくれてよかった)(咲子)
咲子のトラウマ
ーー花火を見終わった帰り道
「高校生のとき、彼氏と花火大会に行ったんです。かわいい浴衣見てほしくて、私から誘いました」(咲子)
「いいですよ、無理に話さなくても」(樹生)
咲子は続ける。浴衣姿を見てほしくて自分から誘ったものの、会場へ向かう人混みの中で痴漢に遭い、怖くて言い出せなかったという。
ようやく人混みを抜けてから彼に伝えると「何ですぐ言わないんだよ」と怒られ、花火を見ることなく帰ることになった。帰り道でも人混みの恐怖で動けなくなり、警備員に助けられて親を呼ぶ騒ぎになった。
樹生の「怖かったですね」という言葉に、咲子はハッとする
「ねえ、怖かったねって言ってくれれば、それでよかったんです」(樹生)
「はい、そう言ってほしかっただけです」と、咲子は、母親は異常に過保護で、当時の彼を責めて家まで押しかけるなど大変だったことを振り返る。
その後、結婚前にその出来事を隠したまま充と花火大会へ行ったが、やはり人混みが苦手であることを打ち明けると、充は「怖かったね」と受け止めてくれた。
そして「苦手なことは伝え合おう」と約束し、2人は結婚したという
「いや~すごいっすね、全ての話をもう、ノロケ話に繋げる才能が」と樹生は笑った。
樹生と別れた後、咲子が家に入る前にポストを確認すると、南千須の消印が押された咲子宛ての手紙が入っていた。
翔がつなぐ、樹生と咲子の家族のような時間
ーー旅行から帰って来た翔
「ただいま~。やっぱり自分ちって落ち着くね~」と言う翔に「それママが言うやつな。手洗いうがいしてき」と樹生が返す。
翔が洗面所へ向かうと、そこにあずさの幻が現れた
「3人でここにいるの久しぶり」(樹生)
「寂しいって言うからさ」(あずさ)
樹生が翔にあずさのことをちゃんと説明したと話すと「分かるのかな、分かってた?」と尋ねるあずさ。

「泣いたりして、何となく理解したんだと思う。でも今日はまたあんな感じで元気」(樹生)
「お星さまになったんだよ~とか言ったの?」(あずさ)
「ううん、死んじゃって、もう会えないんだよって」
「ならよかった。誤魔化さない方がいい、樹生は? 分かってる? 私は死んじゃってもう会えないんだよ」と、あずさの姿は消えていた。
樹生が翔と外を歩いていると、家から出てきた咲子に翔が「さっちゃん」と声をかける。
翔は咲子の腕をつかみ「ママ死んじゃったんだって。一人足りないから、来て」と誘った。
咲子が「ママのこと好き?」と尋ねると翔はうなずいた
「パパも」と続ける翔に、「それは最高だね、羨ましい」と返し「ママの代わり、私じゃ人数合わせにもなんないと思うな、でもさっちゃんと一緒に遊んであげようかなぁとか、一緒にごはん食べてあげようかなぁって時は呼んで。行くから」と伝える。
帰ろうとする咲子を翔が引き止め「さっちゃんとご飯食べてあげようかな」と言ったことで、咲子は夕食を一緒に食べることにする。
「今日夜ご飯何?」と聞く咲子に、翔は「オムライス!」と答え、咲子はおかずを取りに一度家へ戻る。
樹生が立ち上がると、あずさが微笑みながら3人を見つめていた。
充からの手紙
食事が終わり翔を寝かしつけた後、洗い物をしていた咲子は「まだ殴りたいですか?」と樹生に尋ねた。
「充さんですか?今はそんなに、やっぱ水族館ってのが堪えました、絶対自分じゃない相手、花火大会もですよね」(樹生)
「はい、何か敗北感?」(咲子)
「完敗って感じが」(樹生)
「ありますよね」(咲子)
咲子が充を捜す気持ちについて尋ねると、樹生は「僕から積極的には」と答える。
すると咲子は、充から喫茶店に電話があったことを打ち明けた。
直人とは連絡を取っているようで、偶然電話に出たことで「もういいかな」と思ったという。
さらに、ポストに入っていた充からの手紙を樹生に見せた。

そこには洗濯機の絵と「渇きが悪くなったらフィルターの掃除してね」という一文だけが書かれていた。
咲子は、その手紙は充が元気でいること、そしてもう帰らないという意思表示だと受け取っていると話す。
「休日も、なんだかんだず~っと一緒にいましたね。何か探偵ごっごみたいで楽しかった…楽しかったとは違うんですけど、近い状況の人といられて、ちょっと気が楽になったというか。ホント、短い間でしたがありがとうございました」と、咲子は頭を下げた。
「え、そんな、最後の挨拶みたいな」(樹生)
「そっか、変わらずに、ご近所付き合いして頂けたら嬉しいです」(咲子)
「じゃあ、かわいそうなのは終わりにして、幸せになれますよね?」という樹生の問いに、咲子は「…どうですかね」と答えて帰って行った。
届かなかった言葉
咲子を見送った後、樹生は花火大会の時、咲子に向けた言葉を思い出していた
花火の音にかき消されたが「私たちは、いつまでかわいそうでいたら、幸せになっていいんですかね?」という咲子に、樹生は「それは…かわいそうな人同士ならいいんじゃないですか?」と言っていた。
樹生はあずさの遺影を見つめ「ごめん、あずさ」とつぶやいた
一方、家に帰った咲子は、充のスマホのメモに残されていた「長野県南信州市南千須」の住所を地図で検索する。

そこには一軒の家があり、咲子は意を決してその場所へ向かう。
チャイムを鳴らすと、中から人が出てきた
「あ…はじめまして。瀬尾咲子と申します。充さんはご在宅でしょうか?」
【本記事の画像引用元】
作品名:ドラマ『Tシャツが乾くまで』/ 放送・配信:TBS
備考:本記事の画像は作品の解説・紹介を目的として上記より引用し、加工を施して使用しております。


